入部した三年生と部活の意味と部活の名前の決定と・・・
「入部を希望したい?」
「「はい!アベル先生!」」
場所は赤牙の部活部屋、そこに三年生、シヴァ・コールド、レイン・ファストラがやって来た。
「レイン先輩は幻属性部でしたよね?本当に変わっても良いのですか?」
(まぁどうでも良いけどな。)
元幻属性部のブルーローズが質問して来た。
「全然問題ないよブルーローズ、それにアカキバ君の部活なら入るに決まってるじゃないか。」
「同じく僕も問題ない。」
レインとシヴァがそれぞれ答えた。
「良し、入部を承認しよう・・・そうだ、キリカに挨拶をしてくれないか?」
「「キリカ?どこにいるんですか?」」
アベルの言葉に二人は疑問を持った。
「ほら後ろ。」
「「後ろ・・・?」」
二人が後ろを向くと、白い服を着て、長い黒髪で目を隠し、斧を持ち、さらに不気味に泣いている女が立っていた。
「「ギャ―――――!!!!!」」
そんな女を見れば、こんな反応を示してもしょうがないだろう。
「紹介しよう、この部活の看板娘のキリカ・・・」
「に扮したシガサ王国の姫、エイルさんです。」
「私そろそろ泣いていいでしょうか。」
(もう泣いているだろうが・・・)
アベルがボケてイヴァンが補足を入れ、エイルが本気で泣き、ブルーローズが心の中でツッコミを入れた。
「ところでアベル先生、この部活は何をする部活なんですか?」
「あ、それは俺も思ってました、教えてもらえませんか?」
レインとロイドがアベルに質問した。
「アカキバ、説明してやれ。」
アベルが赤牙に返答を委ねた。
「俺の母がですね、治安保持を目的にしている部隊で一番権力がある人なんですよ。」
治安保持部隊と言うのは警察の事だ。
「母が言ったんです、私達は今平和な国にいます、でもこの世界には戦争が起こっている国や学校にも通えず、食べ物も水も手に入らない国もあるのです、私達は平和な国に、食べ物や水が飲める事に感謝して生きて行かなければなりません、とね。」
部屋にいる者は皆、赤牙の母は立派な人なんだなと感じていた。
「ですが、俺の父は言いました・・・そんなのは全て詭弁だと。」
「「「「「「・・・は?」」」」」」
赤牙とアベル以外が首を傾けた。
「父は母に言いました、平和とは言うけど、治安を保持している時点で平和とは言えないんではないかと。」
「「「「「「あ・・・」」」」」」
「そりゃそうだ、平和なら治安を保持する意味なんかないからな。」
アベルも後押しした。
「それに父はこうも言いました、平和だから感謝するとは言っても大多数だけだよねと、残りの少数は全然平和じゃないよ、寧ろ戦争をしている所や食べ物や飲み物が無い所よりも不幸だよと。」
「例えばいじめを受けている奴とか、才能が無かったりして部活で雑用をやらされている奴とか。」
全員、赤牙とアベルの言葉を聞き入っている。
「結局、母は平和な国の一部分しか見て無かった訳なんです。」
「それに戦争している国にだって食べ物や水が無い国にだって平和な国よりも楽しく暮らしている奴なんか大勢いると思うぞ。」
「・・・結局ここは何をする部活なの?アカキバ君。」
レインが耐え切れず赤牙に聞いた。
「そうですね・・・まぁざっくり言えば入った者を全員強くする部活ですね。」
「・・・どの位?」
シヴァも聞いて来た。
「まぁ部員全員で俺やゴーレムタイプに勝てるまでには強くなって欲しいね。」
「・・・アベル先生ってそんなに強いの?」
「ゴーレムタイプを怯ませたとはいえ倒しましたからね、この部活の部員全員でかかってもアベル先生とゴーレムタイプには太刀打ち出来ないでしょう。」
エイルがそう評価した。
「中には足手まといもいますけどね。」
「ロイドうるさい。」
赤牙がロイドにツッコミを入れた。
「まぁ説明は以上だ、最後に部活の名前が決まってないから決めておこう、何か意見は無いか?」
「強化部とか解りやすくて良いんじゃ無いですか?」
イヴァンが意見を出した。
「意義は無いな。」
ロイドも賛成の様だ。
「僕も賛成する。」
「僕も賛成するよ。」
シヴァとレインも賛成意見を出した。
「私も賛成します。」
「私もです。」
(どうでも良いわぁ~)
エイルとブルーローズも賛成した。
「俺もそれで良いと思う。」
「全員賛成で決まり、今日からここは強化部に決定した。」
部員が二人も入り、名前も決定した。
(今日も部活は楽しいな・・・)
赤牙はそれだけは間違いないと確信していた。
「大丈夫ですか?カレン。」
「大丈夫よ、全くあのゴーレム、私の喉を引き裂くなんて万死に値するわ・・・」
「ゾンビなんて誰でも殺したくなるものですよ。」
「そう言えば、オーガやケルベロスも酷い目にあったそうね?」
「えぇ、でももう完全回復していますよ。」
「そう、ところであの子はどうしてる?」
「何事も無く溶け込んでますよ。」
「それは良い事ね。」
「さぁ、戻りましょう。」
「えぇ・・・」




