第十九話 零、冒険者となる…にはまだ早い?
第十九話更新しました!
中々ストーリーが進まなくて困ってますw
どんなふうに進めていくかまだ全然決まってないのでこれからも行き当たりばったりで頑張っていきます!(おい!)
では第十九話、どうぞ!
「さて、これからの予定だが…」
何とか二人からの追求を逃れた俺は話題をいち早く逸らすかのようにこれからの予定の話をする。
「誤魔化された気はしなくもないですが…そうですね。これからの予定を決めるのは大事です。せっかく零様と旅が出来るのにちゃんとした予定がないと段取りが踏めなくなります!」
「うんうん、そうそう…段取りってなんだ?」
「えっ?それはもちろん零様とあんなことや、こんなことをする段取りですよ?」
「…オーケー。そっちの計画はもう任せるよ…」
俺はもう彼女達を説得するのは諦めた。
もうこの身は彼女達の思うがままにしておこう。
それが一番手っ取り早い解決方法(俺からしたら解決にはなってないが)だ。
「と、とにかくこれからまずどうする?」
「行き先を決めないと必要な物資が揃わなくなっちゃうもんね」
「その通りだ。初めに行く場所は決まってるがそれからどうするか、これを決めないと準備にも取りかかれない」
「あれ?最初に行く場所決まってるの?」
「お前のSランク認定の試験を受けに行かなくちゃいけないだろう?だから最初に向かうのは冒険者の街ラインだ」
「えーと、ラインまでなら徒歩で四日と言ったところかしら?」
「あ、移動方法についてはお任せ下さい。馬車を用意させますので」
「太っ腹ねぇ…」
「ありがたいことだ。馬車も後々買うことになるとは思っていたから節約出来る」
「じゃあ、馬車で行くとなるとラインまでぶっ通しで走り続けて一日、休憩しながら行くなら一日と半分、ってとこかしら」
「アイリス、ラインには王都のような冒険の準備が出来る大きな店もあるのか?」
「ええ、もちろん。冒険者の本拠地なのだから当然大体の物が揃う市場があるわね」
「よし、ならそこで物資を買うことにしようか。王都ではラインまでに必要な物資だけを買うことにしよう」
「何故ですか?」
「アイリーン王女は知らなかったっけ?」
「アイリーンでいいですよ?それで、何が知らないんですか?」
「俺が冒険者になること」
「えっ、そうなんですか?」
「ああ、やっぱり知らなかったのか。王様から直々に紹介状を書いてもらえることになってね。世界を冒険するなら冒険者の方が何かと都合がいいみたいだしね」
「なるほど…つまり、冒険者として初心者だから冒険者向けの物が揃うラインで買う方がいいと、そういうわけですね?」
「ああ、その通りさ」
「じゃあ、ラインから次に行くところはクエストを受けて決めない?」
「どういうことだ?」
「つまり、冒険者のクエストで護衛を請け負うのよ。どこか遠くに行くような商人の護衛をね」
「確かにそれもありだな。…よし、アイリスの意見を採用しよう。クエストとして受けるならある程度行く場所の情報も入るだろうし必要となるであろう物も集めやすいだろうしな」
「よし、決定ね!」
「ではこれからどうしますか?」
「確かに…俺王様に早くて一週間後くらいに出るって言っちゃったからな…」
「それは…なんというか、ドンマイ?」
「こんなふうに決定するなんて思ってもみなかったからな」
コンコン
ドアを誰かが叩く音が聞こえた
「アイリーン、零殿、アイリス殿はいるか?」
「あ、お父様。はい、皆ここにおりますよ?」
「そうか、では入ってもいいか?」
「ええ、どうぞ」
王様が部屋に入ってくる。
「零殿に渡したいものがあってな」
王様が手渡してきたものは紐で軽く結ばれ丸くなってる賞状みたいなものだった。
「これは?」
「紹介状じゃ。さっきの話を聞いていた限り、すぐにでも出発しそうだったからな。少し急いで書いたので字が汚くなってるのは許して欲しい」
「いえ、こんなに早く書いていただけてありがたいです…が、さっきの話を聞いていた、とおっしゃいましたがどこで聞いていたんですか?」
「そなたは相変わらず素直に聞いてくるな」
「すいません、これが素なものですから」
「我のスキルだ。聞き耳と言ってな。小さい頃から人の噂話を聞くのが好きで色々こっそり聞いて回っていたらいつの間にかこのスキルが発言していてな。これ幸いにとレベルを上げに上げてなんと今ではこの城全ての会話を聞けるようになったのだ」
な、なんてはた迷惑なスキルだ…
会話が筒抜けとかプライバシーもあったもんじゃない。
「安心せい。普段は聞いておらんよ。ただそなたがアイリーンの部屋に行く時は常に聞いておったがな」
「それをプライバシーの侵害って言うんだよ、コンチキショー!」
やはりこの王様は侮れない。
「とにかく紹介状は渡したからな。もう一度聞こう。いつ頃出発するのだ?」
「そうですね…早くて明後日になるかと」
「なるほど、明日だな。分かった、すぐに宴会の用意をさせよう」
「いやいや、明後日ですから」
「そなたの顔に出ておるぞ。『早く出発して世界を見て回りたい、明日にでも出発してやる!』とな」
「えっ、うそ!」
「嘘に決まっておろう!ハッハッハッハ!」
…なんだかこの王様ならほんとに見えてる気がして冗談に思えなかった。
「まあとにかくいつ出るにしても今日宴会を開くことに変わりはない。出かけるなら早めに帰ってくるようにな」
「わかりました」
「そうそう、忘れるところだった。そなたに伝言を預かっておるぞ」
「誰からですか?」
「他の勇者達からじゃ」
「げっ…」
めんどくさい予感しかしない。
「『今日の夜九時、訓練場で待っている』だそうだ。何をするかは知らんが気をつけるようにな」
ほら、どうせ決闘なんかを申し込まれるんだろ?
