第十三話 困ったお客様は一定数います
私はアインツさんから二体の情報をもらい足音のする方へ向かった。
…確かオークは肌色が濃い緑で体長が2メールくらいの筋骨隆々。
横綱かよ。
そしてオーガが肌が濃い青で体長2メートル越えの筋骨隆々で頭に二本角があると。
物語の鬼みたいだな。
桃太郎はこんなのを退治しに行っていたのか強すぎるだろ。
足音をたてないよう慎重に姿が見えるギリギリまで近づき観察した。
いた!
…肌は濃い緑で頭に角はなし横綱体型ってことはオークで間違いないな。
戻ってアインツさんに報告しよう。
奈々子が静かに去った後オークが奈々子のいた方を見ていた。
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「アインツさん」
「ナナコさん無事でしたか。
それでどうでしたか?」
「はいオークで間違いないと思います」
「そうですかそれなら不意をつけばナナコさんならなんとかなるかもしれませんね。
それじゃあ作戦を考え…」
「待ってください!」
奈々子がアインツの話を遮った。
…ドス…ドス…ドス
「まずい足音が近づいてきてます!
気づかれたかもしれません!」
「はっ!
そうかすいません私の不手際です!
オークは鼻が良くナナコさんの臭いに釣られてこっちに向かって来ているのです!」
「私そんなに臭いますか!?
もう三日もお風呂に入ってないのは事実ですけど!」
「それなら私の方が臭いです!
ってそうではなく!
オークは女性の臭いに敏感なんです!
なので偵察する際は風下から行かないと気づかれてしまうんです!
伝え忘れていて申し訳ございません!」
ドスッドスッドスッドス!
足音がかなり近づいてきた。
「仕方ありませんここでやります!
アインツさんは下がってください」
「わかりました!
ナナコさん武器をどうぞ予備の剣ですが切れ味は保証します」
…剣か私はもちろん剣なんて振ったことないから絶対上手く扱えない。
それなら鉄パイプとかあればまだ良いんだけど無いものはしょうがない。
「いえ、拳でいきます!
剣の使い方とかわからないです!」
「ナナコさんオークは筋肉で守られていて打撃は効きずらいんですよ!?」
足音がゆっくりとなりオークの姿が見えてきた。
「近くで見ると迫力が凄いな…」
ブゥオー!!!
凄い威圧。
どうもこういう状況はヤンキー時代を思い出しちまう。
まぁ死ぬ可能性が高い分あの時よりもヒリつくけど。
「私が相手してやる。
来いよ筋肉だるま!挽肉にしてやる!」
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