4-10 ツイてなかった舎弟
不穏な何かを感じつつも、無事に武器を回収した俺は早速仲間と合流するため周囲を散策する。
マップ機能はそれなりに広い範囲を見る事は出来るが流石に限度がある。希典先生のドローンを使えばかなり効率よく探せそうだが、協力してくれない以上地道に探すしかない。
「仕方ない、久しぶりに使うか」
便利なマップ機能があるのでご無沙汰だったが、俺は久しぶりに自慢の嗅覚を使って仲間を探した。
「クンクンスハァ……サスケのニオイがするな」
しばらく鼻をひくつかせ俺はサスケの甘ったるいニオイを探知する。変態っぽいがこういう特技だから仕方がない。
後はマップ機能も使えば簡単に見つける事が出来る。どうやらサスケは割と近くにいて、廃墟の民家の敷地に生えた木の枝に彼の服が引っ掛けられていた。
ふむ、おそらく俺と同じ様に漂着した彼は濡れた服を乾かしているのだろう。下着っぽいものもあるし、きっと今はあられもない姿をしているに違いない。
なんだか覗きをしているみたいで罪悪感しかないが緊急事態なのでそうも言ってられない。男同士だからそんなに問題は無いだろうし、さっさと合流して安心させるか。
「ん」
そのまま観察していると廃墟の近くにシーサーっぽい魔獣が出現する。お着替えタイムの彼の純潔を護ってあげている……というわけでもないだろう。
シーサーは中型犬くらいのサイズで、目がクリッとして愛嬌があるのでもしかしたらまだ子供なのかもしれない。
しかし子供だとしても野犬と同じくらいの強さならまあまあ危険だ。
あいつと戦ってもいいが殺すのは可哀想だ。彼らのテリトリーにお邪魔しているのは俺達の方だし、反撃するにしても睡眠弾程度にしておいた方がいいだろう。
「こそこそ~」
だが一番は向こうに気付かれない様にする事だ。俺はシーサーを刺激しない様に忍び足でサスケがいる民家に侵入する。
「じー」
そして特に理由はないが俺は干された彼の服を眺める。
別にニオイを嗅ぎたいとかおパンツを被りたいとかそんな事は思っていない。
そんなBP〇案件の主人公がいてたまるか。何よりショタの脱いだ服に興奮する程性癖は拗らせていない。
だけどあの下着、なんだか女物っぽいっていうか、スポブラっぽいっ様な……?
「そろそろ乾いたでヤンスかね。うう、こんな事をしてないで早くアニキに話しかけないといけないでヤンスが……あ」
「あ」
そこにサスケが戻って来て俺は一糸纏わぬ彼と目が合い、そしてバッチリ裸体を目撃してしまう。
うん。
やっぱり女の子よりも女の子らしいっていうか、いろんな意味でついてないっていうか……。
「きゅうーん!?」
「オゥウ!?」
パニックになったサスケは犬モードに変化し、俺の股間にガブリとゴールデンウィニングクラッシュを放つ。
けどその昇天する様な痛みが物凄く気持ちよかったのは言わないでおこう。




