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リアルゲーム  作者: ありんこ
二章:烏の討伐大作戦
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十九話:綱渡り

いつもの方法で、やってきました闇烏の拠点。ちょっと高めの丘みたいだね。

で、属性烏は今飛び立っていきました、と。

ーーぶっちゃけてしまえば、オレは一番闇烏を仲間にしたかったんだよ。

一応他の烏のところにも行ってみたけど、う〜〜ん。

ここで敵意をぶつけられたら、オレは出来る限りの属性烏たちを討伐して帰る。

でも、そうなりたくはない。


「すー、はー」


軽く深呼吸をして、さあ闇烏さん、丘の下からこんにちは。


『冒険*!?』


「そうだけど、敵じゃない」


『じゃ*、何?』


「ちょっと色々あってここにきたんだけど、今の烏たちはどんな状況なの?」


これまでの反省を生かして、優しめに語りかけてみる。

闇烏はステータスが低いらしいし、もしかしたら怖がって(?)いるかもしれない。

これでダメならお手上げだ。


『本当*攻撃してこない?』


「ああ。今の状況が知りたいんだ」


『えっとね、今は三匹*烏の群れ*戦い合ってるんだ』


「うん。じゃあなんで戦うことになったの?」


『もともと種族的な仲*悪いの。ボク*闇烏なんだけど、光烏*天敵で、鬼烏と*いがみ合ってる感*。

光烏*鬼烏は、鬼烏*一方的に光烏*嫌ってる感じだった*な』


なるほどね。複雑だなぁ。あと、スキルがレベルアップしたおかげでだいぶ聞き取りやすい。


「なるほど、今の状況は?」


『ボクら*ちょっと劣勢、かな』


「この状況、オレが介入しても良いか?」


『それ*味方してくれるって*と!?』


「うん。でも、戦ってる本人たちの気持ちもあるし、向こうの気持ちとしてはどうなのかと」


『でも、ボク*お父さんは話し合い*途中*殺されちゃった*だ。だから……』


「そういうことなら」


『あと、キミの声*途中でわからない言葉*入るんだけど……』


「ああ、今はスキルを使って話してるからだよ。まだ不完全だから聞こえない部分もあるかも」


『ふうん……あ、仲間たち*帰ってきたっぽい!』


「じゃあオレは隠れてるから」


そう言い残して、オレは丘の裏側にある小さい穴に身を隠す。丘の裏側は烏たちも使ってなかったようだし、

多分大丈夫だろう。さて、結果を盗み聞きしますか。これぐらいなら良いでしょ。


《熟練度が一定に達しました。スキル:魔物語通話のレベルが1上昇しました》


あ、レベルアップした。これで多分相手にも聞こえやすくなるな。


『おかえり、ど*だった?』


『主様、大変です! 光烏*鬼烏が結託し、我ら*襲いかかりました。

群れ*ほぼ全壊、帰ってきたの*私含め10羽程です……』

『本当か!?』


『はい……そして、奴ら*追撃をしてくる模様。我ら*特攻で気を引きますので、その間*主様*お逃げください』


『なぜだ! ボク*戦う!!』


『いえ、大事なの*主様の身*安全です。ですので……』


「はい、ストップ。敵の数はどのぐらい?」


『なぜ冒険者*ここに! 主様、お逃げください!』


『いや、彼*味方してくれるらしい』


『冒険者*いうことなど信用してはなりません!!』


「まあまあ、じゃあ生き残った烏たちは闇烏と一緒に逃げれば良いじゃないか。

オレは追撃してくる烏を倒しておくから」


『それならば我ら*損はないが……言っておくが敵*300体以上いるぞ』


「まあ、ちょうど依頼で300体の烏を倒さなきゃいけなかったしな。

ちょうど良い」


『じゃあ我ら*逃げさせてもらうが、やるからには敵*通すなよ』


「少しはいくだろうから、そこは頑張って対処してくれ」


『もう追撃*来たようだ。では』


そう言って、闇烏くんたちは逆方向へと飛び去っていく。

オレも準備をしなければ。


ステータス。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

天宮 宙 12歳

レベル:16

HP:1600/1600

MP:160/160


基礎攻撃力:37(15)

基礎防御力:37(15)

基礎魔法力:37(15)

基礎速度力:770

基礎精神力:37(15)


ジョブ:魔法使いLv.4

加護:月の加護

取得スキル:月光Lv.5 武器魔法Lv.7 基礎ステータス上昇Lv.2

      黒霧Lv.1 魔物語通話Lv.4

固有スキル:反射

称号:なし


スキルポイント:1

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


……いけるか? 

まず、属性烏の基礎ステータスが50、固有スキル:協調飛行の補正で

全て150と考える。HPが200だから攻撃力350以上の攻撃で一撃確殺。

オレのステータスが37で、武器魔法の攻撃力が現在140、合計177。

ここに急所攻撃が加わると倍の354でギリギリ。

黒霧を展開してここに闇烏くんが隠れてると思い込ませておびき寄せ、

月光をつけたオレが返り討ち。月光と黒霧合わせて5分にMPを26消費。

烏100体で1レベルアップするとして、MPを全て消費するまでの約25分

で100体倒してレベルアップボーナスのHPMP全回復をもらう。

全方向から来る烏の9割方はオレが倒すとして、最適な技で、と書かれているから

反射攻撃は確定クリティカル。反射により受けるダメージが150−37の約110。

攻撃を受けて良い回数は1600÷110の14とあまりが少しだから、15回目の攻撃を受けたら

オレは死ぬ。つまり、25分以内に少なくとも86体の属性烏を倒さなくてはならない。

それもノーダメで。いや、厳しすぎるだろ。

まあ、これも目的のため。

これで断られたら悲しいもんだが。

さあ、いくか。


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