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トワイライト・ラブ(陽炎)  作者: 流理
2日目:マドリード観光
11/16

東京での再会

名残惜しいが、二人に別れの時が迫って来ていたので、美紀を京都駅に送って、軽く別れのキスをした。車を降りた、美紀の顔は少しピンク色になっていて、笑顔で手を振っていてくれた。

英一は、予定より遅れたが、高速道路に向かって車を走らせた。

新しい新東名を走るのは、初めてだった。最高速が120キロとなっていて、美紀を思い出しながら神奈川の家路に向かった。


高速のサービスエリアで給油して、少し休憩しながら美紀からのメールを見た。今日は、とても楽しかった事や英一さんのやさしさに触れて、更に大好きになった事など書いてあった。また会える日が待ちどうしいね。と締めくくってあった。

京都で別れてから、お互いにメールで、日常の何気ない事をやり取りしていたが、美紀から東京での再会についてメールが来た。

それは、以前からスペイン旅行で知り合った旅行仲間と、東京で会う約束をしていた事だった。

再会、日時の確認だった。英一は、翌日の午後は大丈夫と返事した。



東京での再会

美紀からのメールがきて、東京では

「友達とは品川駅で別れて、彼女は羽田空港へ行くので、12時ごろから大丈夫です。」「どこかの場所を指定してください」。と、あった。


英一は、品川駅を指定した。品川駅は、大きな駅で英一は湘南から行くのでお互いに都合の良い駅だった。


英一は、ひとつ所用を済ませて、ちょっと緊張しながら急ぎ品川駅に向かった。約束時間は、12時で改札近くで待ち合わせした。

英一は、12時ちょうどに着いたら、美紀は駅の改札近くのそばで、既に待っていた。


美紀は英一を見つけると、笑顔で歩み寄って来た。

二人は笑顔で挨拶を交わした。英一は

「12時ですね。お昼にしましょうか」と言って、駅ビルの上にあるレストランに向かった。二人はお寿司屋さんに入った。美紀は食事途中で、喉が渇いたとの事で、生ビールを注文した。美紀は美味しそうに飲んだ。

久しぶりに会ったので、お互い気持ちが紅潮していた。

美紀は生ビールを追加でもう一杯飲んだ。英一も一口だけ飲んだ。緊張していたのかビールが甘くてうまかった。


英一は、

「あの~、短い時間ですけど、ついでに何処か東京で見たいとか行きたいところは無いですか」と、心にもない事を聞いた。美紀は、

「東京は何度も来ているし、特にないのよ」と答えた。

ランチが終わりかけて来た時、英一から改まって

「それじゃ、京都の宿題をしに行きますか」と小さな声で言った。

美紀は、小さくうなずいて、お店を出た。

英一は、電車に乗って五反田駅に降りて、ホテル街に向かった。二人は、自然と手を握り合っていた。

英一は、冗談も交えて

「夫婦で、手を握っている人はいないから、ちょっと気まずいですよね」と言って、小指だけつないでいた。五反田のホテル街から少し離れたホテルに入った。


ホテルは満室で、ちょっと戸惑ったけど、偶然に一個だけ空室だった。五〇七号室が空いていたのでボタンを押したら、カードキーが出て来た。戸惑っていたら窓口の係員から、エレベータで五階に上がってくださいと言われた。

エレベータの前には、先客のアベックがいてエレベータに乗り込んだ。

一緒だと気まずいので、先に行かせて、次のエレベータに乗って5階の507号に入った。


部屋に入ったら、少し緊張がほぐれて二人で座った。

英一は、歯ブラシを持って美紀に渡し、自分も歯を磨いた。


二人の歯磨きがすんで、どちらかともなく抱き合って、激しく口づけをした。我慢していた強い感情が渦巻いて、思いのたけを発散するように何度も口づけを重ねた。


息を切らしながら、赤らめた顔を少し離して

「偶然一部屋だけ開いていてよかったですね。」とお互い顔を見合わせ微笑んだ。


英一が、

「先にシャワーを浴びます」と言って、浴室に入った。英一は五分程度で済ませ、美紀にシャワーを勧めた。

「シャワーを浴びてすっきりすると良いよ」と言った。

美紀がシャワー室に入って、部屋の中に静けさが広がって、美紀のシャワーする音を聞きながら、京都では美紀と縁が無かったことなど回想していた。


これまでお互いに長い間心の中で考えていた気持ちをお互いに確認し、ついに一歩を踏み出す時が来た。

二人はスペイン旅行で出会ってから、三か月が経っていた。


美紀が、シャワーを終えてガウンを羽織って英一の前に現れた。

英一は、「おいで」と言ってベッドに促したら、美紀は直ぐに英一の胸に飛び込んできた。


二人はベッドに倒れこみ、激しく長い長い口づけを幾度も交わした。そして、英一の右手は美紀の左の白い胸に触れていた。高鳴った胸は美紀の嗚咽と共に揺れた。肌は思ったより白かった。英一はいつくしむ様に丁寧に胸から身体全体を愛撫した。そのたびに美紀の身体は反応した。

英一は、少し迷いながら、美紀の秘部にキスして良いかと聞いた。美紀は小さな声で「いやっ」と言ったが、聞かないふりをして秘部に触れて唇を押し当てた。美紀は声を抑えながらも、うなった。


二人はこれまでの我慢していた感情が堰を切るように、激しく求めあい、大きなうねりの中で美紀は、忘れていた久しぶりの感覚に襲われ、これまでに感じた事のない大きな幸せに胸が高鳴った。

そして、高揚した気持ちのまま深く落ちて行った。


美紀にとっては、なんと20年ぶりなのである。

DVなどで、しいたげられた自分の人生を振り返りながら、限られた時の中で何度も身をよじった。


あっという間に帰りの時間が来て、部屋を出る時にも離れがたくお互いを求めて長い口づけを交わした。


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