第十五話 コンビニのホットスナックは一個で我慢
「魔石とはなんですか?」
「ナナコさんはご存知ありませんでしたね。
魔石とはモンスターの体内にある紫色の石のことです。
大体のモンスターは心臓付近にこの魔石があるので倒したあとはこれを抜き取ります」
「なぜわざわざ抜き取るんですか?」
「魔石には利用価値があるのです。
その為冒険者ギルドに持って行くとお金に換金することができます」
「なるほどということはモンスターを狩るだけでもお金が稼げるということですね」
「そういうことです。
モンスター退治を冒険者に斡旋しているのが冒険者ギルドになります」
「そうなんですね!
ところでオークの魔石はどれくらいで買い取ってもらえるのですか?」
「…大銀貨一枚になります」
「その反応から察するに高くはないんですね」
「はい…ですがオークは肉が売れるので全部売れば魔石と合わせてそこそこの額になります!」
「え、オーク肉って食べれるんですか?」
「もちろんです!
美味しくて有名なんですよ?
ただ運搬が大変なのでそこも討伐に不人気な理由ですね。
簡単に倒せるモンスターでもありませんし」
「そうなんですね。
でもオークの肉幌馬車に乗りますか?」
オークの全長が2メートル前後でおまけに筋肉だるまだ。
体重は150〜200キロはありそう。
捌いて中身を出したとしても100キロを少し下回るくらいじゃないのか?
その量を幌馬車に乗せるのはお馬さんたちも可哀想だ。
「んーそうですね流石に今回は諦めて自分たちが食べる分だけ持っていきあとは埋めましょうか」
あ、自分たちの分は絶対に持って行くんだ。
まぁ私も干し肉に飽きてきたしオークだろうが新鮮な肉が食べれるなら文句は言わない。
「じゃあ私がオークを解体するのでナナコさんは廃棄する穴を深めに掘ってもらえますか?
浅いと獣やモンスターに掘り起こされるかもしれませんので」
「わかりました」
私は全力で穴を掘った。
解体は一時間ほどで終わった。
アインツは慣れているのか予想していたよりかなり早かった。
「それでは解体も終わり日も暮れて来たのでさっそくオーク肉を焼いて食べますか!」
「おー!」
アインツが美味しい部位を厳選して焼いてくれた。
ジューと肉の焼ける音と肉汁が焼けるいい匂いがたまらん。
久しぶりのまともな食事に涎が止まらない。
「はい、焼けましたお塩を振って食べてください」
「ありがとうございますそれでは頂きます」
パクッ。
「んんーーんまー!」
あれだけ筋肉ゴリゴリだったくせに肉はなんて繊細で柔らかいんだ!
これは確かに美味しいいいお肉だ!
「アインツさん!
お肉全部持って帰りましょう!」
「…ナナコさんそれは無理だという話になったではないですか。」
露骨に奈々子が落ち込む。
「ふむそれでは無事に街に着きましたら奈々子さんにオーク肉の食事を振舞います」
「本当ですか!?
絶対約束ですよ!?」
「え、えぇ」
「やったー!
明日からの護衛も頑張るぞ!」
そんなにオーク肉美味しかったんだ…。
最後まで読んで頂きありがとうございます!




