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第二十一話 ランク適性検査、開始

 第二十一話更新しました!


 PVが安定して3桁後半、もしくは4桁になってきていて感謝です!


 こんな駄作と言えるような作品を見てくださっている読者の方々、本当にありがとうございます!


 これからもこの作品を楽しんでいただければ幸いです!


 それでは第二十一話、どうぞ!

 先手は譲られたので俺がとる行動はとある魔法を使うことだった。


「伸びろ、操糸(マニプュレ)!」


 二振りの剣を魔力の糸が包み込み、その糸が伸びることで剣が宙に浮く。


「ほう?珍しい魔法に加えて使い方も君独自のものみたいだね」


「スカーならこの魔法も知ってるか」


「まあね、色々な冒険者を昔から見てきているからこの程度の魔法なら珍しくもなんともないさ」


 とは言うもののこれは無属性魔法のレベルを7ほどまで上げないと使えない魔法である。

 さらにあまり使い勝手も良くないので不人気な魔法なのだ。


「さあ、君はその魔法をどうやって使うのかな?よく見るのは糸を伸ばして魔物を捕まえたりする使用方法だけど君の場合はどうなんだい?」


「まあ見ててくださいよ。行くぞ!」


 俺は自分の意思で魔力の糸を自由自在に操作し、双剣を操る。

 剣を握って振るうかのように手を動かすことで実際に近距離で打ち合うかのように剣を操ることが出来る。


「うおっ!まさか魔法で剣を動かすことによって剣での遠距離戦も出来るようにするとはね。でも相当に魔力操作の微調整が難しいんじゃないかい?」


 そう、この魔法は伸ばす距離、動かせる範囲が魔力操作の精密さでうまく動かせるかが決まってくる。

 俺みたいに剣を振るうように動かすのはともかく普通に伸ばして魔物を捕まえるのにも伸ばす距離が短かったり長すぎたりするのですら基本的には難しい。


 こうした理由によりあまり操糸(マニプュレ)は使われないのだ。


「まあ俺はこういう魔力操作はそこそこ得意なんでね。それに剣を振るう動作を実際にすることでイメージは補完しやすいのさ」


 魔法はイメージが大事なのはこの世界ではありふれた定説だ。

 イメージによる補完で魔法の威力、精密さが変わってくる。

 大規模な魔法をイメージするとその分精密さは欠けたりする。

 と言ってもイメージで補完されるのは極一部なので元の魔法から大幅に変わったりはしない。


「この剣戟の凄まじさからすればそこそこなんてレベルじゃないと思うけどね」


「…凄まじいのはこの程度ならば難なく防ぎきってるあんたの実力だろ…」


「伊達にSランク冒険者をやってなかったからね。このくらいは余裕、さ!」


 操っていた双剣が弾かれる。


「うわっ!っとと、危ない危ない。いきなり弾かれると魔力操作が一瞬疎かになるから注意しないといけないな…」


「もしかしてこれ実践では初めてなのかい?」


「ん?ああ、今さっき考えたからな」


「…ふふっ、やはり君は面白い。その実力に奢らず工夫を重ね、勝利への糸口をつかみとろうとするその姿勢。素晴らしいよ。さて、そろそろ俺も攻撃し始めようか」


 今まで俺がこの魔法で攻撃できていた最大の要因であるのはスカーが攻撃してこなかったということである。


「さあ、行くぞ!」


 攻撃されるとなるとまず間違いなく俺は魔力操作に集中力を割けなくなるので必然的に剣を手に持って戦う羽目になる。


 すると突然スカーが目の前から消え去った。


「…どこだ!?」


 俺は目を閉じ、気配を感じとることに集中する。


「…後ろ!」


 後ろを振り向き双剣を振るう。

 だがその二振りは何も切り裂くことはなく、言うなれば宙を切り裂いた。


「残念、前だよ」


「しまった!」


 スカーから振り下ろされる剣を辛うじて受け止めるが吹き飛ばされる。

