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冤罪には冤罪だ!! 後編

 (え!?え!?どうして!?何で!?アカキバを私が!?え!?)


 ブルーローズは混乱している。


 赤牙が強姦のでっち上げを強姦のでっち上げで返してきたからだ。


 「目には目、歯には歯、強姦には強姦か・・・アカキバ君はやっぱり面白いな。」


 レインが感心している。


 「うむ、中々の手段と言えるな。」


 アベルも同意見だ。


 「こう言う誤解が起きた場合、普通否定しかしませんけど、アカキバがそんな無駄な事する訳ないですよね、アベル先生?」


 「うん、その通りだなロイド。」


 「「「三人とも平然としてる!!」」」


 シヴァ、エイル、ブルーローズは赤牙の言葉に混乱している為、混乱していない三人にツッコミを入れた。


 「ハ、ハハハハ・・・生徒会長にて幻属性部の一員が強姦・・・そ、そんな訳・・・」


 「無いとでも言いたいのですか?本人が言ってるのに?」


 向こうでは、周りを囲んでいる生徒が赤牙の言葉に言い返せていなかった。


 「大体、生徒会長は幻属性部から我が強化部へ移っています、強化部は昨日合宿をしました。その際俺は寒さで震えていたのです、その俺に生徒会長は接吻、脱衣、逆強姦した訳です。だよね?イヴァン。」


 「え!?・・・あ、あぁそうだ。全く、僕たちの目の前でやっていたんですよあの生徒会長は!」


 「・・・そうだったのか?皆。」


 その場にいなかったシヴァが質問した。


 (((((逆!逆!)))))


 五人は大声で叫びたかったが、その気にはなれなかった。


 何故ならそんな事を言っても赤牙に否定されるだけだからだ。


 「うわっ!!噂をすれば強姦魔の生徒会長だ!!逃げろー!!」


 赤牙が生徒会長を指さしながらそう叫び、止める事を忘れた生徒を押しのけ逃げ出した。


 「「「「「・・・・・・・」」」」」


 そして、その場にいる全員が暫しの間、沈黙していた・・・




 「と言う訳で今日は部活は休み、では解散!」


 「「「「その前に色んな所を突っ込んでも良いですか!?」」」」


 強化部の部室、赤牙が今日は休みと言う知らせをしている時、シヴァ、イヴァン、エイル、ブルーローズは園庭で起こった事にツッコミを入れていた。


 「あぁ言う誤解はあぁやって解くのが一番、ちなみに体験談が俺の親父にありますね。」


 「「「「お父さん実体験!?」」」」


 「アレはとある街中・・・」


 「「「「昔話始めちゃった!!」」」」




 俺の親父は仕事を探して町を歩いていた。


 すると突然・・・


 「貴方、今痴漢しましたね!?」


 と、隣を歩いていた治安保持部隊の男を連れている女性がいきなり手を掴みました。


 「・・・どんな痴漢ですか?」


 と、冷静に親父がその女性に質問しました。


 「私のお尻を数秒置きに触ったでしょう!?」


 周りが騒ぎ立てました、普通の奴ならここで証拠を求めますけど、親父は違ったんです。


 「・・・痴漢をしたのは貴方ですよね?」


 「「「は?」」」


 当然その女性や周りの奴は困惑した訳です。


 「貴方の右手が私の股間に伸びて来て、数十秒も触り続けていました。」


 その言葉に周りがざわざわとしました。


 「な、何を言ってるんですか!?証拠も無しにそんな事・・・」


 「いえ、間違いありません。私は不快で逃げようと思ったのですが、自分のやった事を棚に上げて濡れ衣を被せようとしたので今、痴漢だと訴えた訳です。」


 親父は、治安保持部隊が証拠も曖昧なまま痴漢を受けた人の言う事だけを信用して痴漢をやったかもどうかも分からない奴に罪を与える事は分かっていた、だから同じ土俵に立たせた訳です。




 「結局裁判になったんですが、どっちも証拠が無いため棄却となりました。あ、ちなみにその女性は俺の母親です。」


 「「「「凄い壮絶な出会いだな両親!と言うかどうやってくっついた!?」」」」


 「俺の親父が治安保持部隊に就職しましてね、すぐに大きな手柄を立てて、何か褒賞をと母親に言われまして、母親に結婚してくれと頼んだそうです。」


 ((((もうどこから突っ込んで良いのか分からない・・・))))


 「何はともあれ、今日は解散!また明日会いましょう!」


 「アカキバ、少し質問しても良いか?」


 イヴァンが話しかけてきた。


 「うん、良いけど。」


 「怒ってはいないのか?普通なら名誉棄損だと言っても良い所なのに・・・」


 「そうですよ、アカキバさんなら尚更です。」


 エイルもその事に疑問を持っていた様だ。


 「イヴァンと姫様は俺をなんだと思ってるんだよ・・・まぁそんな事をするのは大して怒ってもいない奴と決まっているからな、本当に怒っているならそんな事言わずに自分から復讐する。名誉棄損だと言ったり裁判にしたりするのは自分は傷付きたくないと思って妥協しているだけだ・・・いや、妥協するしかないんだ、まともに生きたいんだったらな。何故なら復讐したら罰せられるからだ、血を見たく無くて、或いは見させない為に自由を奪う治安保持部隊によってね。」


 「じゃあ何でアカキバさんのお父様はその治安保持部隊に?」


 エイルが質問して来た。


 「親父が、自分は正しいと他人に言わせられるだけ強いと思っていたからじゃ無いですか?」


 (だけど他人は正しいと言わせる事は出来なかったんだよな・・・それでその親父は・・・)


 「取りあえず今日は休みです、皆解散。」


 それだけ言い残し、赤牙は帰った。


 「「「「「「「・・・・・」」」」」」」


 今日は、よく沈黙が起こる日である・・・

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