赤牙の肝試し 1
今回から数話に続くホラー要素がありますので、苦手な方はご遠慮ください。
時間は夜の九時前、ブルーローズが街路を歩いていた。
(負けたら部活を交換される・・・絶対に負けられない・・・)
そしてブルーローズは門の前に着いた。
門を開き、最初に見た物は・・・
(骨・・・!?枯れた木!?)
まるで森が死んだかのような景色だった。
すると突然誰かが森の向こうからやって来た。
「・・・アベル先生?」
その正体は何故か執事服を着て、ろうそくを持っているアベル・ロードだった。
「ようこそお越しくださいました・・・今宵は、飛び切りの恐怖をあなた様に楽しんで下さるよう、私共は望んでおります・・・」
「恐怖って何ですか!?今日は決闘の筈では!?」
「いや、確かに相手を三秒間、足以外の所を地面に付かせれば勝ちだが、決闘の種類は肝試しなんだ。」
「何で肝試しなんですか!?何で肝試しなんですか!?」
「うるさいなぁ~肝試しをやらないなら不戦敗にして強制的に俺の部活に入れるぞ。」
「・・・分かりました、やります、やれば良いんですよね!!」
ブルーローズが泣きそうになりながら渋々了承した。
「ではルールを説明するぞ、これからお前には森の中に入ってもらい、部員を倒してもらう。」
(部員と言うのはアイツ一人だけじゃないよな、クソ、肝試しは予想外だった。)
「どうせ他の部員もいると思ってそこしか警戒しなかったんだろう?甘いんだよ。」
(読まれてたか。)
「だが、森の中には様々な仕掛けがある、それに驚いて後ろに倒れて三秒間立てなかったりしたら当然お前の負けだ、ちなみに秒読みは俺が足以外の所を地面に付いているのを確認してからやる。」
(なるほど、つまりコイツに見られなければ手や背中を地面に付けても良いと言う事か。)
「後、俺の部員を全員手や背中を地面に三秒間付かせられたら俺が報告するから、説明はこんなもんかな?じゃあ頑張ってくれよ・・・」
アベルは森の中へ去った。
(勝ったらアイツを小間使いに出来る、休みなしで働かせるぞ・・・フフフフフ。)
ブルーローズも森の中に入った。
「うわっ!地面が・・・」
いきなり落とし穴があった。
「い~ち。」
(いけねっ!)
ブルーローズは、すぐに立ち上がった。
(秒読みが止まった・・・良かった。)
ブルーローズはホッとして、地面にも注意しながらまた歩き始めた。
(ガタガタガタガタガタ・・・)
震えながら待機しているのはシガサ王国の姫、エイルだ。
ここは、捲ると血まみれの幽霊の顔が色付きで書いてある張り紙があり、その張り紙を捲った時に、書いてあるのと同じ顔の生首が落ちて来る、その先に斧と、首が無い血まみれの死体がある、先は行き止まりだが、戻ろうとすると足音が聞こえる、それでも戻ると、斧と死体が無くなっていて、生首がある所に幽霊と同じ顔のマスクをしたエイルが、死体と同じ服を着て、斧を持って襲って来ると言う仕掛けだ。
ちなみに生首は木の上にセットされており、ブルーローズが張り紙を見た時にエイルが木の上に登り、落とす、足音もエイルが鳴らす、血まみれの死体と生首と張り紙もエイルが回収している。
(あ、来ました、行きますよ・・・)
恐怖が始まる・・・・・
(何で木に張り紙が・・・?)
ブルーローズが捲った。
「ヒッ!!」
幽霊の顔に驚いた直後、何かが落ちるような音がした。
「ヒッ!!!」
張り紙の幽霊と同じ顔の生首が地面にあった。
ブルーローズは恐怖で走り出した。
「ヒャッ!!!!」
道の途中に斧と首が無い死体があった。
(アハハハハ・・・どうせさっきの首もこの死体も作り物だろ・・・?騙されないぞ、アハハハハ・・・)
ブルーローズはびくびくと震えながら心の中で強がり、ダッシュで森の奥へ走った。
(い・・行き止まり!?)
その時、足音が聞こえた。
(あ、足音!!?)
数秒戻る気になれなかったが、震える足で来た道を戻った。
途中にあった斧と死体が無い事に気付き。
(死体が無い・・・何で!!?何で!!?)
パニックを起こしている。
そして生首があった所にたどり着き・・・
(ア・・ア・・・ア・・・!!!)
「・・・私の首を刎ねたのは貴方・・・?」
幽霊・・・もとい、エイルがそう呟いた。
「い、いいい、いえ、私では・・・!」
「許さない・・・ゆ~る~さ~な~い~~~~!!!!」
「ギャ――――――!!!!!!!!!」
エイルが斧を持って、襲い掛かり、ブルーローズが絶叫を上げた。
ブルーローズは全力で逃げた。
「ギャフン!」
ブルーローズが逃げた後、エイルは転んだ。
そのまま三秒が過ぎ、エイルは失格になった。
「まだまだ恐怖は続くよ~」
アベルがそう呟いた。




