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魔法少女の光と影  作者: 生姜焼き
陰陽コミュニケーション

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陰陽コミュニケーション 参


「【しかしここまで効くとは思わなかった、魂が抜けた顔してるが生きる理由は見つからなかったか?】」


「いけしゃあしゃあと……!大丈夫ですかエイナさん!?」


 思わず蹲る、おれは何で生きている?生き残ったから、生き残ってしまったから生きている、じゃないと無価値だ、だって生きているから生きなきゃ、分かってる、分かってるけど理由が見当たらない。

体を動かして探そうにも動かない、心を探る、どうしても意思が合わない、こんなにも事態を把握しても心さえまともに働かない自分が自分じゃない。


「【そのまま死んでくれると助かるよ。】」


 揺れる心が死への誘いに留まれない、生きる意義を見失っているおれは抵抗する気力が出てこない。


 両手を細い首に添えて力を込める。

ずきりずきりと柔らかい肉に食い込んでゆく感覚が更に狂わせる、息苦しさが現実に侵食して楽になりたくてなりたくてより首を絞めていく、流れている血を自分でせき止める感触が頭から離れない。


「しっかりして下さいエイナさん!」


 すぐに駆け寄ってきた光さんはおれの手首を掴んで強引に引き離す、自然と入る空気がドクドクとはねる心臓をより知覚する。


「【おれを忘れるなよ?】」


「あがっ」


 すかさず鈍器で殴られた衝撃が頭を叩く、地面にぶつかるまで倒された。

何が起きた?痛みがあった場所に手をやると血がべっちゃりとついていた。生温かい新鮮な赤黒いモノが自分のモノだと自覚して鈍く痛み出す。


「がああああああ!!」


 神経まで響いて灼ける感覚が頭上を駆け巡る。

反射で喉が張り裂けそうなほど叫んでもちっとも痛みはマシにならない。


「やっでぐれましだね」


 涙も血に混じって溶ける、それでもずっと溢れてくる。


「【盛大に舌噛んだな、殺す気で蹴ったのにそれで済むのか。そっちの魔法少女は大ダメージだが。】」


「もう、我慢は効かないでずよ。」


 光さんは頭から血まみれのおれと違い口からダバダバ血を流すだけだ。


「【うん?これは何か地雷を踏んだか?】」


「私情で動くことは控えていましたがこれからは怒りを持ってあなたを殺します。」


 朦朧としてくる意識のなか大きな血を吐いて、静かに、決意を持って啖呵を切る言葉が聞こえてきた。


「【そうか、俺のやることは変わらない、かかって来るといい、結果は何もかわりやしないだろうが。】」


 心で必死に止めようとしても叫び潰れて、泣きじゃくって倒れ伏すおれはなんにも出来やしないグズで、酷く歪む意識に血にを持って行かれてこれ以上はまずいと思っても止まってくれなかった。

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