 俺は闘技場の壁まで飛ばされ、壁にぶつかった。


「ぐはっ!」


「へえ、凄いな。今の攻撃は色んな冒険者の意識を刈り取ってきた技なんだけど君は意識を失わないどころか防御まで行っている。やはり君は強いな」


「くっ…今の攻撃。スカーは気配を誤魔化したんだな?」


「その通り。まず君が見失う程のスピードで動き、気配を消す。そして君が目を閉じたのを見計らって気配を誤魔化し、後ろにいると錯覚させた」


「そして俺はそれにまんまとハマり攻撃されたってわけか…」


 タネは簡単だがやるのは相当に難しい。

 まず俺の視界から消えるほどのスピードを出せるかどうかもわかっていないのに実行する当たり百戦錬磨、と言ったところか。


「どうする?まだやるか?」


「もちろん。まだあんたに一発も入れれてないからな」


「その意気やよし。君の実力の全てを見られるよう願うよ」


「言ってろ!操糸(マニプュレ)!」


「さっきの繰り返しかな?それだと俺に隙を与えるだけになるよ!」


「ここからさ。付与(エンチャント)影刃、光刃!」


 糸を通して剣に魔力を注ぎ込む。

 魔力を帯びた双剣は一層威力を増してスカーに襲いかかる。


「へえ、魔力を流すことで付与(エンチャント)が付くのか。それに今まで気にしていなかったがこの双剣、もしかしてかの英雄フィオネルの双剣かい?」


「よく、気づいたな。そう、さ!この、双剣は、王からの、プレゼントさ…!」


「確かに剣も魔力操作も付与(エンチャント)も凄いが、流石にこれを維持し続けるのはしんどいようだね」


「はっ、まだまだ、やれるさ!」


 とは言うもののこれを続けるのはだいぶきつい。

 まだ慣れない魔力操作に加え、付与(エンチャント)を維持するだけの魔力も送り続けないといけないのでいくらあれから魔力が増えたと言っても限界はある。


「ふむ…これを続けるのも味気ないしこれ以上はもう無意味だろう。少々期待外れだった感じはあるが…今まで俺相手に戦い続けることが出来たことに対して敬意を払い、全力をもって決めさせてもらう!」


 威力を増して振るわれ続けていた双剣を再度弾かれ、剣を上に飛ばされた。

 そして一瞬俺の動きが止まる。

 それを見逃さないスカーではなく


「これで検査は終了だ!」


 スカーが振り下ろした剣はもう俺の目の前に迫っている。


「「零(様)!」」


 アイリス、アイリーンはもう終わりだと思い目を瞑る。


 ………


 数秒たって二人が目を開けるとそこにはスカーの首元に糸で操った双剣、そして刀を向ける零の姿があった。


「え、何が起こった、の?」


「零様が、勝っ、た?」


「…まいった。降参だよ」


「…ふーっ。なんとかなったか…」


「零…一体目をつぶった数秒のあいだに何が、あったの?」


「私も零様がスカー様に斬られたかと思い、目をつぶってしまいましたが、どうして零様かスカー様に剣を向けているのですか?」


「いやあ、俺も零君にまんまと嵌められたよ…いつからあの構図を描いていたんだ?」


 「最初からですよ。ただスカーに初めて攻撃されたときは少し焦ったけどな。もう少しでやられるところだった」


 「とにかく、教えてくれるかな?君の描いていた勝利までの道の全貌を」


 「ああ、もちろんいいぞ」


 俺は三人を相手にスカーに勝つために立てていたプランの全貌をゆっくりと語り出した。

 ここまで読んで下さりありがとうございました!


 この世界の設定などを後書きに書いていくかいかないかの話についてはまだ検討中です!

 これについてアドバイスがあれば教えてください!


 感想、評価、ブクマ等して頂けると凄く嬉しいです!


 ミス、アドバイスがあれば教えていただけると嬉しいです!


 それではまた次回お会いしましょう!

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