第四話 ちっちゃくて、ほわほわで、可愛い♡
わたくしがしっかりと婚約者候補を吟味していると、メアリーが慌ただしく戻ってきました。何かしら?
「お嬢様!妹君が・・・!」
メアリーは笑顔でわたくしに伝えようとし、わたくしは最後まで待たずに部屋を飛び出しました。
「生まれたの?!生まれたのね?お義母様のお部屋よね?すぐ行きますわ!」
大急ぎで屋敷の中を走るわたくしはすれ違うメイドたち全員に驚かれましたわ。なぜかしら?
そんなことは気にせず、お義母様の部屋の扉の前につき、そっと扉をあけると・・・
「・・・ルミナス・・・生まれたわ」
お義母様が微笑んでわたくしを手招きします。
「見せてくださいませ!わたくしの妹!」
「ええ、ほら」
「・・・はわわわわ」
お義母様が差し出してきたちっちゃくて、ほわほわした生き物は今まで見たどんなものよりもかわいらしいのですわ!
「抱っこしてみる?」
「・・・い、いやですわ」
「・・・やっぱり嫌い?」
「い、いえ。そうではなくて・・・。落としたら怖いな、と」
「それならベッドの上なら大丈夫よ。ほら」
お義母様のベッドの上で、わたくしは妹を抱っこすると、へにゃりと笑いました!
「お義母様!笑いましたわ!笑いましたわ!わたくしが抱っこしたら笑いましたわ!」
「ふふ。ええ、そうね」
軽くて、びっくりですわ!・・・本当に、大きくなるのかしら?不思議ですわ〜。
「ね?言った通りでしょう、ペール」
お義母様は部屋の隅に声をかけました。ペールって、・・・お父様?お父様は部屋の隅から出てきて、わたくしの前に立ちます。・・・背が高すぎて、顔が見えにくいですわ!
「ああ。・・・ルミナス、久しぶりだな」
・・・そうですわね、久しぶりですわ。今世で生まれ変わってから初めてお父様をみるんですもの。
「お初にお目にかかります、お父様。ルミナスでございます」
「・・・うむ」
「はあ?」
え?え?お義母様が何か怒り始めましたわ。え?何に怒ってるんですの?
・・・それよりも、やっぱり妹は可愛いですわ・・・。




