璃深本線 中央州
日本連邦帝国紅蒼大州 南部州 佐伯市
「ここから特快で戻りますが、せっかくなので、そのまま璃深本線に行っちゃいましょう。」高松の提案に旅人二人が乗っかり、再び佐伯中央駅
『ただ今12番線に停車中の車両は○時―分発璃深本線直通南蒼本線特別快速の青葉行きです。』
前日と同じく列車に2両だけ組み込まれている2階建ての車両に乗る三人
『ご乗車お疲れ様でした。まもなく蒼明、蒼明です。蒼春線、蒼伊牧本線、大学線、双神線、蒼明東方横断特急線、信蒼麒線、信蒼麒高速線、神富深新幹線、伊勢大和新幹線、神龍冥高速新幹線と璃紅間湾観光鉄道蒼璃線、蒼明地下鉄大南線、臨空麻世陽賀線、蒼璃線、各高速バスはお乗り換えです。接続列車は各時刻表をご確認ください。24番線に停まります。お出口は右側です。』
蒼明駅の一つとなりは次の路線で扱うので、飛ばすことになった。
その隣は、三好台駅
新幹線も止まる比較的大きめの駅である。日本で言えば、まあ、新幹線云々を抜きにして大崎駅あたりだろうか。(またマニアックな所を)
ここには新幹線と路面電車が乗り入れている。広島駅や、富山駅と行ったところだろうか。駅周辺には高層マンションが建ち並ぶほか、学校も近い。
とはいえ、わざわざ降りてまで見に行くような物もない。降りるほどでは無いと言えばその2つとなりの駅も停車駅ではあるが、これまた、駅の回りはうら寂しい個人商店が数戸ある程度で通過駅を複数抱える種別が停まるほどかという物だ。
神応鉄道 璃深・南蒼本線
日本連邦帝国紅蒼大州西部州北方の青葉地方と大州首都蒼明、南部州州都佐伯を結ぶ2つの幹線が一体的に運用されている路線である。
運行本数はそれなりであり、種別も普通、快速、特別快速、急行、特急が設定されている。
基本的にこの2路線の運行を分離するという考えは、所有・運行会社である、神応鉄道には皆無である。
そもそもが、この会社自体あの、ぼーっとしているだけで秒間数百桁単位で資産、資本が増えていく良い意味でのあほ企業体LSNの系譜を受け継ぎ、同じく勝手に資金が増える超絶変態企業体3Cの完全子会社であるからか、勝手に資金が増えていき、終夜運転、空気輸送、新線(完全な赤字路線)建設でもしないと、銀行から逆の意味で取引停止を宣告されてしまう。
だからトラブルが起きたらしめた物。大喜びして人海戦術でトラブルの原因究明から解決までを一気にこなす。そのときにかかる人件費が多ければ多いほど喜ぶ変態企業がこの神応鉄道だ。だって、一時間あたり55本物列車が24時間行き交い続ける路線で人身事故が起きたとしても1時間で解決してしまう良い意味での馬鹿集団が居るが、彼らの人件費を時給換算すると4000円を超える。ただ、これは全神応鉄道社員共通であり、そこに即解手当(1時間以内)と、効率手当がぞれぞれ、450000円ずつつけられる。
まあそんな話はどーでも良いのでもどします。
蒼明の西にある水真地区は、佐渡島型の湖を囲むように発展した町だ。
湖岸に沿って双方向の環状線がしかれ、湖のくびれに当たる場所を璃深本線の列車は行く。
「『水真水まんじゅう弁当』か。どんなんだろうな。……なんだこの水饅頭の中身が餃子のアンみたいなのは。」
「それが、水真水まんじゅうです。」
湖畔ぎりぎりを走るその名も、水真湖畔環状線。
3人はこの路線に乗り換える。
内回りは湖面に最も近い線路を走る。そのとなりには3本の線路。隣は外回りだが更にとなりにある線路はまた触れることになる。
湖の南東部には一隻のお船。
「かつて、璃深本線が青葉ではなく璃深飛行場止まりだった頃、入江港と紅聖港、麒冥山艦島港を結んでいた、定期旅客船『ぱーぷるらいなー』です。現在は璃深本線が青葉まで伸びたことや、船自体の老朽化で航路は廃止され、今は記念館として公開されています。」
船を見ようかと提案を受けたが、それより買い物したいという旅人女性の要望で、環状線沿線にある大型複合商業施設へ向かう。
「水真モールです。」
「あー。そういえばあの人買い物言うても実用的な物ぐらいしか買わないよなあ。」
愚痴る片割れをよそにそれ相応に買い物を楽しんだ後水真湖を一周して再び水真駅璃深本線のホームに戻ってきた。
「なげー橋。」
「水真大橋です。」
曲線が多用され、水面に映る姿や、ホームから見える姿も映えるよう計算されたデザインの橋。
『まもなく10番線に璃深本線特別快速璃深方面青葉行きが到着します。この列車は15両。前より4,5号車は特別車となっています…。』
4号車へ入ることに疑問が亡くなってきた旅人女性
列車は駅を出て橋への導入部を加速する。
橋を渡るのに40分はかかった。
車窓進行方向には、建ち並ぶ工場が。その先にはうっすらと高層ビルが見える。
『まもなく璃蒼麒、璃蒼麒です。双神線、藤原線、信蒼麒線と神富深新幹線、神龍冥高速新幹線、璃深高速新幹線。蒼明地下鉄蒼璃線、璃紅環湾観光鉄道蒼璃線はお乗り換えです。5番線到着。お出口は左側です。』
「こーれまた複雑な構造の駅やなー。」
「そう見えますけど単に前後の配線が複雑なだけで駅単体で見ると、東から南方面と東西方面という路線で構成されています。昨日見た波香居滝の方が奇っ怪ですよ。」
「それはそれは単純で。」
駅の回りは高層ビル立ち並ぶオフィス街であるが、北側には田畑が広がっているなどのどかな雰囲気もある。
「1泊します?」
「「は?」」
高松の提案に疑問を返す旅人。
まあ、水真モールでの買い物で結構時間を使ったせいか、今から進んだら間違いなく車中泊。
あまりそれはしたくないので、2人は高松の提案に乗った。
璃蒼麒駅1番線
大都市の駅に乗り入れている路線かと心配になるほどこぢんまりとした15m車両2両編成が停まっている。
列車に乗り込み数分後発車のベルが鳴る。
行き先は藤原温線。璃蒼麒駅の南東にある藤原山地の中に作られた温泉郷だ。
こぢんまりとしたこの列車に揺られること1時間ほど、トンネルの中で緩いカーブを描きながら山を登っている感覚を経て、トンネルを抜けると、ちょうど隣をSLが出発していった。
それを見送りながら駅のホームに入る。
駅前でタクシーを捕まえ、高松が璃蒼麒駅で確保した宿に向かう。




