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一欠片の勇気から始まるうさ耳少女の冒険〜今世こそ勇気を振り絞って友達を作ってみせます!!〜  作者: 氷河の一輪
第1章 金色の悪魔

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第64話 シーちゃんと修行

「さあ、どこからでもかかってきなさい」


 丸腰の絶世の美少女VS武器持ちの美少女


 絵面は大丈夫かな? 絶世の美少女に斬りかかるとか、私が悪にしか見えない気がするんだけど?


「シーちゃんは武器を使わないの?」

「ええ」


 なんでよ!? 理由を教えてくれ!?? でも直接聞けねぇ……この小心者めぇ。


「じゃあ行くよっ!?」

「いらっしゃい!!」



 シーちゃんはめちゃくちゃ強い。【真実の鑑定】スキルを持ってしてもステータスを見ることが出来ない。

 隠蔽系のユニークスキルを持っているか、それとも【真実の鑑定】スキルでは測れない程の強さを持っているか。

 どっちにしろ体感で分かってしまう。シーちゃんはめっっちゃ強いってことが。

 圧倒的なオーラが出ているわけじゃない。“()()()()()()()“オーラ、それがシーちゃんの強さを物語っている。

 ある程度強い人なら持っている強者としてのオーラ。それが全く感じない。シーちゃんから感じるのは波一つたたない凪のような静寂。全てを飲み込んでしまいそうで逆に恐ろしくさえもある。


 だから全力でいく。

 三聖武道祭までの残り少ない時間を私にくれるんだから、全力でいかないと失礼だ。

 ここは胸を借りる気持ちでどーんと行くぞ!!


「――【煌炎(ブレイズ)】――」


 金色に光り輝く炎を纏い斬りかかる。シーちゃんは私の攻撃をあっさりと避ける。

 負けじと怒涛の連撃で追撃するが、シーちゃんは考え込むような素振りをしながら華麗に避けてしまう。


「はぁっっ!!」


――とん


「――ッな!!?」

 渾身の力を込めた一撃をシーちゃんは片手で受け止める。

 そして私に纏われていた【煌炎(ブレイズ)】が燃え移るが、シーちゃんは顔色一つ変えずに淡々と答える。


「威力が足りないわ」


 【煌炎(ブレイズ)】を解除して手を下ろす。

 威力が足りない……? 私の筋力や技量が足りないってこと?


「この輝く炎はユニークスキルによるものよね? おそらく火魔法と光魔法を合わせた魔法……合ってる?」

「う、うん」

 凄い……なんで分かるんだ??

「この魔法は火と光が合わさることで威力が跳ね上がり、それと同時に破邪の力が発揮される。つまりね、火の力と光の力が完全に一致していないと威力が激減するの」

「そうなの!!?」


 私のスキルなのに全然知らなかった。【真実の鑑定】には書いてなかったから、てっきり攻撃の威力と身体能力が上がるだけだと思ってた。

 まさか破邪の力があるとはね。


 破邪の力は闇、混沌、深淵魔法の対に位置する。聖女や聖者が主に扱う。例に挙げるなら神聖魔法とかかな?

 死霊王(リッチロード)の瘴気をある程度打ち消せたりしたのは光魔法が含まれてるからだと思ってたけど、違ったんだ。【煌炎(ブレイズ)】に破邪の力があったからだったんだ。


 ん……? 待てよ、正確に言うと【煌炎(ブレイズ)】はユニークスキルじゃない。【天から照らす太陽の光】というユニークスキルに付随して使えるスキルであって、ユニークスキルではないんだったわ。

 つ、つまり、【天から照らす太陽の光】に付随してる他のスキルも破邪の力があるんじゃね?

 それってかなり凄いよね。使える人だってそんなに居ないからこそ聖女や聖者が崇められるんだし!!

 んやでもなぁ〜、私だって使えるんだからみんな隠してるだけで意外と多いのかも……?



「パープちゃん、今の君は火の力が強い。ならもう、次やるべきことは分かるわよね?」

「うん!! 光魔法の修行だねっ!!」


 【真実の鑑定】スキル、レベルが低いせいで視えない部分がたくさんあったんだなぁ。

 このスキルは人の過去さえ視ようと思えば視えてしまう。それって良くないことだし、相手のプライバシーの侵害になっちゃう気がして今まであんまり使わないでいた。

 シーちゃんやウィンとだって友達なんだから、信じてあげたいし、秘密を覗いてしまうのも嫌だし、ステータス以外は視ないようにしていた。


 でも……このままじゃ駄目だ。


 このままじゃスキルレベルを上げられない。

 上げられなければ自分のスキルのことを詳しく知ることが出来なくなってしまう。強くなれない。皆を……友達を守れるように、私は強くなりたい。


 それに……この【真実の鑑定】スキルはお母さんの生きた証でもある。お母さんもきっと、たくさんのことを悩んだんだろうな。視たくなかったこともたくさん視てしまったんだろう。

 だからあのクソ野郎のことを信じたくて鑑定せず、地獄を見ることになった。そして後悔し、【真実の鑑定】スキルをレベル5になるまで鑑定し続けた。

 同じことは繰り返さない。そのためにも、レベルを上げよう。


「……もう私は修行に必要なさそうね?」

「うん! ありがとう、シーちゃん!!」

「どういたしまして。修行頑張ってね!」


 よーっし、光魔法の修行頑張るぞー!!

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