第二十話 零、やっぱり冒険者になる
第二十話更新しました!
計画性のなさがここで裏目?にでて文章が下手くそになってきていますw
何か書いてほしいサイドストーリーなんかかがあれば言っていただけると出来る限り書いていきたいと思います!
それでは第二十話、どうぞ!
「殺ってやるぜ!!!」
飛び出してきたおっさん相手に臨戦態勢を取る零が次にとった行動は行動を選択すること。
(選択肢1、おっさんを普通に倒す。これは普通に倒してしまうからこそ周りに注目される可能性がある。聞いてた限りだとこのおっさん相当強いらしいしこんな弱そうな相手が勝ったりしたら騒がれるに違いない)
そんな面倒なことは却下だ。
(選択肢2、おっさんの攻撃を全て避けておっさんが疲れるまで待つ。これはおっさん、もしくは相当に強いヤツじゃないと気付かれないで済むので騒がれることはまずないだろう。でも向こうで心配してる二人に更に心配かけそうだな…)
二人を安心させるのが第一なのでこれはとりあえず保留。
(選択肢3、おっさんにやられる。これは冒険者になれなくなる可能性が無きにしも非ずなので却下)
この間わずか0.5秒。
となると懲らしめるとは言ったもののこの選択肢を取るしかなく
「なら、選択肢4しかない、か」
「何言ってやがる!さあ、喰ら…」
「待った!!!!」
俺は強い言葉でおっさんを止める。
「な、なんだよ。時間稼ぎなら聞かねえぞ」
「忘れていたんだ。この書状をギルドに届けに来たんだ」
そう言って先程のギルドの職員であろう女性に書状を渡す。
「こ、これは?」
「とりあえず中身を見てくれ」
「おい!何やってんだ!それにその書状は一体なんなんだよ!」
「こ、これは…!」
ギルドの女性が急いで中に入っていく。
「お、おい。なんだってんだよ…」
「まあ、見てたら分かるさ」
そう、俺が取った第4の選択肢、それは…
「お、王からの紹介状だとー!!??」
「「「「「「「はあ!?」」」」」」」
「とまあ、こういうわけなんで。それじゃ、お先に失礼しますね」
「お、おい…お前、王からの紹介って…」
「ああ、俺元々勇者だったんで」
「「「「「「「はあ!?」」」」」」」
「お、おう、なんか二回も声が重なるとみんな仲良さそうに見えてくるな。それじゃ、そういうわけだから今度こそお先に」
唖然とするおっさん冒険者を後にしてギルドの中に入っていく。
そこには既に中に入っていた二人がいて
「もう、心配したじゃない」
「そうですよ零様。あまり危ないことはしないでくださいね」
「まあこういうのも新人が受ける洗礼かと思ってちょっと遊んでたんだよ。それに一番目立たなく、被害がなさそうな選択肢を取ったしね」
「…零様本気でそれを言ってますか?」
「何か問題があった?」
「はあ…あんた自分で言ってたじゃない。俺が勇者ですって。そんなこと言ったら目立たないわけないじゃない。」
「…あっ」
「それにお父様からの書状ってだけでも有名になる要素しかないです。零様って色々考えられてるようでどこか抜けてますね」
すみません…考えが至らなくて…
どうせ俺は詰めが甘いんですー。
「まあ、過ぎてしまったものは仕方ないさ!ポジティブに考えよう!これでもう絡まれんこともない!そう考えるんだ!」
二人が微妙に冷めた目で見てくる。
やめて!
俺のライフはもうゼロよ!
「とにかく登録だ登録!さあ行くぞ!」
この空気から逃げ出すように二人を急かす。
さて、どの受付に行こうか。
「あ、あそこの受付に行こうか」
選んだのは先程の女性の受付。
書状も彼女が持っているだろうしちょうど良かった。
「は、初めまして。勇者様!」
「勇者はやめてくれ。俺実際には職業勇者じゃないし」
「えっ、そうなんですか?」
なんだよ、勇者じゃないのかよ
ガッカリするような声が周りから飛んでくる。
勇者じゃないけど勇者してるから仕方ないじゃないか。
「それで、この紹介状なんですが…」
「ああ、なんて書いてあるの?」
「『勇者零、もといアイリーン王女を冒険者に推薦する。適正ランクはそちらで測ってもらいたい。二人とも、健闘を祈る』だそうです…って王女様!?」
「あら、気付かれてしまいましたか。一応偽名も考えてきたのですが無駄になってしまいましたかね」
おい、王女様だってよ。
やべえ…超可愛い…
俺、結婚申し込もうかな…
「おい、俺のアイリーンに何色目使ってんだ!」
「「「「「「「はい!すいませんでした!」」」」」」」
ちょっと威圧するとすぐこれだ。
「で、では、登録に移行させていただきます」
「ちょいと待った」
ギルドの奥から渋いおっさんが出てきた。
「ギ、ギルド長!?」
「ふむ…あんたがギルド長か」
「よろしくな、期待の新人君。俺の名前はスカー、スカー・レイクロードだ。元Sランク冒険者だったが今は見ての通り隠居をしているようなものだ」
