第十八話 給料日のお客様は半分くらい公共料金の支払い
アインツさんが門番に話をした後迎えが来るまで門番の詰所に通されてアインツさんがドラゴンに会った時の話をしていた。
どうやら領主と冒険者ギルドにこのことを報告しないといけないらしい。
話を始めて一時間ほど経ったころ門番の人と執事服を着た老齢な男性が入ってきた。
「失礼します。
お迎えの方が到着されました」
「失礼します。
旦那様お迎えにあがりました」
「セルジュ迎えありがとうございます。
心配をかけしました」
「いえ、ご無事で何よりでした」
この執事さんはセルジュというらしい。
アインツさんと話ながらこちらをチラッと見てきた。
「馬車の準備が出来ておりますのでそちらでお戻りください。
詳しいお話は移動中にお聞きします。
幌馬車は別の者に取りに来させます」
「わかりました。
ナナコさんもそれでよろしいですか?」
「はい。
大丈夫ですが私もアインツさんの家に?」
「ええ、まだ泊まる場所や生活用品もお持ちではないでしょう?
それにお礼をさせて頂くと言ったではないですか。
しばらくの間我が家でゆっくりされてください」
「ありがとうございます。
この先どうしようかと思っていたのでとても助かります」
それから三人で馬車へと向かった。
「こちらの馬車になりますお足元お気をつけください」
「ありがとうございます」
馬車に乗りアインツさんの家へと向かう。
ガラガラガラガラ。
「それで旦那様お仕事で隣国へと赴いていたと記憶しておりますが到着が遅くなった理由が愛人を連れてきたというのは如何な物かと私では奥様のお怒りをお止めすることはできませんよ?」
「え!?」
思わず声が出てしまった。
そんな風に見られていたのか。
「セルジュそれは勘違いですナナコさんは愛人ではありません」
「ふむそれですと第二婦人だすかな?
奥様を説得できるとは思いませんが…」
「それも違います。
帰ってから皆んなを集めて説明しようと思っていましたが先にセルジュには説明しておきます」
それからアインツさんはこれまでのあらましをセルジュさんに説明した。
「そんなことが…。
これはナナコ様大変失礼いたしました。
とてもお綺麗でしたのでつい勘違いをしてしまいました。
そして旦那様を助けて頂き誠にありがとうございます」
セルジュさんは頭を下げてくれた。
「たまたま運よく助かっただけですので気にしないでください」
私のせいで巻き込んでしまったからか申し訳ない気持ちだ。
ガタン。
馬車が止まった。
「着きました。
扉を開けますので少々お待ちください」
馬車から降りると見たこともない大豪邸が目の前にあった。
「こ、これが家ですが?」
「はい。
こちらが我が家になります。
ナナコさん自分の家だと思って寛いでください」
「…む、無理です」
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