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探偵は女子高生と共にやって来る。(感謝150,000PV達成)  作者: 飛鳥 進
第肆拾壱話-港区

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港区-20

「毛利さん。このプレゼン資料なんだけど」


 万代は燐に声を掛け仕事の内容について、指示を出す。


「あ、はい。修正いたします」


「ありがとう」


「いいえ」


「後」


「なんでしょう」


「泉さんの事なんだけど」


 ああ、聞き込みしすぎて目を付けられたかと思った燐はドキドキしながら用件に耳を傾ける。


「今度、ご飯に行きたいんだけど。取り持ってくれるかな?」


「勿論!」


 燐はニマッと笑い承諾する。


 その夜、六本木にある会員制の焼き鳥屋に訪れた燐、明野巡査。


「凄い高そうな店だけど、大丈夫?」


 明野巡査は不安そうに燐に尋ねる。


「大丈夫。大丈夫。付いてきなさい」


「こちらでございます」


 店員が個室の戸を開けると万代そして、今回の事件の重要参考人・溝屋それを囲む数人の女子達が居た。


「来てくれたんだね」


 万代はそう言って、二人を個室の中へと案内する。


「こんばんは」燐が挨拶すると女子の一人が「こんばんはぁ~」と頭の悪い返事をする。


 燐はこの女は、頭は悪いが挨拶を返すだけ人としては成っているなと思った。


「どうも、こんばんは。君たちが内でインターンしている子?」


 溝屋の第一声はそれであった。


「はい。お世話になっております」明野巡査が返事をする。


「良いから、座って。座って」


 万代は二人を座らせる。


 燐は溝屋の隣に明野巡査は万代の隣に座らされる。


「何を飲む?」


「え? じゃあ、ビール!」燐は勢いよく注文する。


 その瞬間、明野巡査がものすごっい剣幕で燐を睨む。


「あ、噓です。烏龍茶ください」


 燐はしおらしくなる。


「どうしたの?」


「この子、酒乱の傾向があって・・・・・・」明野巡査はこの件について弁解する。


「失礼ですけど、この人たちは?」


「この娘達は、俺のファンってところかな?」


「どうもぉ~」そう手を振るのは、燐に挨拶した娘であった。


「ファンですか。流石は社長。有名人なだけありますね」


 燐はつまみの枝豆を頬張りながら、溝屋を褒める。


「そう?」


「そうですよ」


 そうして、溝屋の飲み会に参加することになった燐達。


 二時間が経ったあたりで大分、親睦も深め燐は事件のことを切り出した。


「溝屋さんは芸能人とかも知り合いにいるんですか?」


「いるよ」


「すごぉ~い。付き合った人とかいます?」


「いるよ。○○○○○とか」


「え~誰もが知っている人じゃないですか!」


「一応、あたしも芸能人なんですけどぉ~」


 例の娘が反応する。


「あ、そうなんですか」


「うん。売れないタレントだけどね」


「じゃあ、今度俺のチャンネルに出してあげるよ」


「本当ですか!」


「おう」


「社長、事務所に連絡しておきますから」万代が早速、出演の用意を整えようとする。


「あ、そういえばこの前、タレントの人が殺されましたよね。今宮茉由とか言ったけな」


 燐は本題を切り出した。


 今宮茉由の名前を聞いて眉をしかめる男性陣二人。


 明らかに動揺しているようであった。


「あの子も可哀想でしたよね」


「その話題は辞めようか。毛利さん」万代は顔を引きつらせながら燐に提案する。


「どうしてですか? 何か不都合でも?」


「君、明日から来なくて良いよ」


 溝屋はマジトーンで立ち上がり、個室を出ていった。


 燐はそこで確証した奴はクロだと。

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