第十二話 ルーナちゃん!なんでまたそんな男(の子)の膝の上に…!
「あのね、ルーナね。ねぇね大好き!」
「はう・・・。ありがとうね、ルーナちゃん!ねぇねもルーナちゃんのこと大好きよ!」
「あの、一応、君は私の婚約者・・・」
「妹と婚約者は別ですわ」
あー!なんでルーナちゃんの隣に王太子殿下が座ってるんですの!いっそのことルーナちゃんを抱えて正面の席に移動しようかしら?いいわね。・・・でも止まらないと危ないわ。・・・なら
「ルーナちゃん!おいで」
すっとルーナちゃんの脇の下に手を入れてわたくしの膝の上に乗せるとすぐさま王太子殿下が間を詰めてきました。気持ち悪っ!
「だめ!ルーナ、ねぇねの隣!おーたいしでんか、めっ!」
うう、ちっちゃい手で王太子殿下の頭をペチペチ叩くルーナちゃん・・・。なんて可愛いのかしら!
「だからルーナ、きょうねぇねの上、や!」
「え・・・」
な、なんですって・・・?
「いやでも。ルーナ嬢、私はルミナスの婚約者・・・」
「ねぇねはルーナのねぇね」
「だから、ルミナス嬢を真ん中に・・・」
「ねぇね独り占めできるのは、ルーナだけ」
「・・・えー。困ったなぁ」
ルーナちゃん、わたくしの上が、いや・・・。そんな・・・。わたくし、帰ったら服毒致しますわ・・・。
ルーナちゃんと王太子殿下が何か喋っているようですけど、それより、ルーナちゃんがわたくしの上、いや・・・。
と、ルーナちゃんが何か動き始めて
「やっぱり、ルーナここ!」
ぎゃああああああああああ!ルーナちゃんが!王太子殿下の膝の上にいい!なんで!わたくしの上は嫌なのに!王太子殿下はいいんですの?!何が違いますの?!
「これで、おーたいしでんかとルーナ、どっちもねぇねのとなり」
可愛い・・・。可愛いのになんか無駄にキラキラしている王太子殿下が非常に邪魔ですわ・・・。
「満足いける提案ができてよかったよ、ルーナ嬢。私も婚約者と隣り合わせで座れて嬉しいな」
わたくしは!全く!嬉しくなくってよ!それに!ルーナちゃんのほっぺをムニムニしていいのはこのわたくしだけなんですよ!何触っているの!放しなさい!
「・・・どうやら、ルミナスはあんまり嬉しくなかったみたいだね」
「ねぇね、ルーナとなりいや?」
「嫌なわけないですわ!ルーナちゃんは何をしても可愛いし、何をしてもわたくしは嬉しいですわ!・・・多分」
うう、こんな腹黒野郎に姉力で負けるだなんて・・・。心外ですわ・・・。




