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イギリス中心・中世貴族の爵位解説  作者: 愛LOVEルピア☆ミ
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9/10

9 議会招集令状


 先の話で触れた議会について掘り下げましょう。爵位があれば必ず議席を有する。最近なるまではこれはずっとお定まりでした、男爵だって議席はある。発言可能なら国を動かせる。


 議会は国王の命令で、議員を召集します。貴族院が貴族が所属する議会でした。イギリスでは爵位は家長が全て持っているので、家長が欠席ならば発言は不能。年老いて外出が厳しい、怪我をした、病気だなどなどで欠席が目立ちます。


 そこで有能なメンバー不足で悩んでいたところ、とある奇策が飛び出しました。嫡男が継承するんだから、親父の爵位の中で余ってるのを生前継承して、爵位持たせた息子呼ぼうぜ! ってw

 繰上勅書と呼ばれる手法は、稀なことでしたので数年に一人程度の成立しか見ませんでした。とはいえ有効だったようで、これで議会の若返りが出来たそうな。

 

 が、ここで召集令状出したときに、うっかり爵位名を間違えることがちらほら。王は間違えない、ということで誤った名称の爵位が設置されて授与される事件が何度も起こる。土地とセットが基本だから、実務で困ったこともあるそうな。


 親父の余った爵位、ここがポイントです。男爵が余るのは子爵以上なので、この手法は男爵家では使えませんでした。また誰が継承者か決まっている場合のみ利用されるので、子供がいなかったり、男子不在で女子に優劣無しの継承を指定している家では対象になれなかったようです。


 余った爵位の使い道がもう一つあります、それが儀礼称号。それは次の話で説明しましょう。

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