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神応鉄道紀行  作者: 3CHD 神応HD神応鉄道株式会社広報局
7/15

璃深本線 北部州

「すっげーまっすぐ。」

「双画地域本部が有する巨大な実験用人工島である双画島です。」

双画島は北島、、中央運河、南島からなる人工島である。南島に住宅街や、小規模ながら商業地区があり、北島に大規模な商業街や、神応鉄道をはじめとした企業が拠点を置いている。両島内は、それぞれ島を南北に貫く璃深本線を境として、東西それぞれ3重の環状線が走っている。

北島の総面積中3分の1は神応鉄道が占め、同社の研究施設や、開発施設が集まっている。神応鉄道はここ双画と、東部州伊勢大和地方大和地区は菊北浦にも研究施設。日向原市細白区郊外にも開発施設を有しており璃蒼麒より東はこの伊勢大和地方での研究開発されたものを。西では、ここ双画のものを使用している。

例外的に、蒼明の運行管理下にあるこの璃深本線は伊勢大和地方の技術である。

「なんか寂しい島だな。」

「ここは実験施設ですから、生活臭があまりしないんです。それからこの星はこの双画島以外は帝国海軍の所有なんですよ。だから…ほら。」

高松に促されて彼の指す方向に目をやれば、何もない空間がゆがみそこに巨大な艦艇が現出した。

「でっけー。」

「帝国海軍登記簿識別番号DD-F-0325。SDF登録番号SDA-03-25。艦艇固有名称花雪です。

「DDってことは駆逐艦か?!あの大きさで?」

女性旅人の疑問はもっともである。影の位置から見て、かなり離れた位置に現出したにもかかわらず、圧倒的な存在感を占めるその艦艇は目測だが数キロ有った。

「この国は蒼藍王国の属国として、国防に関しては王国の国防関連諸法を採用していますが、その中に航宙艦艇の最低規模を規定している項目があります。」

「それで駆逐艦は?」

「10kmです。」

「「はい?」」

高松の語るところに寄るとこの神応鉄道があるのは、日本連邦帝国という星間国家(以下連邦)。

連邦は我らが素っ頓狂集団の母国こと蒼藍王国の属国であるが、国際的に非常に面倒くさい扱いを受けているため一部法律のみ共通化した上で、国防組織を統合した運用を行っているとのこと。

そして共通化した一部法律の中に国防に関するものがあり、このうち広大な星間空間を護る航宙艦艇の最低規模を定めた項目では、駆逐艦が10km。巡洋艦が20km。戦艦、空母が30km以上と定められているためあのようなどでかい規模となったという。

この説明に旅人二人が惚けていると、突然、けたたましくサイレンが鳴り響き、回りの通行人が一斉に屋内に隠れてしまった。

街角に3人だけとなった直後ドンともバンともつかない轟音とともに大の男が3,4回は転がるほどの突風と衝撃が吹き荒れる。

男旅人は、女旅人を護る形で転がったが。二人が起き上がると、街は真っ暗だった。

「「は?」」

再びものすごい風と、何かが遠ざかる轟音。

数分後、徐々に明るくなってきたので、上を見れば巨大な人工的平面が東へとすごい速度で移動しているのが見えた。

完全に明るさが元に戻った後東を見れば、最初に現れた駆逐艦なんてまるで笹舟ですと言わんばかりの巨大な船がいた。

「高松、あれなんだ?高松?おい、どこにかけてる?」

「…今ですか?双画です。…は?明日から?聞いてません。…経済補填してもらえるんでしょうね。うれしそうな声で喜んでなんて言わないでください。…分かりました。…あと2時間で青葉に着きます。一日延ばすことは出来ますか?…お願いします。」

「高松?」

どこかに電話をし、相手からなにやらいやな予定を聞かされた様子の高松。

「申し訳ありません。青葉到着後5時間で青葉を発たねばならなくなりました。それから、わたしは青葉到着後、別行動となります。5時間後、ここで待ち合わせましょう。」

高松の強い言葉に押されるように頷き、列車に乗り込んだ二人。

3人を乗せた列車はそれまでとは変わってがらがらだった。


列車が青葉に着いたのは双画で高松が電話の相手に告げていたとおりきっかり2時間後だった。

「これは怖いな。」

駅を出た女性旅人が駅舎と一体となった、神応鉄道双画地域本部の建物を見てつぶやく。

青葉駅のレールが終わった先にあるのが双画地域本部だから、もし列車のブレーキが壊れていたら大惨事である。

「さて、高松の言葉に寄れば5時間後、青葉に残っていたらやばいと言うことになったが、何か面白そうな所調べたか?」

「この水脈岬みおのさきというところにおいしそうなおまんじゅうがありました。」

「なに。よしいこう。それでそこへはどうやって?」

二人は青葉から電車で20分の岬に来た。

「どうぞ。」

「確かにうまいな。それでは次だ。」

「まだ発展途上みたいでろくな名所が内ですねこの街。」

「なんだ。…ひまだな。」

そう言いつつ海を見つつ饅頭加えてまったりな二人。

「なんとなく青葉市街地に戻りましょうか。」

「だな。」

というわけで当てもなく青葉に戻った二人だったが、

「だーれも居ない。」

戻ってきたら街はアガサ・クリスティのせかいでした。

「とりあえず、早いけど、指定場所に行きましょうか。」

指定された場所は璃深本線の優等列車用ホーム。

「お待ちしておりました。」

声をかけてきたのは若い女性である。

「あんたは?」

「高松の妻です。高松は急ぎ蒼明に戻ることとなり、先ほど青葉を発ち、最寄りの空港へと向かいました。ですので蒼明までは私が同行させていただきます。」

高松の妻を名乗る女性から渡された、神応鉄道の社章が入った封筒に入っていた手紙には同行できなくなった詫びと、時間制限の理由が記されていたが、口外をしないで欲しいとのことでここでは記さない。

入線してきた快特列車に乗り込み一路蒼明へと向かう3人。

再び蒼明駅に戻ってきたが、さすがに車中泊となり疲れたので2日ほどホテルでゆっくりとしたいと告げたところ、高松の妻より、高松が確保していた部屋の鍵とホテルの場所を示した地図を渡された。

二人はホテルで一息ついた後、外に出る気も無くなり夢の世界へと旅だったのだった。

というわけで、これで、璃深本線編も終わりです。

途中に出てきた軍艦ですが、あんな大きくする必要があるかと言われそうですが(あ、論点はそこじゃない。そもそもの登場は、双画でのネタ切れが原因です。)、作者の考えとして、地球上の海上艦と同サイズでドンパチやったり、艦載機同士のドッグファイトや雷撃なんか埒が明かないから大型艦の艦砲射撃で互いに互いを焼き払う方が効率的では?というものがあるのです。

青葉は本当にろくな名所がないです。

有るとすれば、町の北にある山の上にある谷に架かる橋を麓から眺められるポイントぐらいでしょうか?それを書けと?

高松さんから一言メモをいただきました。

『当該地点へは、どんなに急いでも最短3時間かかります。今回のリミットでは間に合いません。』

だそうです。

さて、次回からはいよいよ作者的にボリュームたっぷりに書けそうと楽しみにしている場所です。どんな路線かお楽しみに。


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