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一欠片の勇気から始まるうさ耳少女の冒険〜今世こそ勇気を振り絞って友達を作ってみせます!!〜  作者: 氷河の一輪
第1章 金色の悪魔

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第63話 アムールとの再会②

「どうして大三賢者にならなくちゃいけないの?」


 大三賢者になるには三聖武闘祭で三位以内にならなくてはならない。三聖武闘祭には世界中の猛者たちが集まる。全員Sランク以上の実力者だから三位以内になるだなんてかなりヘビーだ。


「……実はね、この前王城で聞こえちゃったんだけど……国王がパープをもう一度娘として迎え入れたいって話してたんだ」

「――‼」


 そうか、アムールが私が王族だって気づいたのなら国王だって当然気づくよね。美しさに磨きはかかったけど、基本的には顔の構造変わってないし、名前だって偽名じゃない。気づかない方が無理あるよね。

 昔は弱いことを理由に捨てられたけど、今の私は違う。世界でも数えるほどしか居ないSランクの実力者となり、そしてかなり美人ときた。

 政略結婚として使うもよし、王国の知名度を上げる広告塔にしてもよし。

 利用価値がありまくりの今の状態なら、確かに取り戻したくもなるかも。



「どうやってパープを王族に戻すのかは分からないけど、一国の王として、どうとでも出来る権力を持っている。ここは奴の国、言わば手のひらの上。向こうがその気になればパープは従わざるを得なくなる」

 そうだ。腐ってもあいつは国王。しかも今は統治が安定していて慕う者は多い。私は強さに自信があるけど、個の力では限界があるし一国を敵にまわすことなんて出来ない。

 あ、あれ……? かなりやばくない? なんか私の人生ずっとハードモードなんだけどっ⁉


「厳しい状況ではあるけど……打開できる唯一方法がある」

「それが大三賢者になること?」

「うん。大三賢者は、誰も相手に出来ない程の圧倒的な力を持っている。どんなに強い国ですら大三賢者と敵にならないよう細心の注意を払っている。つまり、大三賢者は一国に引けを取らない権力を持っている」

「そっか、じゃあ大三賢者になればっ」

「ステラ王国も安易に手を出せない‼」


「やった~! ではなくてね⁉ その大三賢者になるのが難しいんだわっ‼」

「なんで? パープなら問題ないと思うけど」

「えぇ……?」

 えっと、アムールさん? 私のこと過大評価してるよ?

「パープなら大丈夫‼ 頑張って‼」

「う、うん。頑張るけどさぁ」

 世界で三番以内の実力者になるぅ? 無理無理、私まだ十数年しか生きてないんだよ? こ~んなに可愛らしい少女が大三賢者になるなんて厳しいって‼


「そんなに心配なの?」

「そりゃそうでしょ~」

「大丈夫、万が一大三賢者になれなかったら反逆を起こしてでもパープを守るよ」

「はっ――⁉」


 『反逆~~‼』と叫びそうになるのを必死に堪える。

「そんなことをサラッと言うもんじゃないでしょ⁉ 一応この世界唯一の聖者なんだからさぁ」

「ごめんごめん」

 アムールは笑って答えるけどなんだか冗談じゃなさそうだぞ? もしかして本気なのか⁉


「アムールがそんなに私のこと思ってくれてるのは嬉しいけどさぁ~、なんで私がステラ王国のこと嫌いだって知ってるの?」

 過去のこと話したことないのに……。

「パープの反応を見てたら分かるよ。それに、王女が亡くなったのに葬式すら行わないのはおかしいもん。貴族なら大体何が起こったかくらい想像がつくと思うよ?」

「そ、そうなの?」

「うん」


 はぁ~~、貴族みんな察してるのか。ならさ、私が幽閉されてたときも一部の貴族なら察してたんじゃない? なら助けてよねっ‼

 ともかくだ、アムールが反逆を起こさないように何としてでも大三賢者にならなきゃ! あの目……あれは本気だったし。聖者が信者に『反逆するよ~』なんて呼びかけたら一瞬でこの国が滅びる‼ 信者は世界中にたくさん居るからねぇ。そうなったら罪なき人まで理不尽に死んじゃう。それは可哀想だ、ほんと洒落にならん。


「じゃあ私は特訓のためにもう帰るね」

 一分一秒が惜しい‼ この一秒で国の命運が決まるかもしれないし!

「アムール、本当にありがとう」

 きっと私が王族に戻らなくて済む道をたくさん探してくれたんだろう。それに……あんな別れ方をしたのにいつも通り接してくれたことだけで、なんだか胸がいっぱい。

「次会ったときはもっとお話ししようね。パープの武勇伝とか聞きたいなあ」

「うん、いっぱい話そうね‼」



♢♢♢



 さて、特訓かあ……何をすればいいのやら。もう時間もあんまりないから大した修行も出来ないし……。

「どうしたの?」

 王都の宿で悶々考えていたらシーちゃんが声をかけてくる。シーちゃんってほんと何でも気づくね。顔に出さないようにしてたつもりなのになぁ。

「実は私……とある事情で大三賢者にならなくちゃいけなくて……」

「なるほど……どう特訓すればいいか悩んでいるのね?」

「そうなの」

 物分かりまで良し! これが真の王族……‼ いや、まあ私も王族ですがね。

「それなら私と特訓しましょ‼」

「シーちゃんと⁉」

 確かに、シーちゃんの強さは未知数。少なくとも私より強いだろうね。シーちゃんと特訓すれば絶対に今以上に強くなれるはず‼

「宜しくお願いしますっ‼」

 寝不足だあっ! テンションおかしいぜっ!!

 評価とブックマークしてくれると嬉しいぜえっ!!

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