「で、あんたが出張って何のようだ?」
「なーに、ランクの適性検査があるだろう?その試験官を俺がやろうかと思ってね」
「へえ、あんたがやってくれるのか」
俺はこの相手を目の前に高揚せずにはいられなかった。
何せ先程から感じるスカーの圧力はベヒモス相手にした時とそれほど変わらなかったからだ。
「なああんたはベヒモスを単騎で倒せるんじゃないのか?」
「ん?ああ、昔そんなこともやったな。今は無理だろうがな」
「…嘘つけ。あんたの身体がそんなことないって言ってるぜ」
俺は今震えている。
恐怖による震え、高揚による震え、武者震い、どれも正解だろう。
「で、お気に召してくれたかい?」
「ああ、最高だ」
もう目立ちたくない、面倒、そんなことはどうでも良かった。
英雄を憑依した時から俺はある程度の戦闘狂になったのかもしれない。
「そっちの王女様はどうする?俺が嫌なら他の相手を探すが」
「いえ、私もあなたにお相手していただきたく」
「そうか、わかった。ならあっちの闘技場に行こうか」
スカーが指さしたのは建物の奥の方にある扉だった。
「じゃあ登録の手続き諸々は任せたぞ」
「は、はい!それでは零様、アイリーン王女様頑張ってきてください!」
「ああ、行ってくるよ」
「ありがとうございます。頑張ってきますね」
「ギルド長、私もついて行ってもよろしいですか?」
「君は確か、アイリスだったかな?Sランク認定試験を今度受けることとなっていたよね?」
「ええ、そうです」
「ふむ…君はこの二人の仲間なのかな?」
「パーティーメンバーとなる予定です」
「ならいいだろう。ついてきたまえ」
「ありがとうございます」
俺達は奥の闘技場に案内される。
そこはかなり広く、観戦できるスペースもあるみたいだ。
だが今回は徹底的にここは閉鎖的空間となっていてアイリス以外誰も見ている人はいない。
「これなら全力も出せるというものだ」
「気遣いに感謝するよ、ギルド長」
「スカーでいい。それに俺も君の実力には興味があってね。ベヒモス相手に一歩も引かず、最後にはベヒモスと1体1で勝ったとまで聞いている。それを聞けば自然と身体が疼くというものよ」
「俺の評価がそこまで高いとは…買い被りすぎじゃないか?」
「冒険者たるもの常に最悪を想定して動くのがベストさ。それにギルド長たるものギルドの仲間の把握はきちんとしておきたいのでね」
「建前はそうだろうが本音は違うだろ?ただ純粋に本気の俺と戦いたい。そんなところかな?」
「君には敵わないね。そうさ、俺は強いヤツと戦いたい。最近の冒険者はお世辞にも強い者はそんなにいないのでね。身体もなまってしまうさ」
「だが、今回そのおかげで俺もあんたと戦える。そこには感謝だな」
「ふっ、零君も人には言えないほど戦闘狂なんじゃないか?」
「信じられないかもしれないがベヒモスを倒す直前まで俺はその辺にいる冒険者よりも弱かったんだぞ?そんな俺が戦闘狂なんてあるわけないさ」
「人の本性っていうものはそう簡単にはわからないものさ。他人から見られることによってわかることもある。そう、今私が君のことを戦闘狂と言ったようにね」
まあ、俺もさっきちょっと自分のことを戦闘狂って思ってたけどな。
もう話すことは俺にはない。
「もういいだろう。さっさとやろうぜ」
「それもそうだね。それじゃあ始めようか。ランクの適性検査という名の死合を」
若干漢字が違った気もするが俺もその字で戦いたいと思っていた。
「君の武器はその双剣でいいのかな?そっちの刀らしきものは…」
「まあ見ての通りこの刀は刀身が半分ないんでね。それにこれは俺の相棒なんだ」
「そうか、俺の武器はこの何の変哲もないただの剣さ。ただし、この素材はミスリルで出来ているから魔力を通しやすいという利点はあるがね」
「何の変哲もないなんてただの嘘じゃないか」
「ははっ、まあそうだね。とにかく、殺るとしようか」
「ああ、さっさと殺ろう」
「先手は譲るよ」
「じゃあ、遠慮なく。行くぞ!!!」
俺はギルド長目掛けて双剣を手に走り出す。
(最終的なプランはもう立ててある。そこまで戦闘をもっていけるか、この勝負の分かれ目はそこだ)
ギルド長との死闘が始まろうとしていた。
ここまで読んで下さりありがとうございます!
これからこの後書きの方でこの世界の設定等を書いていこうかなと思うのですがどうでしょうか?
ここで書くより一旦小説の途中で設定を書く方がいいのでしょうか?
どちらの方がいいのか教えてくれる人がいれば感想か何かで教えてください!
感想、評価、ブクマ等して頂けると凄く嬉しいです!
ミス、アドバイスなどをして頂けるとなお嬉しいです!
それではまた次回お会いしましょう!




