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ゆめのおちかた~終わりに向かう二つの世界、小説家とアニメーターを目指す何者かになりたい若者と、夢破れたTSダメ親父が紡ぐ英雄のいない物語~  作者: 高山路麒
第四章 悠久のニライカナイ、黄昏の空を飛び続ける天龍【第一部4】

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4-43 密林商店街のゲリラ戦(準備)

 異世界軍を迎撃するため要塞市役所を離れ、俺はサスケ、ザキラと共に密林商店街エリアに身を潜めていた。


 マップ機能があるので建物の外から出なくても敵の動きは丸わかりなので、アドバンテージは圧倒的にこちら側にある。


 膨大な情報を処理して最適解を導き出す頭脳があれば偵察衛星よりも遥かに便利ではあるが、黒糖を用いた甘ったるいコーヒーでドーピングをした所で気休め程度にしかならない。


「なあザキラ。カルラ族って視力は良いって前に聞いたけどどのくらいなんだ?」

「大体アンジョの十倍くらいだ。空の上からでも余裕で森の中の敵を見つけられるから、遭難者の捜索とかでも引っ張りだこだな」

「そうか。偵察ドローンもびっくりな性能なんだな」


 空を飛ぶカルラ族はそれだけで戦場において優位に立てるが概ね鷹と同じくらいの視力を持つらしい。密林地帯じゃなければすぐに発見されていただろう。


「とすると見えない場所から不意打ちをするよりも囮かなんかでおびき寄せて地上に降りた所を攻撃したほうがいいかもな。あんまり離れてるとM9の弾が当たらないし」


 カスタマイズをしたとはいえM9は元々命中精度が高くない銃だ。


 敵が一人二人くらいならともかく、一気に制圧するには確実に命中させる必要がある。無理をせず誘い込んで迎撃したほうがいいだろう。


「で、囮を使うとして誰がやるんだ? アタシは嫌だぞ」

「だよなあ」


 俺の案を聞いたザキラはかなり嫌がってしまう。けれど普通そんな危険な役割を誰だってやりたくないだろう。


「オイラがやるでヤンス!」

「いいのか、サスケ」

「はい!」


 しかしすぐにサスケが名乗りを上げ、俺は勇敢な彼女に困難な役目を任せる事にした。出来ればあまり危険な事をさせたくないが全員で生き残るためには仕方ない。


「わかった。ならバリケードを設置した後、そこの窓から風魔法で攻撃してすぐに離脱してくれ。敵を建物の中におびき寄せる」

「了解でヤンス!」


 もしも失敗してしまえば自分だけではなく皆の命が失われてしまう。今回ばかりはビビッてはいられない。


 俺は恐怖を押し殺して平常心を保ちつつ、室内にあった壊れた棚やガレキを手分けして窓や通路に設置、侵入経路を塞いで冷静に迎撃の準備をした。

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