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新人の新人教育!? 1

 一年風組担任のアベル・ロードは今、学園長室にいる。


 (学園長が呼んでいるとブルーローズに言われて来たものの・・・なんで教師が勢揃いしてるんだ?)


 学園長室は一年から三年までの教師が全員揃っていた、その中には前に会った幻属性部顧問もいる。


 「教師が全員集まりましたので、話を始めようと思います。」


 学園長が話し始めた。


 「皆様、自分は教師の中で最も優れている教師ですか?」


 約三名、手を上げた教師がいた。


 一人は中年の男性。


 一人は金髪の背が低い女性。


 一人は若い男性・・・アベル・ロード。


 「アベル・ロード先生、フレイ・ファストラ先生、バゼラード・ファストラ先生は手を上げて下さいました。あなた方は自分が最も優れていると確信している訳ですね?」


 「・・・ファストラ?」


 アベルは、他に手を上げた二人がレインと同じ苗字だったので疑問に思った。


 「もしかしてお二人はレインの・・・」


 「そうです、親です。」


 バゼラードの方が答えた。


 「夫婦二人で教師やってんだよ。」


 フレイが答えた。


 「それで学園長先生は何が言いたいんでしょうか?」


 アベルが学園長に質問した。


 「要件は一つです・・・私はこの三人を、全ての学年、組を一つにした組の担任にします。」


 「「「「「え!?」」」」」


 その場にいる教師全員が驚愕した。


 「いやいやいや!全ての学年と組を一つにって、その一つの組の担任以外はどうなるのですか!?」


 手を上げた教師以外の教師の一人が質問して来た。


 「一つの組の担任の補助に回ってもらいます、もちろん給料はその分減らします。」


 学園長は冷静に答えた。


 「私の家の生活はどうなるのですか!?これ以上減らされたら・・・」


 また別の教師が質問した。


 「残念ですが、実力の足りない教師にはそれだけ給料も減らすのが我が学園の方針な訳なので・・・」


 学園長はまた冷静に答えた。


 「ふざけないで下さい、学園長!もっと私達弱い者の事も考えて下さい!」


 「「「「「そうだそうだ!私達から仕事を奪うな!!弱い者に慈悲を!!」


 手を上げなかった教師が騒ぎ始めた。


 (((うるさくなって来たな・・・)))


 手を上げた三人は耳を塞いでいる。


 「黙れ、弱者共・・・」


 すると突然、学園長が冷たい声でそう言った。


 「弱い者の事も考えろ?弱い者に慈悲を?その言葉・・・今までお前らは色んな生徒から散々言われてるだろ?」


 学園長は冷たい言葉を話し続ける。


 「それを今までお前らはこう言ったよな?世の中は甘くない、社会では通用しない、今まで頑張らなかったからこうなったんだと・・・だったら今、同じ事をお前らに言い返してやるよ、実力が足りない者に給料を多くあげる者はいない!弱いから給料が足りてなくて当然!手を上げられるほどの強さが無いから補助に回るしか無い!それが嫌なら・・・お前ら強くなれ!胸を張って一番優れていると思える位に強くなれ!」


 学園長の演説が響き渡った。


 「でも・・・私達はこの三人にはとても・・・」


 「そうですよね~才能と言う者が・・・」


 「そもそも私達は城の兵士団の仕事が辛くてここに就職した訳ですから・・・強くなれと言われても今更どうにも・・・」


 (どいつもこいつもうだうだと言って追い付く努力もしようとしない、だから部活に入っても強くしないのかな・・・)


 「あ、あの!」


 突然、一人の女性教師が名乗り出た。


 「私、強くなります!一番になりたいです!」


 「そうですか、分かりました・・・すいませんが、三名の内、どなたかこの新任教師のアリサ・ユーを副担任を任せられる位に強くしてもらえないでしょうか。」


 学園長はその女性に共感したそうだ。


 「では、俺がやります。」


 アベル・ロードが名乗り出た。


 「アベル・ロード先生・・・お願いします。」


 女性教師はやる気十分だ。


 「良し、今日からお前は俺の家に来い。」


 「はい!・・・え!?」


 こうして、アベル・ロードの新人教育が始まった。




 「しばらく俺達の出番無さそうだな、イヴァン・・・」


 「何を言っているんだ、アカキバ。」

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