めんどくさいったらありゃしない。
「伝言、たしかに承りました。ありがとうございます」
「これくらいは安いものだ。それではな」
王様はアイリーンの部屋から出ていった。
「零様…」
「零、あんたもしかして」
「まあ、大丈夫だろう。なんとかなるさ!」
俺は精一杯の笑顔で二人を安心させる。
「さあ、じゃあ急いで冒険者ギルドで冒険者登録してもらいに行くか!」
「そういえばアイリーンはどうするの?」
「なら私も登録しておきましょうか。私だけ仲間はずれというのも嫌ですし」
「よし、決まりだ!早く行こう!宴会に遅れるなんて愚行を犯せば王様に怒られるかもしれないしな」
「そうだね、行こうか!」
「ええ、行きましょう!」
俺達は王城を足早に出ていく。
目指すは冒険者ギルド。
冒険者になったらきっとあいつらみたいにいいやつにも出会えるだろう。
「冒険者、楽しみだな」
王城の目の前のメインストリートとでも言うべき大きな道を歩いていく。
すると一際人が集まっている場所が見えてくる。
「あ、あそこよ。王都の冒険者ギルドは」
「なんだか騒がしいですね?」
「何かトラブルがあったのかもしれないな。まあ俺達には関係ないしとりあえず先に登録を済ませに行こう」
「「そう(です)ね」」
俺達は騒がしくしてるヤツらを無視してギルド内に入っていく。
行こうとしたのだが、何故か入口から中に入れない。
「おい!お前、見ない顔だが新入りか?」
俺はなんかごついおっさんに掴まれていたようだった。
「ええ、今登録しに来たんですが何か?」
「「零(様)!」」
「ああ、先に行っててくれ。後から俺も行くから」
「ほう?べっぴんさん二人も連れていい度胸してるじゃねえか。ちょっとツラ貸せや」
「はあ…わかりました。で、何すればいいんですか?ああ、二人とも気にしないで先に行ってな」
「もちろん、調子に乗ってるお前に罰を与えてやろうと思ってな。ここでは力こそが全て。なら先輩となる相手に敬意を払うのは当然だろう?なのに何故無視して入っていこうとしてたんだ」
「つまり、実力を示せば通してくれるんですね?」
「そうだ。まあお前みたいなヒョロっちいやつには無理だろうがな!」
ガッハッハッ!
周りからもクスクスと嘲笑うかのような声が聞こえてくる。
あーあ、可哀想に。
あいつ死んじまうぜ?
などの声からわかるように俺の下馬評は全く低いようだ。
「や、やめてください!当ギルドではそういった暴力となる行為は許してませんよ!」
ギルドの中から職員であろう女性が出てきておっさんを諌めようとしたが
「これは暴力じゃねえ。正当な試験さ。冒険者ってのは危険がつきまとうからな!自分の身を守れるくらいじゃないと冒険者になる資格はねえ!」
その女性はこう言われると強く言い返せなくなっていた。
「さあ、始めようじゃねえか。入団試験みたいなものさ。気軽にやろうぜ」
おっさんから溢れてくる闘争心が全くもってその言葉に信憑性を持たせない。
殺る気満々のようだ。
「すいません…私ではあの人を止められなくて…」
「ああ、いいんですいいんです。元々おっさんをちょっと懲らしめてやろうかと思ってたんで」
「えっ?それはどういう」
ことですか、と言う前におっさんが突進してきた。
「殺ってやるぜ!!!」
(まあ、これも冒険するということのひとつの醍醐味か…)
俺はギルドの女性を安全なところに押し出し、おっさん相手に臨戦態勢を取った。
ここまで読んで下さりありがとうございました!
第十八話を投稿した日にPVが初の1000を超え、めちゃくちゃ舞い上がってしまった作者ですw
評価ポイントもちょっとずつ伸びてきていて読んで下さる読者さんに感謝です!
感想、評価、ブクマ等して頂けると凄く嬉しいです!
ミス、アドバイスなどもどしどし受け付けております!
それではまた次回、お会いしましょう!




