訪問者
試しに一度風魔法を使ってみることにした
右手の平を前に出して風を出すイメージをしながら魔力を流した
すると微弱な風が手のひらから出た
思っているよりも弱い風に悩んでいると
「風属性の魔法の練習してるの?」
家から出てきたトトさんがそう尋ねてきた
「そうですね、あんまりうまくいかないですけど……」
「風属性の魔法は単体だとあんまり効果ないから他の属性の魔法と合わせて使ったり工夫して使わないとうまくはいかないかな、特にレベル1の状態だと風を出すことしかできないから単体だと使い道は少ないかな」
「そうだったんですね、アドバイスありがとうございます!」
トトさんのアドバイスを聞き他の属性の魔法と組み合わせて使ってみることにした
まずは火属性の魔法と混ぜて使ってみることにした
するとさっき出てきた風に比べて暑く乾燥した風が出てきた
その風に当たった草が少ししおれ、土壌も乾燥していった
この風に当たったものを水分を奪い乾燥させる効果があるみたいだった
初めて異なる属性の魔法を組み合わせて使ってみたのだがその威力は壮絶なものであった
その分消費魔力量も尋常なものであったため連発して使いうことはできない
言わば切り札の様なものだ
だがまだ僕の魔法の扱いが未熟なこともあり効果範囲も狭く乾燥効果も微妙なものだった
何より制御が未熟だったため範囲の選択も効果の調整もできていなかった
『このまま使っていたら予想もしない被害が生まれそう……』
そう思い僕は鍛錬する場所を改めようと思い今日の魔法の鍛錬を終わりにした
翌日の早朝、誰かがドアをノックしている音で目を覚ました
トトさんはまだ寝ていたため誰か分からず警戒しながらドアを開けるとそこにはスーツを着た二人の人がいた
背が高く成人男性のような姿をしていたが人間とは違い頭にヤギのような角が生えていた
いきなりの訪問におびえていると
「あなたがショータさんですか?」
いきなり僕の名前を呼ばれた
「そ、そうですけど……」
戸惑いながらぼくがそう答えると
「朝から騒がしくしてどうしたの?」
話声で起きてきたトトさんがやって来た
その男性たちを見たトトさんが
「リンとレンじゃん!久しぶり!」
そう話しかけた
「トトじゃん、なんでここにいるんだ?」
「なんやかんやあってここに居候させてもらってるんだ!」
「最近仕事してないって報告受けていたんですけどあまりにもサボってるとこちらとしても処罰を考えないといけなくなるので気をつけてくださいね」
「あっ~、いや~サボってるっていうか〜なんていうか……」
「今のところは問題はないですけどしっかりやってくださいね」
「はーい」
「話が脱線したけど今日用があるのはショータさんの方なんだよね」
「結論から申し上げますとショータさんには魔物の国であるイロアスにご招待したいと思いまして本日は参りました」
「僕を魔物の国に招待ですか……?」
「はい、ショータさんのご準備が出来次第私にお伝えください」
「準備ってどんなものが必要ですか?手土産で持っていけそうなものとかないのですが……」
「手土産なんて大丈夫だよ、必要なもの強いて言うなら着替えとか貴重品とかかな」
「そんな旅行みたいな感じで大丈夫なんですか?」
「大丈夫!大丈夫!そんな気にしなくていいからね」
「少しお時間貰ってもいいですか?すぐに準備してきます」
「承知致しました」
そうして僕は家に戻り魔物の国、イロアスに向かうための準備に取り掛かった
大きめのカバンに着替え、貴重品を入れ何日か家を開けることになるため畑の植物のお世話をした
全て終わらせ僕はリンさん、レンさんの元へと戻った
「もう準備は大丈夫ですか?」
「はい!お待たせしてすみません」
「いえいえ、それでは向かいましょう」
そう言いレンさんは魔法を使った
おそらく空属性の空間魔法でポータルを作っていた
「このポータルを潜ればイロアスに着きます、足元にお気をつけてください」
「このポータルを潜ったらもう着くんですか!?」
僕が驚いていると横にいたトトさんが
「レンは昔から空間魔法が凄いんだよ!」
そう言いながらポータルを潜った
「さぁ、ショータさんも来てください」
リンさん、レンさんも続いてポータルを潜り僕が潜るのを待っていた
「すみません、今行きますね」
そうして最後に僕がポータルを潜った
僕が潜るとポータルは消えた
辺りを見渡してみるとたくさんの魔人で賑わっている街であった
遠くの山の上にはとても立派なお城も見えた
きょろきょろしている僕に
リンさん、レンさんが
「「ようそこ、魔物の国イロアスへ!!!」」
そう歓迎の声をかけてくれた




