寒さが起こした出来事は笑って黙って赤っ恥?
「オォォォォアァ―――!!!!」
ゾンビタイプが呻いた。
シヴァが槍で顔を切り裂いたからだ。
「・・・・・」
イヴァンが無言で杖をゾンビタイプに向け、杖から火を出した。
「グゥゥゥゥ!!!!」
火は体に直撃、ゾンビタイプが火に包まれた。
「・・・・・」
さらに一発、二発、三発、四発、ゾンビタイプが苦しんでいるが、燃え尽きる気配はない。
「駄目ですね、流石はゾンビと言う所でしょうか・・・」
「火が駄目なら氷だ、イヴァン!」
「はい!」
イヴァンが杖の宝玉の部分を青色に回し、シヴァが魔法の構えをした。
そして同時に冷気をゾンビタイプに飛ばした。
冷気は右足に当たり、凍結した。
シヴァは槍を持ち、ゾンビタイプの足を狙い突っ込んだ。
イヴァンは黄色に回し、杖に雷を纏わせ同じく足を狙い突っ込んだ。
ゾンビタイプの足が砕け、ゾンビタイプがバランスを崩し倒れた。
「次は右手だ、イヴァン!」
「はいよ!」
イヴァンは青色に戻し、杖を構えシヴァと共に冷気をゾンビタイプの右手に飛ばした。
右手は凍結した、またさっきと同じ様に右手を砕こうとしたが・・・
「マァァァタァァァァマァァケェェェ・・・」
「「!?」」
ゾンビタイプが突然声を発し、二人は立ち止まった。
「ルゥゥゥゥ・・・アァァァァァ!!!!!!!」
突然ゾンビタイプが凶暴になり、腕を振り回した。
二人は辛うじて避けるがゾンビタイプの暴走は止まらず、シヴァに襲い掛かった。
(また負ける・・・?何に?)
シヴァはゾンビタイプの言葉の意味を逃げながら考えていた。
「させますかってんだ!」
イヴァンがゾンビタイプに火で攻撃したが、暴走は止まらず、ゾンビタイプは標的をイヴァンに変えた。
(まずい、あの武器は至近距離じゃ不利だ・・・良し、アレを使うか。)
シヴァは槍に冷気を溜め始めた。
「寒っ!!」
周りの温度がどんどん下がる。
「イヴァン!俺の槍に冷気を溜めてゾンビタイプに刺す!そうすれば体の中から凍結して動けなくなり、倒せる!」
「でも先にこっちが凍結しそうですよ~!」
「その杖で火でも出して温めてろ!」
シヴァの言う通りにイヴァンは杖から火を出した。
ゾンビタイプが動きが止まったイヴァンに襲い掛かろうとしたが、床まで凍結している為、滑って倒れてしまった。
シヴァはまだ冷気を溜めている・・・
「・・・なんか門の中から冷気が来ているんですけど。」
門の外にまでシヴァの冷気が届いたようだ、赤牙は震えている。
「この位の寒さで情けないぞ、アカキバ。」
「アベル先生の言う通りだよ、アカキバ君。」
アベルとレインは平気な顔をしている。
「私はもう寒くて寒くて凍えそうですよ・・・」
「俺もだ・・・」
エイルとロイドは赤牙以上に震えている。
「生徒会長は大丈夫ですか・・・?」
赤牙はブルーローズに質問したが、返事は来ない。
「おいブルーローズ、返事位したらどうなんだ・・・って寝てる!?」
アベルはブルーローズが寒さのあまり寝ている事に気付いた。
「ブルーローズ!起きろ!寝たら死ぬぞ!」
「生徒会長!生徒会長!駄目だ、起きない・・・アベル先生どうしましょう!?」
赤牙は慌てている。
「人間は眠ると体を休める為に体温を下げるから・・・だから抱き付いて温めれば良い!」
「なるほど!」
「エイル!ブルーローズに抱き付いて体を・・・アカキバ?」
アベルは同性のエイルに頼もうとしたが、赤牙は自分からブルーローズに抱き付いた。
「どうしましたかアベル先生・・・って何やってるんですかアカキバさん!?」
エイルは赤牙がブルーローズに抱き付いているのを見て驚愕した。
「おいアカキバ、別に無理しなくても良いぞ?」
「何言ってるんですか!?生徒会長死にそうなんですよ!?」
「うん、分かった・・・頑張れよ。」
アベルは赤牙の純粋に助けようとしている気持ちに押され、何も言わない事にした。
「アカキバ~人工呼吸と体の中を温める為にキスした方が良いんじゃない~?」
「「何を言ってるんだ(ですか)ロイド(さん)!?」」
「なるほど!分かった!」
「「お前も本気にするな(しないで)!
アベルとエイルの突っ込みは聞こえず、赤牙はブルーローズにキスをした。
(・・・ん?私どうしてたんだ・・・?)
キスの所為かブルーローズが目を覚ました。
(アカキバ・・・?何でこんなに近くに・・・ハッ!!?)
ブルーローズは自分がどうなっているのか気付き、目を大きく開いた。
それに気付き、赤牙はキスを止め、顔と体を離した。
「あ!あの、これどういう状況!?」
顔を赤くしながらブルーローズは赤牙に質問する。
「いや、貴方が眠っていた物で、体を温める為に体を密着させたり体の中を温める為にキスをしたりした訳ですけど・・・」
(キ、キス!?体を密着って・・・え!?)
ブルーローズが周りを見ると、アベルとエイルが気まずそうにして、ロイドとレインが笑いそうになっている。
ブルーローズはその様子を見て、完全に思考が停止し、しばらく立ち止まった後・・・
「え!?ちょっと生徒会長どこ行くんですか!?」
その場から逃げだしてしまった。
赤牙も後を追いかけた。
「ただいま、あぁ寒かった・・・」
「あれ?レイン、アカキバとブルーローズはどこ?」
丁度その頃、門の中からイヴァンとシヴァが出て来た。
「二人は・・・お腹が減って帰ったよ・・・ハハハ!」
「そう、その通り・・・アッハッハッハ!!」
レインとロイドは大笑いして、アベルとエイルは黙り込んでいる。
((何が起きたんだ・・・?))
二人は状況が全く分からなかった・・・




