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異世界農業冒険譚  作者: ぬぱ


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6/10

再戦

熊の魔物と向き合いまずは相手の動きを伺おうと思った

 『この魔物を倒せる可能性があるのは最大出力の火属性の魔法を当てるしかない、なるべく近くで当てて最大限威力を上げないと倒せない、何とかして隙を作らないと……』

 そう僕が考えていると魔物は全速力で僕の方へと突進してきた

 前回と同じように魔物の顔めがけて水を飛ばした

 だが、魔物はその水を腕で弾き勢いを殺さずそのまま突進してきた

 次なる策を急いで考えていると一つの策が思い浮かんだ

 少し危険ではあるが迷っている時間もないのでその策にかけてみることにした

 僕は突進してくる魔物との間にある落ち葉に向かって火属性の魔法を放った

 その火は瞬く間に僕と魔物の間に燃え広がった

 さすがの魔物も火には怯んだのか突進をやめ火の前で立ち止まった

 その隙を僕は見逃さずその火の中を突き進み魔物の目の前まで迫った

 至近距離まで詰めたところで最大威力の火属性の魔法を魔物にぶつけた

 「ぎゃぁぁぁぁぁ……」

 そう叫び声を上げ魔物は倒れた

 「ショータやったじゃん!」

 そう言ってトトさんが僕の方へ近寄ってきた

 「はい……!でもさすがにきついですね……」

 そういって瞬間僕は地面に倒れ込んだ

 火の中に入る前、水属性の魔法を使い全身に水をかぶってから突撃したこともあり火傷などの怪我はなかった

 だが魔力、体力を使い切ったこともあり戦闘が終わった瞬間全身から力が抜け、だんだん意識が薄れていった


 気がつくと自室のベットにいた

 何があったのか思い出せずにいると部屋の扉がいきなり開いた

 「おっ!起きたんだ!」

 そう言いながらトトさんがポーションを持って来て部屋に入ってきた

 「迷惑かけてすみません……あの後どうなったんですか?」

 「ショータが魔物を倒したときに体力も魔力も使い果たして倒れちゃったからショータ連れて家まで戻ってきた」

 「そうだったんですね、ありがとうございます」

 「体力も魔力も回復するまでゆっくりしてて」

 そう言ってトトさんは僕にポーションを渡して部屋を後にした

 僕はそのポーションを飲み、体を休めることにした


 目を覚ますとすでに日が沈んでいた

 長い時間休んでいたこともあり体力も魔力も十分回復することができた

 部屋を出てキッチンへと向かうとそこには頑張って料理をしようとしているトトさんがいた

 「すみません、変わりますよ!」

 そう声を掛けるとトトさんは驚いたようにして振り返った

 「ショ、ショータ!これはその~……」

 そう言いながらトトさんは作っていたものを隠すようにしてきた

 僕が気になってのぞき込もうとすると

 「うぎゃ~!」

 そう変な声を上げて隠そうとしていた

 その料理を見ると見るからに毒々しい料理ができていた

 紫色の湯気の立っている料理やダークマターとなっているものなど凄まじい料理が並んでいた

 「こ、これはなんですか……?」

 「ショータが休んでいたからご飯代わりに作ろうと思って……」

 顔を背けながらそう答えた

『これって食べても大丈夫なものなんかな……?』

 不安になっていたがせっかくトトさんが作ってくれた料理なのでいただくことにした

 僕は覚悟を決めて

 「ありがとうございます!いただきますね!」

 そう言い料理を食べた

 一口食べるとまるで毒に侵されたように急激な体調不良に襲われた

 そんな僕のことを不安そうにトトさんが見つめていたので

 「お、おいしいですよ!」

 そう笑顔で答えた

 「よかった!」

 その返事を聞いてトトさんは不安そうな表情から笑顔へと変わっていた

 そんなトトさんを見ると料理を残すのは申し訳なくなり覚悟を決め全て食べることにした

 

 「ご、ごちそうさまでした……」

 ふらふらになりながら食事を終えた

 「全部食べてくれてありがとう!また作るね!」

 そう笑顔で話すトトさんに僕は頑張って笑みを作り答えた

『これからは何があっても僕が料理を作ろう』

 そう思いながら僕は最後の力を振り絞り僕は自室に戻った

 自室へ入ったところで僕は毒が周り僕は地面に倒れた

 『この食事と続けていたらいつか毒耐性付きそうだな……』

 そう思い意識ぎりぎりのところポーションを飲んだ

 そのおかげで毒消し、意識の回復に成功した

 体力の回復したので日課の魔法の鍛錬をするため森へ向かった

 今まで使っていた属性は水、火属性の魔法だけだった

 そのため新しい属性の魔法にチャレンジをしようと考えた

 使う魔法が増えるとその分消費魔力が増える

 だが鍛錬と魔物との戦闘により魔力量は格段に増えていた

 魔法の属性には大きく分けて二種類ある

 一つは基礎の属性の魔法だと水、火、風、土、雷属性

 もう一つは応用の属性の魔法だと空、創、光、闇属性がある

 応用の属性の魔法は基礎の属性の魔法と比べて消費魔力がけた違いに多い

 そのため今の僕の魔力量では十分に使うことはできない

 使うとするなら基礎属性の魔法

 戦闘に使うことはもちろん実用的な属性の魔法を使えるようになりたい

 そのことも含めて僕は次に使う属性を風属性の魔法に決めた

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