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勘違い暗殺者の演出無双 ~暗殺成功率100%。演出が納得いかないので、クライアントからの暗殺締切を延長させてもらいます~  作者: ぶらっくそーど
第二部「幕間劇——あるいは、演出家の物語」

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脚本家が来た日ー[4]



 出発前の夜。


 全員が寝静まった後、俺は一人で手帳を開いていた。


 師匠の名前を——久しぶりに書いた。



『マルコ・アルテシアーノ。俺の師匠。小さな劇場の演出家。暗殺者ではない。スキルも持たない。ただ——物語を愛した人。〝死には物語が必要だ〟と最初に教えてくれた人。——あの人の死の物語を、俺はまだ書けていない。十年間、書けていない。いつか——()()()()()()()()()()。あの人の最終幕を——完成させなければならない』



 ペンを置いた。


 コートの内ポケットの《幕引きの栞(カーテンブックマーク)》に——ほんの一瞬、()()()()()



 気のせいだったかもしれない。


 だが——栞が、温かかった。


 師匠の温もりのような——古い、優しい温かさ。


「…………先生」



 小さく呟いた。



 手帳を閉じて、目を閉じた。


 明日から——新しい作品が始まる。


 そしてその向こうに——俺自身の物語が、待っている。



 ()()()()()()()()()()()()()()



 でも——今度こそ。


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