第3話 進撃!生徒会長は見た!
日の光が私の顔を煌々と照らす。
うーん…あと5分……。
ギシッ…
ん…?何この音?
体に何かが巻き付く……。
苦しい……。
私は堪らず目を開くと……
そこには姉がいた。
私の体に巻きつきながら胸部の方にゆっくり手を上げてきている……。
「………………。」
姉が私の顔に視線を向ける。
「あっ♡起きた♪」
「………う……うぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
私は必死に姉の魔の手から逃れようと体をよじる。
「えっとね♡千春の寝顔が可愛いくて抱きしめたくなっちゃった♡」
私はとにかくよじり続ける
しかし、そんな抵抗虚しく、姉は私の...胸を...
「柔らかくて気持ちい♡」
「何してんだあこの変態いいいいいいい!?」
そんなこんなありつつ、私は朝食を食べ、制服に着替え、学校に向かう……うん今朝は何もなかったんだうんそうだったそうだった……。
「あっ!千春ちゃん!おーい!」
私と通学路が同じの聖母がこちらに向かって走ってくる……なんだろう涙が…‥普通の人を久しぶりに見た気がする……。
「どうしたの?千春ちゃん?そんな悲しい顔して?朝からそんな顔しちゃ気分が下がっちゃうよ?」
本当に心配してくれてる‥聖母万歳……我が生涯に一片の悔いなし……。
「よしよーし……。」
頭に手のひらが優しい手のひらの感触が伝わる……極楽だった。
「千春ちゃん‥‥学校着いたら膝枕する?それとも……おっぱい…‥飲む?」
はい?
「………やだなあギャグだよ…‥元気なかったみたいだから……ね?」
うん……やっぱりちょっと不思議な聖母なのかもしれない…‥いや、この程度で不思議なんてことあるもんか……。
私達はなんやかんやであっという間に校門に着いた。
しかし、校門の生徒達がなぜかざわざわしている…なんだろ?
そして、校門の真ん中には1人の少女が立っていた。
長い綺麗なポニーテール、高貴な雰囲気を感じさせる藤色の髪…そして、端正な顔立ち…‥
そこには生徒会長、波流アクアが立っていた……。
物凄い嫌な予感がする…。
そして、私の予感に呼応するように不敵な笑みを浮かべながら私に向かって一直線に向かってくる…帰ろうかな…。
「よお…千春ぅ?」
明らかにブチギレている…。
「え…えっと生徒会長どうしたんです…か?」
「もう心当たりはあるんだろう?」
ヒェ!ガチで怖いよこの人ぉ!!
「とりあえず!」
私は二の腕をがっちり掴まれる。
…‥前から思ってたけど力弱いなこの人…。」
頑張れば引き剥がせそうだったが相手は生徒会長なのだ…。
それに私は学生なのだ。
逃げたい…でも私が逃げたらより一層状況を悪化させる…。
なんかまた泣きたくなってきた…まだ朝なのに密度が高すぎない?
「そういうことだから稲美!こいつは借りていくぞ!」
「うん…でもあんまりいじめちゃめっ!だよ…アクア…なんかあった?」
「ああ、校則違反の生徒を見つけた。」
「いや、そうじゃなくて…。」
会長と稲美ちゃんが話している…そういえばこの2人幼馴染なんだっけ…どうしたらこんなに差が……。
「ん?なんだ?お前私に文句があるのか?」
会長は私にゆっくり視線を向けながら言う。
「いえっ!滅相もございません!」
なんでこの人心の声読んでるんだよ!?
私はそのまま会長に手を引かれ生徒指導室に連れて行かれた…。
一体何言われるんだろう…私なんかしたかなあ…。
会長は扉を閉める。
これで完全に一対一だ。
「では単刀直入に聞くぞ?お前昨日放課後の図書室で奇声を上げながら走り去っていったそうだな?」
……言い逃れができない程の事実だった。
「はい……。」
「やはりお前か…。人がほとんどいない放課後の図書室とはいえ迷惑する人間はいるんだぞ?
それはちゃんとわかっているのか?」
「………はい。その通りです。」
「そうか…しょうがない今回の件は不問にしてやろう…。」
「はいそうですよね、頑張り…えっ?」
この人意外と優しい…?
「今回だけだがな。人はほとんどおらず目撃者も1人のみ…別に不問にしても問題なかろうだが、今回だけだがな。」
「はい!ありがとうございます!生徒会長!」
こんなに人情に溢れる人だったなんて…私誤解してたのかも。
「じゃあありがとうございました!」
「いや、待て話はまだ終わっていない!」
もしかして、まだ私が何かしていた?
「いや、そんな不安そうな顔をするな…えっとだな…公共の場では接吻などな行為はあまり…しないほうが…」
生徒会長は顔を真っ赤にしながら答えた。
え?




