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コンビニは現代社会にしか通用しない!?  作者: 稀


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第五話お客様は全てが神様ではありません

ガサッ


奈々子は見える位置で隠れられるギリギリまで近づいた。


そこにはレッドドラゴンとその正面に馬車が三台それを護るように甲冑を身に付けた昔の騎士風の人が10人ほどがいた。


「馬車に甲冑っていつの時代だ?

何かの撮影なのかな?

それにしてはドラゴンはマジの迫力があったしあの人達も必死にドラゴンに抵抗しようとしている」


「ファイアーボール!」


騎士風の1人がそう言葉に出すと剣の先から火の玉が出てきてドラゴンの顔に命中した。


「おぉー何あれ!?

もしかして魔法ってやつ!?

というかこれはいよいよここは別世界ということなのではないか?

ドラゴンいるし魔法あるし」


奈々子が一人で喋っているとドラゴンが飛び上がった。


ドラゴンの顔は無傷だが魔法の攻撃にイラついたのか怒っているというのは遠目で見てもわかった。


「あれは絶対まずい!

あの人達を助けないと」


元ヤン時代の勘なのかドラゴンが攻撃してくると奈々子は察知し、ドラゴンが飛ぶときに舞い上がった砂煙に紛れて全速力で助けに向かった。


「まずい!ブレスが来るぞ!

アインツ様はお逃げください!」


そう言ったのは護衛騎士のリーダー的存在の人だ。


「この距離ではもう間に合わないでしょう」


半ば諦めている発現をするのは護衛騎士に護られているアインツと呼ばれる人物。

するとそこへ急に少女が現れた。

まるで古の魔法の瞬間移動かのように。



「早く逃げるよ!急いで!」


急に現れた少女に護衛騎士たちも混乱したがすぐに現状を把握した。

急に現れたこの少女ならアインツ様だけなら逃がせられるかもしれないと。


「すまないがアインツ様を逃してくれないか!

私たちはドラゴンの注意を引くからその間に一緒に逃げてくれ!」


「っ…わかった!

アインツさんってあなた?」


「私です。みんなすまない。

そしてありがとう」


アインツは騎士たちに向かって頭を下げた。


「もう煙が収まるからすぐ行くよ!

私の手を掴んで絶対離さないように!」


「わかりました」


「じゃあ行くよ!」


ビュンッ!


「アワヮヮヮ」



奈々子はアインツの手をしっかり握ってもう一度全速力で森の方へ駆けた。

馬車があった所から森までは二百メートルは離れていただろうにものの数秒で森の中に入りさらに走り続けた。

途中アインツが変な声を出していたが気にしない。


「ハァハァハァもう大丈夫かな?」


森の中に入り隠れやすそうな洞窟を見つけそこに入った。


「助けて頂きありがとうございます。

私は商人のアインツと申します。

あなた様は有名な冒険者でありましょうか?」


「まだ完全に助けられたわけじゃないから気にしないでください。

あと私は冒険者?ではないです。

名前は樺沢奈々子っていいます」


「し、失礼しました!

お貴族様だとはご無礼を働き申し訳ございません!」


アインツは土下座して許しを乞うてきた。


「いやいやいや私は貴族ではないので頭を上げてください!

ただの通りすがりの迷子です!」


「わかりました。

何か事情があって身分を隠していらっしゃるのですね。

このことは誰にも話しません」


全然違う!

確かに違う世界から来たっていうのは隠したいがそれ以外は全然違う!


「あの…なぜ私を有名な冒険者や貴族と思われたのですか?」


「はい…まずはあの強力な身体強化魔法です。

あれほどの身体強化魔法は見たことがありません。

使える者はそれなりにいますが瞬間移動をしたかのように錯覚するレベルの身体強化魔法は初めて見ました。

そしてそれを長時間維持できる魔力量も並外れていると感じました」


…なるほど私が速く走れるようになったのは身体強化魔法を知らないうちに使っていたのか。


「次にナナコ様は家名を名乗られましたのでお貴族様だと思ったのですが違うのでしょうか?」


「全然違います!

私が生まれ育った場所は少し特殊で全員が家名を持っていたので紛らわしくてごめんなさい!

普通に奈々子と呼んでください!

あと身体強化魔法は実は私もドラゴンに襲われて必死に逃げている最中にいつの間にかできるようになったものなので全然冒険者ですらないんです!」


アインツは奈々子の説明に驚いたが例え嘘であったとしても命の恩人がそう言っているのだから納得してするしかないと思い飲み込んだ。


「そうだったのですねこちらこそ勘違いしてしまい申し訳ない。

ではナナコさんと呼ばせていただきます。

私のこともアインツとお呼びください」



「はい。誤解が解けて良かったですアインツさん」



バサッバサッ!


強く羽の羽ばたく音が聞こえた。

洞窟からそっと身を出し空を確認するとドラゴンが飛んで行くのが確認できた。


「ふぅー何とか逃げきれたようです」


「そうですか良かったです。

この後馬車のあった所へ戻っても良いでしょうか?

もしかしたら生存者がいるかもしれませんので…」


「わかりましたご一緒します」


ドラゴンが立ち去ったのを確認し、奈々子はアインツと一緒にドラゴンに襲われていた場所まで戻った。


最後まで読んで頂きありがとうございます!

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