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異世界農業冒険譚  作者: ぬぱ


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5/10

初めての畑作り

 耕した土に何を植えようか迷っていると

 「この前洞窟から持って帰ってきた薬草植えるのはどう?」

 そうトトさんが聞いてきた

 「薬草……いいですね!やってみましょう!」

 そうして僕は家に戻りこの前洞窟から取ってきた薬草を持ってきた

 その薬草に僕のスキル【農夫】を使い分解し、種を生成した

 「ショータのスキル便利だね」

 「そうですね、農業に関してはだいぶ使い勝手がいいですね」

 「分解できるなら成分、薬草のエキスを取り出したらそこからポーションが作れそうだね」

 「試しに一回作ってみますね」

 そうして新しい薬草を使い再びスキルを使用した

 僕のスキルの能力である分解は対象は植物に限るのだが対象とした植物は思い通りに分解をすることができる

 そこで僕は薬草の分解を種、薬草エキスの二つに分解した

 一つの薬草から取れるエキスはそこまで多くはない

 ポーション一つ作成するためには薬草10本必要

 この前取ってきた薬草を全ての分解してみるとポーション6.5個分となった

 種も195個手に入れることができた

 早速耕した土に薬草の種を植えてみることにした

 「ショータのスキルでも種を植えることはできないんだね」

 「座標が分かればできるかもなんですけど、まだ厳しいですね……」

 「私に任せて!うえるの手伝うよ!」

 「ちょ、ちょっと待ってください!丁寧に植えてくださいね」

 「はーい!」

 そうして僕たちは手分けをして畑に種を植え始めた

 僕は前世では一人で畑仕事をすることが多かった

 そのためこうやってトトさんと畑仕事をするのがとても楽しかった

 二人で植えていたこともありあっという間にすべて植えることができた

 「種全ての植えることができましたね」

 「ショータ疲れた~」

 「トトさんお疲れ様です!もう日が暮れてきたので今日の作業はこれで終えて家に戻りましょう!」

 「うん!ショータもお疲れ様!」

 家へと戻り僕は夜ご飯の支度へと取り掛かった

 食料はまだ家にたくさんあるのだが補給の目途は立っていなかった

『薬草の栽培はなんとかできたから次は食料の確保しないとだな……』

 そう僕は考えていた

 食事の準備が整いリビングへと料理を運ぶと既にトトさんが座っていた

 「早く食べよー!」

 「そうですね!食べましょう!」

 そうして僕たちは料理を食べ進めた

 僕はさっき考えていたことをトトさんに聞いてみることにした

 「トトさんってここに来るまで食事ってどうしてたんですか?」 

 「森にいる魔物を狩ってたよ~」

 「野菜とは果実は食べてはいなかったんですか?」

 「そうだね~、ずっとお肉だったよ」

 「この森には食べれる植物はないんですか?」

 「たくさんあるよ~」

 「明日は森に食べれそうな植物探しに行きませんか?」

 「はーい!」

 「それじゃあ明日の予定はそれで決まりですね!明日もたくさん動くことになると思うので今日は早めに休んでくださいね」

 その言葉にトトさんは元気よく返事をした

 食事を終えて僕は魔法の鍛錬をするため外へ出た

 水属性の魔法は一定使うことができたので今日は火属性の魔法を試してみることにした

 火を出すイメージをしながら魔法を使った

 すると手から小さな火が表れた

 「熱っ……」

 発現した火を触れてみると本物の火のような熱を感じた

 だが魔法のレベルが低いこともあり火は小さくちょうど吹いた風により消されてしまった

 再び火属性の魔法に挑戦してみた

 今回は工夫してさっきよりも消費魔力を増やして魔法を使ってみた

 するとさっきとは比べ物にならない程大きな火が表れた

 魔法はレベルも重要だが工夫とイメージが重要であるということを学んだ

 だがこの方法は魔力の消費が尋常ではなく、今の一度だけでほぼ全ての魔力を使ってしまった

 そのため僕はポーションを飲み今日の魔法の鍛錬を終わりにした


 次の日僕はトトさんと森に来ていた

 「ショータ!早く早く!」

 そう言ってトトさんは先に走っていった

 「気をつけてくださいね」

 「はーい!」

 そう返事をしてトトさんは再び走り出した

 僕はそんなトトさんを追いかけるように走り出した

 しばらく走ったところで急にトトさんが立ち止まった

 不思議に思い近寄ってみるとそこには銀色に輝く植物が広がっていた

 「ここの植物は食べれそうじゃない?」

 「そうですね、一旦調べてみますね!」

 僕はスキル【農夫】を使いこの銀色の植物を調べてみることにした

 植物を調べてみると驚くことにこの植物は小麦に似た植物であるとわかった

 『この植物に僕のスキルを合わせて育てることができたら小麦の代役として成り立つのでは……』

 そう僕が考えていると

 「ショータ!森の方から一匹魔物がきてるよ、私が倒してこよっか?」

 「教えてくれてありがとうございます!でも今回は僕が戦ってもいいですか?」

 「わかった!気をつけてね!」

 「はい!」

 そう返事をして僕は森からやってくる魔物に警戒を強めた

 森の方から草をかき分けて一匹の魔物がやってきた

 「うおぉ……」

 その魔物を見た途端僕はそう声を漏らした

 なんとそこにいた魔物は薬草を取りに行った時出会った熊の魔物だった

 前回は逃げることしかできなかったが魔法を使い戦うことを強く決意した

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