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探偵は女子高生と共にやって来る。(感謝150,000PV達成)  作者: 飛鳥 進
第肆拾壱話-港区

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港区-19

「トゥ~ ラタッタタッ」


 燐はそう言いながら、万代から指示されたプレゼン資料を作成していた。


 一方の明野巡査は仕事をするふりをしながら、社員に聞き込みして回っていた。


「え? 総務の○○さん。営業の○○さんと不倫しているんですか!?」


 白々しく驚いて見せる明野巡査にこの会社の情報通・簗杉は嬉しそうに首を縦に振る。


「そうなの。それにね。社長なんか」


「社長がどうかしたんですか?」


 二人の会話する近くを万代が通り口ごもる簗杉。


「この話はまたにしましょう」


 そう言って、自分の仕事に戻る簗杉からもう少し話を聞き出したかった明野巡査だったが焦らずここは泳がせることにした。


「へぇ~ じゃあ、あの社長。裏があるんだ」


「みたい」


 お昼休憩に給湯室で会議を開く明野巡査と燐の二人。


「ラモちゃんはどう?」


「高校生の私にしてはよく出来てるんじゃないかな?」


「何が?」


「仕事よ」


「ああ」


「ああって・・・・・・ 泉ちゃんが聞き込み出来るのは私が仕事をしているからでしょ?」


「お気に障ったのなら謝ります」明野巡査は頭を下げる。


「なんか、ムカつく・・・・・・」


 燐はそう言いながら、紅茶を飲む。


 その頃、長四郎と遊原巡査は・・・・・・


「さぁ? お見受けしたことはありませんね」


 そう答えるのは今宮茉由、御用達のブランド店に聞き込みに来た男二人。


「そうですか。ありがとうございました」


 遊原巡査は後にしようとするが長四郎は動こうとしない。


「探偵さん?」


「あのぉ~ つかぬ事をお聞きしますが、ここって有名人とか通います?」


「有名人ですか?」


「はい」


「まぁ、そういった方々もお客様としてご来店になることはあるかと思いますが・・・・・・」


「ふ~む。では、質問を変えます。経営者の人でも著名な方いますよね? そういった方分かります?」


「いえ、分かりかねます」


 そう言う店員にガードが硬いなと思う長四郎は諦めない。


「分かりかねますか。別にお宅が持っている顧客の個人情報を聞き出そうってわけじゃないんです。アリバイ確認したいだけなんですよ」


「そう言われましても・・・・・・」


「店長さんいます?」


「私が店長です」


 長四郎はガクッと肩を落とす。


「店長さん。事件の捜査なんです。ご協力願いませんかね?」


「そういったことは出来かねます」そう言い、長四郎に深々と頭を下げる。


「探偵さん、もう行きましょう」


 遊原巡査は長四郎の腕を引っ張り店外へ連れ出す。


「遊原くん!?」


「あの店長、梃子でも動かぬ感じですよ」


「だからさ、もう少し突っ込みたくなるじゃない」


「どういうことですか?」


「最初に遊原くんが警察手帳を見せた時から嫌な顔していたじゃない」


「それが?」


「鈍ちんだねぇ~ この子は。だからさ、あの店長何か隠してんだよ。それにあのブランド店の客見たか?」


「見ましたよ」


「どう思った?」


「なんか胡散臭そうな感じのする人ばかりでしたね」


「ひねくれものって言われるでしょ? でも、正解。あの店、調べてみようぜ」


 長四郎はそう言いながら、コインパーキングに停車させた捜査車両に乗り込む。

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