第十四話 たかーい!
トリックオアトリート!
明日、ハロウィンSS投稿します!
観覧車の下まで行くと、それがどれだけ大きのがよくわかりますわね。一つ一つの籠に可愛らしい絵が描かれていて素敵ですわ。
そして、観覧車の入り口の前に立っていたのは。
「ああ、エルリック」
あの!可愛らしい!エルリック様ですわ!緑の髪を伸ばして一つに括り、その深緑のパチクリした瞳!
ルーナちゃんの方が1億倍可愛いですけど、エルリック様も可愛いですわね!・・・でも、ちょっと身長、低くありません?
「王太子殿下!ルミナス様!それに、この子がルーナ様?可愛いー!ちょっとほっぺ触らせてー!」
さすが!お目が高い!ルーナちゃんのほっぺはまさに至宝!柔らかくて、すべすべで・・・!
「だめ!触っていいの、おーたいしでんかと、ねぇねと、ままとぱぱだけ!あ、あとメアリー」
な!王太子殿下に触らせるくらいならエルリック様の方がよろしいですわよ?!
「えー。残念だなー。あ、そうだ!これなら喜んでくれるかな?」
エルリック様がルーナちゃんに差し出したのは小さな観覧車の模型。くるくる回るのと一緒に音楽が鳴っている、ということは
「オルゴールだよ!」
「しゅごい!これ!からんしゃ!ちっちゃーい!」
「はい、あげる」
「やったー!」
喜んでいるルーナちゃんが可愛いですわ!
「ルーナちゃん、エルリック様にありがとう、は?」
「ありがと!エルリックしゃま!」
はう!エルリック「しゃま」!可愛いー!って!王太子殿下!何を勝手にルーナちゃんの頭をポンポンしてるんですの!
「さあ、乗ろうか。パトリック、一緒に乗ってくれるか」
え?パトリック様が?・・・まあ、気弱そうですし。大丈夫ですわね。
「わかりました・・・」
「えー!なら僕も僕も!」
「エルリックは好きにしろ。定員は何人だ?」
「6人だよー!」
もう1人護衛を入れて6人で観覧車に乗り込むと、向かい合わせに席があって、エルリック様が
「僕窓側―!」
と言って片方に座って、王太子殿が反対側に座り
「ルミナス、ルーナ嬢、おいで」
と隣をポンポンしてる・・・!・・・今、ゾワゾワしましたわ・・・。
「やったー!おーたいしでんかのおとなりー!」
・・・ダメー!でも楽しそうに小さい観覧車を抱えてるルーナちゃんにそんなこと言えない!
「ねぇね、ここ座ろ!」
あああ!ルーナちゃんが王太子殿下の真似をして座席をポンポンしてる!可愛い!
「・・・ルミナスを真ん中に・・・」
「だめ!」
「・・・そうだよな」
なんか、悟ってますわよ、この腹黒王太子。
「・・・ルーナ様、真ん中に座るとお外の様子が見えませんよ?」
パトリック様がそういうとルーナちゃんがハッ!としてわたくしの膝をポンポンと叩いてにっこり笑って
「ここ、ルーナの席」
か、かわぁ〜!天使が天使が!天使の翼が見えますわ!
「おいで、ルーナちゃん!」
ルーナちゃんがわたくしの膝の上に乗り、準備万端になると、エルリック様が外に手を振りました。
「とーさんが風魔法で動かしてくれるよー!」
とーさん、つまり筆頭魔導士様が?!自ら?!
「セオドア様がくるからって張り切ってたよー!」
「わぁー!たかーい!ねぇね!ほら!たかーい!」
「本当ですわね。高いですわ!・・・このテーマパーク、広いですわね」
「そうだろう、ここは下っ端から中級の魔導士たちに任せようと思うんだ。魔法を使って動かしているからね。魔法を使う人は貴重だが、中途半端な魔法しか使えない下っ端ばかりが増えているし、いい解決策になると、父上も言っていたよ」
へえ、すごいですわね!というとでも思いました?!さりげなく距離を詰めないでください!
近いですわよ!離れてください!さすがのわたくしでも少し恥ずかしいですわよ!
「・・・よし、ちょっと、赤くなった」
・・・なんの話をしてますの?




