男子部員&顧問VSレイン・ファストラ
俺、舞火赤牙は何者かに異世界に連れて来られた。
連れて来られて最初に見た物はシガサの森。
歩き回っていたら偶然にもシガサ王国の姫に出会ってしまった。
色々その姫と話し合っていたら突然、俺の大っ嫌いな鬼が出て来た。
俺と姫様は何とか逃げ切ったが、俺は自分の弱さを恥じ、姫様に強くなりたいと言ったら快く稽古をつけてくれた。
それから一週間経過した時、一通の手紙が来た。
それはシガサ国立学園と言う学園の学園長から届いた手紙だった。
俺はすぐにその学園に行くと、どうやら俺は特別入学生にしてもらえるそうだ。
当然俺は了承し、シガサ国立学園の生徒になった。
何故俺が突然これまで起こった事を語ったのかと聞かれれば、それは・・・
「フワ~今何時だ・・・?って、まだ四時かよ・・・」
俺は今日、珍しく早起きした。
早起きは三文の得と言うが、俺の場合早起きは眠い、やる事ない、腹が減ると三拍子揃った損でしかない。
「眠気覚ましに風呂でも入るかな・・・」
そして俺が風呂に入ろうとしたのだが・・・
「突然気を失って気付いたらベッドの上で寝ていたので前の事を語ったら何故気を失っていたのか分かると思いましてね・・・」
「「「「何だその遠回りし過ぎな解決法は。」」」」
赤牙以外のイヴァン、ロイド、アベル、シヴァが突っ込んだ。
ちなみに他の部員は部室に寄らずに帰った。
「何で気を失ったんだろうと色々考えているんだけどね・・・」
「大方風呂に向かう途中で寝て、レインにベッドに運ばれたとかじゃ無いのか?」
アベルがそう予測した。
「その可能性もありますが、俺は他に考えがあるんですけど・・・」
「「「「考え?」」」」
「そもそもレイン先輩って・・・」
「え?今日、男子全員合宿に行く?」
「アリサって覚えているか?そいつが強化部の副顧問になったんだ。」
「へぇ~。」
「そいつの腕試しを兼ねて、男女別で合宿をする事になった。男子は今日で、女子は明日だ。」
「つまり、今日はアカキバ君はいない訳ですか?」
「そう言う事だ、じゃあ俺は他の女子にもこの事を言わなければならないから。」
「はい、アベル先生さようなら。」
ちなみにこれは嘘だ。
赤牙は何か思う所があり、アベルに嘘を言う事を頼んだ。
アベルは喜んで了承し、絶対に分からない嘘を吐いた。
後、赤牙は家の中の風呂場に隠れている。
「いや~今日はアカキバ君もいないし、外食にでも行こうかな~」
(え~外食?時間掛かっちゃうじゃ無いですか~)
赤牙が心の中で文句を言った。
「その前に、お風呂入ろ~」
(よっしゃあ!そのまま風呂入れ~)
ちなみに何故赤牙が風呂に隠れているかは・・・
「そもそもレイン先輩って、本当に男子なんですか?」
「「「「・・・・・は?」」」」
四人が疑問符を浮かべるのも無理はない。
「俺の予想としては、俺が湯加減を見ようと戸を開けたらそこにレイン先輩がいて、そのレイン先輩が実は女子で、裸を見たのでぶん殴られて俺は気絶したんじゃ無いかと思ってましてね。」
「俺とレインは同じクラスだけど、そんなの聞いた事ないぞ。」
「と言う訳で、俺は風呂場に隠れて確かめようと思います。」
「どうやってだよ、レイン先輩は小さいけど馬鹿じゃないぞ。」
「ロイド、失礼だぞ・・・」
イヴァンが突っ込んだ。
「俺はレイン先輩よりも頭が良い自信がありますからね、そこは考え済みだ。アベル先生がレイン先輩に俺が部屋からいなくなるもっともな理由を言って貰えば解決する。アベル先生、やってもらえますか?」
「またクラス中に追いかけられる様な真似、アベル先生が協力する訳・・・」
「分かった、任せろ。」
「あった!!」
イヴァンがまた突っ込み、今に至る。
(よーし、入ってこい、その裸体を確かめさせてください・・・)
もはや変態のモノローグである。
レインの鼻歌が聞こえる。
服を脱ぎだす様だ。
(フフフフフ・・・良し良し、男子全員合宿と言う嘘を本当に信じ・・・あれ、男子全員?)
その時、赤牙が何かに気付いた。
(ちょっと待て!レイン先輩だって周りからしたら男子じゃないか!?)
「あれ?何で男子全員と言ったのに僕が呼ばれなかったんだ・・・?ま、さ、か。」
感づかれた、作戦失敗だ。
この後レインは服を着たまま風呂の蓋を開け、失笑しながら風呂場から立ち去った。
「その後は気まずい雰囲気が部屋に漂っていた・・・」
「「「アベル先生が一歩足りない嘘を付いたからだ。」」」
「ごめん・・・マジごめん・・・」




