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コンビニは現代社会にしか通用しない!?  作者: 稀


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3/20

第三話コンビニはサービスが多すぎます

面接から一週間後


「はぁーまたお祈り通知かー。

私の何がいけないのかもうわからない。

ちゃんと面接マニュアル通り笑顔でハキハキと正直に話すってやってるんだけどなー」


どうしていいのかわからずベッドの上で項垂れる。


「このまま一生フリーターか?

せっかく勉強して大学まで出たのになー。

…とりあえずバイト行ってこようかな」



「ありがとうございましたまたお越しくださいませ!」


「ななちゃんお疲れ様ー」


「あっ店長お疲れ様です!」


「面接の結果どうだった?」


「あー今回もダメでした」


苦笑いしながら答える奈々子


「そっか就活はやっぱり簡単じゃないんだね。

夜も入れる人うち少ないしななちゃんがいて助かってるから就活が辛かったらいつまでもうちにいていいんだからね」


「ハハありがとうございます!」


「今日もお疲れ様上がって大丈夫だよ」


「はーいお先に失礼しまーす!」


二十三時か今日はご飯作る気分じゃないな。

お酒とおつまみ買って一人残念会でもするか。


ざぁー


「すぅ…ふぅー」


バイト上がりに店先で一服する。


雨が煙をかき消していく。


「タバコ久しぶりに吸ったなー」


ヤンキー時代のことを思い出していた。


高校三年の時両親が離婚した。

理由は母親の浮気だったようだ。

父親に引き取られたが父も仕事で家に帰ってくることは少なく私はグレて当時ここら辺では有名だった暴走族に入った。

空手をやっていたこともあり、あれよあれよと特攻隊の隊長にまでなったが終わりは呆気なかった。

チームの頭だった男と同級生の女友達がデキ婚し他の幹部も次々と結婚しチームは解散。

チーム内で残された女は私だけで勉強し直して大学に入った。

男たちは結婚と同時に土方で働き今では独立して会社を経営してるらしい。

女友達は専業主婦になり子供を二〜三人産んでる。

一方私は就活全敗のフリーターで彼氏なんてできたこともない。


「グレていなかったらもっと違う人生だったのかなー。

すぅ…ふぅー

お酒も買ったし帰るか」


ーーーーーーーーーー



ポツポツポツ


傘に弱まった雨が音を鳴らす。


帰り道山道を少し通る。


歩道がないので昼間は通らないが夜中なら車はほぼ通らないし近道になる。


…………ブォーン………ファンファンファン


…こんな天気の日にサツと鬼ごっこしてるのはどこのバカだ。



…ブォーン!…ファンファン!


音が近くなった。


…これ近づいて来て


前方の暗い夜道に灯りが見えた。


すると正面から猛スピードの暴走車とパトカーが奈々子に迫って来た。



「チッ…クソが!」


バサン


奈々子は緊急回避で横の薮に飛び込んだ。


「痛ったー手擦りむいた。

あの車今度見かけたら鉄クズにしてやる」


パンパン


立ち上がって服についた草を払う。


「…ん?道は…どこ?」


辺りを見回すが道路がない。


「どういうこと?」


意味がわからなくとりあえずスマホの灯りを頼りに辺りを彷徨いてみる。


一時間ほど歩いてみたがやはり道路も街路灯の灯りもない。


連絡を取ろうにもスマホは圏外になっていて使えない。


「はぁーどうしたものか」


グゥ〜


お腹が鳴った。


バイトが終わったのが二十三時。

そこから帰路に着いて迷子になり時間は夜中の二時頃だろうかお腹が空くのも当然だった。


とりあえず近くにあった太めの木の下で休もうとしたときスマホの灯りが消えた。


「マジかー充電切れってこれからどうすんのよー」


とりあえず一服しようかな…


カチッ


すぅ…ふぅー


「あ、ライターあるなら火を起こせばいいじゃん!」


さっそく木を集めてライターで着火する。


「おぉ〜やっぱり灯りがないと不安になるよね!

疲れたし今日はもう買ったおつまみと酒飲んで寝て明日また考える!

いただきまーす!」


疲れがピークなところに酒を入れて奈々子はすぐに眠りに落ちた。


最後まで読んで頂きありがとうございます!

異世界編に入ります!

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