新人の新人教育!? 4
(範囲広げた風で十人前後が残った・・・イヴァンの姉さんは一番最後として・・・おっと、魔法が来る。)
数種類の魔法が赤牙に向かって来たので、風を使い上に飛んだ。
赤牙は空中で右手を前に出しだ。
右手の先にはアリサ他数名の生徒がいた。
生徒の方は赤牙の右手を警戒し、身構えたがアリサの方は全く微動だにしない。
何故なら・・・
「「「ぐわっ!」」」
(やっぱり優秀な元兵士なだけあるな、これ位は見抜くか。)
赤牙の右手はフェイントで、本命は視界の外の生徒に向けた左手だと言う事を見抜いていたからだ。
左手から凝縮させた火が放出され、それによって視界の外の生徒が怯んだ。
赤牙がそれを見逃す訳も無く、風魔法で加速し、一本の剣で生徒三人を斬った。
もちろんダメージは魔力に行き、三人は倒れた。
「君、大分強いじゃない。」
「これでも姫様とかロイドとかには敵いませんけどね・・・」
「イヴァンは?」
「杖さえ無ければ行けると思います。」
「やっぱり・・・ところで後ろ、危ないよ?」
アリサの言葉の反応し、赤牙が後ろを向いた。
(バーカ。)
その時、アリサが剣を持ち、赤牙に突撃した。
優秀なアリサの速度なら、赤牙が気付く前に倒す事も可能だろう。
だが・・・
「うわっ、滑った!」
足元が滑り、アリサが転んだ。
アリサが足元を見てみると、地面が凍っていた。
赤牙が振り返る時に凍らしたのだろう。
「バーカ。」
アリサが心の中で呟いた事を現実で言い返された。
赤牙は上手く地面を滑り、アリサの後ろの生徒に迫っていく。
生徒の地面も凍っていたので避けれず、赤牙の足払いやラリアットを喰らわれ、剣で斬られていく。
(生徒が次々と倒されていくなぁ~でも凍った地面が元に戻るにはまだ時間が掛かる・・・良し、こうしよう。)
アリサは赤牙の方にジャンプした。
赤牙はそれを見て地面を滑り、逃げた。
そしてアリサは着地する時に剣を地面に突き刺し、ブレーキを掛けた。
周りを見ると動ける生徒はもう数名しかいなかった。
アリサ&光組の数名と、赤牙は睨み合う。
(睨み合う間に、凍った地面は元に戻る・・・その前に仕掛ける!)
先に動いたのは赤牙だ、風で空を飛び右手を前に出した。
(また同じ手か、次はどっちの手で来る・・・え、光?)
突如、赤牙の右手が光った。
そして右手を生徒の一人に向け、
「これは避けれますか!?」
その光を生徒に飛ばした。
光は見事命中し、生徒は倒れた。
赤牙はまた右手を前に出した。
「もう一発行きますよ!」
「俺の技を真似したのか・・・でも溜めが長すぎるな、俺には及ばない。」
審判のアベルの近くで強化部のロイド、イヴァン、エイルが観戦していた。
「姉さんは魔法が使えない代わりに近接戦闘は強い、でもアカキバは魔法がまともに使える・・・一騎打ちになったら実力は五分と五分ですね・・・」
「でも、アカキバさんが五分と五分で戦うとは思えないんですけど・・・」
「まぁ、アカキバには何かとっておきの秘策がある事は間違いないな。」
話し合っている間に、残っているのはアカキバとアリサだけになった。
「「・・・・・」」
二人は睨み合っている。
(もう先手必勝だ、喰らえアカキバ君!)
先に動いたのはアリサだ、地面は元に戻っているが、また凍らされるのを警戒し、ジャンプして殴りかかった。
(グッ!!?何てパワーだ・・・)
赤牙は腕でガードをして、左手を引き、光の矢をアリサにぶつけた。
(やったか・・・?そんな訳無かったか。)
アリサは光の矢のダメージに耐えた・・・が、ダメージはやはり大きく、辛そうにしている。
赤牙の方も腕を殴られ、更にその腕で全力で魔法を撃ったので、まともに腕が動かない。
(体が思う様に動かない・・・今アカキバ君に魔法で追撃されたり斬られたりしたら確実に負けるね・・・・・)
(クソ、腕が動かない・・・これじゃあ魔法も剣も使えない・・・今攻撃されたら俺はお陀仏だ・・・良し、あの手で行こう。)
赤牙が何かを思い付いた様だ。
「イヴァンの姉さん、俺に武力で争わずに決着がつく提案があるんですけど。」
「・・・どんな?」
アリサが耳を傾けた。
「じゃんけんで決めませんか?」
「じゃんけんか・・・良いかもしれないね。」
「ですが、俺はパーは出しません。パーであいこになったら俺の負け、パーで俺が勝ったらあいこになると言う決まりでどうでしょうか?」
「・・・勝ったり負けたりあいこになったらどうするの?」
「あいこになったらどっちの要求も両方が受け入れます。当然負けた方の要求は認められません。それで勝った方ですが・・・そっちが勝ったらイヴァンの姉さんの夫の情報と既に脱落した光組の生徒全員の机と席を俺と同じにすると言うのはどうでしょうか?」
当然アリサは了承した。
「それで、君が勝った場合は?」
「俺が無駄だと思うテスト満点に加えて・・・イヴァンの姉さんに金を掛けずに叶えられる願いを一つだけ叶えて貰いましょう。」
「・・・・・分かった、受け入れるよ。アベル先生もそれで良いですよね?」
「分かった、ただし後出し防止の為に後ろに出すように、変えてもすぐに分かるようにな。」
アベルから許可が下り、絶対に負けられないじゃんけんが始まった。




