表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
探偵は女子高生と共にやって来る。(感謝150,000PV達成)  作者: 飛鳥 進
第肆拾壱話-港区

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
799/806

港区-17

「・・・・・・」


 タトゥー男は無言を貫く。


「はい。これ」


 燐はタトゥー男の身元が書かれタブレット端末を手渡す。


 名前・田沼 潤一(たぬま じゅんいち) 年齢・35歳


 前科 一犯 傷害


「ふ~ん、見た目通りって感じな経歴ですなぁ~」


 田沼はそれを聞いて、長四郎をチラッと見て目を逸らす。


「で、今回は。お~ これまた傷害事件。喧嘩お好きなんですね」


「・・・・・・」無言を貫いてはいるが、長四郎にイラついているのは顔で分かった。


「何々? これを見ると、昔も仲間の為に手を出して相手に大けがを負わせたと。でも、今回はそうはいかなかった。ダサっ」


 長四郎は嘲笑して見せる。


 田沼はもう我慢の限界だ。と言わんばかりに膝で机を蹴り上げひっくり返す。


「てめぇ! 俺のことバカにしてんのか!!」


 長四郎の襟を掴み、顔を飛ばす田沼。


「近い。近い」長四郎は冷静に言い放ち、股関を思い切り蹴る。


「うっ!!」


 女性には分からないであろう痛みに悶絶しながら、田沼はしゃがみ込む。


「ちょっと! 探偵さん!! 暴力はいけません!!!」


「泉ちゃん。それは、警察の話でしょ? 俺、警察じゃないもん!!」


 長四郎は頬を膨らませる。


「そういう事じゃないんですけど」


「ねぇ、誰に雇われたの?」


 燐はもっと乱暴に田沼の髪の毛を掴み引っ張り上げながら問う。


「・・・・・・・」


 田沼は顔を逸らし、抵抗する。


「ラモちゃん。それは、乱暴だよ」そう言う長四郎に「あ!?」と田沼にも負けない顔を飛ばす燐。


「いえ、何でもありません」


 長四郎は大人しく引き下がった。


「誰に雇われたの!!」もう一度、問い詰める。


「・・・・・・・」


「ダメか・・・・・・・」明野巡査は諦めムーブに入る。


「チミ達、分かってないな」


 長四郎が呆れるように言う。


「どういう意味?」


「良いか? あの乱痴気パーティーで俺たちの面は割れてるんだ。そんで、すぐに襲撃にあった。これから察せることは?」


「逃げたあの中に依頼者がいる」


「そう、泉ちゃんご名答。そして、このおっさんと繋がりがある人物は?」


「あるの?」


「ラモちゃん、そんな事も知らないで取り調べしてたのかい? 若い子なのに疎いねぇ~」


「教えなさいよ!!」


「溝屋 勇」


 その名前を聞いてギョッとした顔をする田沼。


「図星だね。頼まれた? それとも義理人情で動いたか? 後者だとしたら、相当のバカだな」


「んだと!?」


 田沼は長四郎に飛びかかろうとするが燐に髪を捕まれているので、後ろに引っ張られ阻止される。


「令和の鷹以外にもやっているコンテンツあるだろ?」


「え~っと。あ! ブロークンアップ!!」


 スマホで検索していた明野巡査が答える。


「またもやご名答。そう、このバカはそのコンテンツの演者だ」


 ブロークンアップとは、ヤンキー集めて格闘技という名を冠したただの喧嘩を見せるコンテンツである。溝屋はそれの運営に携わっているのだ。


「てことは何? その運営者から依頼を受けたってこと?」


「どうだろうな?」


「どうなんです?」明野巡査が田沼に質問する。


「依頼を受けた・・・・・・・」


「じゃ、溝屋を捕まえよう」


「そう簡単には行かないと思うね」長四郎は燐の提案を一蹴する。


「何で?」


「どうせ、口頭ベースだ。言った言わないの話になる。そうだろ?」


 田沼は目を見開いて驚いて見せる。その反応を見て、口頭ベースの指示だったって事が分かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