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パンティ・スー ~異世界を股にかけるヨゴレ役の転生者~  作者: 日時計仕掛のug
MISSION02: 電子の下着 赤衣のパーバート
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Task4 聖女と戦え

 パンティ・スーは、パンティに固執する変態である。

 聖女は、パンティから脱却した変態である。

 ここに、二人の変態がそろってしまった。

 出会ってしまった。


 パンティ・スーは、聖女に向き直る。

 聖女も、パンティ・スーに向き直る。

 本来ならば、パンティを履いていない者など、パンティ・スーに取っては眼中になさそうなものであるが、パンティ・スーは、ウロボロスの指輪から1枚の布切れを取り出した。純白の未使用の新品パンティだ。

 聖女は、その様子を不思議そうに眺める。


パンティとは求めるだけにあらず。与えることもまた、パンティなり」


 それがパンティ・スーの矜持であり狂気でもある。


「何をするというのです」

「貴方にパンティを履かせる」


 パンティ・スーは、パンティを奪うだけでなく履かせることを宣言した。

 これは、つまり、本気と言うことである。

 しかし、パンティを奪う事よりも、履かせる方が何倍も難易度が高い。

 奪うときは、幽体化させて引っ張るだけで良いが、履かせるには丁度履かせる状態にし、幽体化を解除しなければ、フィットしないのだ。


「やってみなさい。私の自由を邪魔させはしない。再び監獄(パンティ)には捕らわれませんわ」


 聖女が、さらに光の粒子を次々とパンティ・スーにぶつけていく。


 STR低下。

 VIT低下。

 DEX低下。

 AGI低下。

 INT低下。

 LUK低下。

 状態異常抵抗値低下。


 複数種類のパラメータ低下を掛けられた。パンティ・スーは体が重くなってきているのを感じ取っていた。だが、一つだけ良いことも起きている。スキル封印が解けたのだ。

 そして、ゲームの仕様上、次のスキル封印の魔法を唱えられるのは3分程度の待機時間がある。聖女がわざわざ、パラメーター低下を掛けてきたのも、その待機時間をしのぎきるためだ。

 パンティ・スーが、両手でパンティを広げた。


「ゆくぞ」


 そこから両者の攻防戦が始まった。

 聖女は、一見すると魔法使いタイプであるのだが、パラメーター強化の魔法を使ってからパンティ・スーに肉弾戦を仕掛けてくる。その合間に魔法による攻撃を加えてくるなど、変化自在の戦術を仕掛けてくる。

 パンティ・スーは、幽体化を使いながら攻撃を捌いていくが、時には生身で受け止めて、パンティを履かせに挑む、だが、大抵は、宙に突然現れる魔方陣からの攻撃魔法に遮られ、回避のために履かせることが出来ないでいた。

 目にもとまらず、複雑で高速の一対一の戦いに、周囲のプレイヤーはやがて無言のまま見入っている。

 聖女の蹴りが、放たれた瞬間、見えそうで見えない……ではなく、パンティ・スーの体をすり抜けてしまう。だが、パンティ・スーの攻撃もまた、透明な壁に阻まれてしまう。お互いの体に決定打が入らないままもうすぐ3分。

 二人が空中で交差し、着地する。パンティ・スーが倒れ込み、さらにスキル封印の魔法が掛けられた。

 聖女は、杖をついているが、意識もしっかりしたまま荒く呼吸している。

 勝負が決した。


「くっ」


 聖女が、股間を押さえ込む。

 履かされた。

 履かされていた。


「パンティ・スーでしたね……」


 聖女が、再びパンティ・スーに向き直る。


「見事です」

「私は全力を尽くしただけだ。あとは結果がついてくるかどうか、それだけだ」


 パンティ・スーの狙いは、一点だけである。すなわち、再びスキル封印の魔法を使ってくる瞬間、その瞬間だけを狙っていた。

 そのタイミングだけが、唯一パンティを履かせる隙が生まれるタイミングだった。最も、早すぎれば攻撃魔法をくらい、遅すぎればスキルを封印されるのだから、シビアではあったが。


運命パンティが、こんなにも重いだなんて」

「いいか、それが運命パンティの重さだ」


 周り、二人の会話を理解できる者は居なかった。

 だが、次の瞬間には、二人の姿は同時に消えていた。

 それ以降、二人の姿をゲーム内で見た者はいなかったとされる。

 しかし。


「おうふwwwwwwww初心者狩りとかwwwwwww格好悪いでござるwwwww」

「許さないですぞ」


 ある二人のプレイヤーを筆頭に、初心者救済プレイヤーが現れ、聖女の行動と意志を受けついで、初心者に優しいVRMMOとして語り継がれていった。

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