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探偵は女子高生と共にやって来る。(感謝150,000PV達成)  作者: 飛鳥 進
第肆拾壱話-港区

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港区-23

「あ~あ。クビになっちゃった」


 燐は暇そうに回転椅子をクルクル回転させる。


「もうっ! 何、吞気な事言っているの?」


 そう窘める明野巡査。明野巡査も何故か、巻き添えを喰らってクビになってしまった。


「吞気? それは、未だに連絡を寄越さないあのバカ探偵でしょ。どこで何してるのやら・・・・・・・」


 確かに遊原巡査と共に行動するってことになってから、定期連絡はない。


「電話してみよ」


 遊原巡査に電話を掛けてみる。


“お掛けになった電話は只今、出られません。ピィ~っという発信音の後にメッセージをどうぞ”


 アナウンスが流れるだけであった。


「出ない」


「アレだね。あいつの悪いところが遊原君にも移ったんだ」


「そうなのかなぁ~」


 そんな二人の会話を聞きながら、雑誌に目を通しているのは佐藤田警部補その人であった。


「おい、おっさん。何、してんの?」


「ラモちゃん・・・・・・・」


「うん? ご覧の通り、雑誌読んでるよ」


 佐藤田警部補は燐の「おっさん」発言に動じず、吞気に返事をする。


「班長ぉ~」


「良いの。良いの。それより、これ見て」


 佐藤田警部補は女子二人に自分が読んでいた雑誌を見せる。


 そこには、今宮茉由のスキャンダル記事が書かれていた。


「これって」


「そう。殺された彼女のスキャンダル記事」


「それが何よ」


「うん。ここの写真見て」


 佐藤田警部補はピースで映る今宮茉由の後ろを指さす。


「ピンボケしてますね」


「そうなんだけどね。明野、よく見て。見たことある人居ない?」


「え?」女子二人顔をくっつけて記事の写真を凝視する。


「あ!」


 最初に反応したのは明野巡査であった。


「気づいた?」


「はいっ!!」


「え? 何々?」


「分からない?」


「うん」


「溝屋だよ」


「えぇ~」


 確かに言われたらそう見えるが、でも確証を得られない。


「証拠は?」


「うん」


 燐に聞かれた佐藤田警部補はA4封筒を手渡す。


 中にはモザイク処理の施されていない写真が数枚入っていた。


「あ、本当だ。溝屋だ」


「で、ここからが大事なんだがスクープはもう一つあったらしくてね」


「なんですか?」


「うん。彼女とホテルに消える溝屋の姿を収めた写真があったらしいんだ」


「あった。らしいって、意味湧かないんだけど」


「それを追っていた記者ね。大怪我しちゃったの」


「つまり」


「そう、お前さん達を襲った時と同じじゃないかな」


「田沼ですか?」


 そう言う明野巡査にコクリと頷いて見せる佐藤田警部補。


「犯人は捕まっとらんらしい」


「被害者の記者さんは?」


「昏睡状態だって」


「ラモちゃん」


「泉ちゃん」


 互いの名前を呼び合い、自分たちのすることが見えた二人は東京拘置所へと向かった。

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