トトの能力
居候としてこの家に新しく住むこととなったトトさんに部屋を用意することになった
僕が住んでいる家は広く、部屋数も持て余していたためその空いている部屋の一つをトトさんに貸すことになった
「この部屋で大丈夫ですか?」
「うん!わざわざありがとね」
「家具とかはあまりないですが大丈夫でした?」
「大丈夫!」
「よかったです!部屋で休んでてください、僕は魔法の鍛錬と畑作りしてきますね」
そうして僕がトトさん部屋を後にしようとすると
「私も畑作り手伝うよ!」
そういいながらベットから飛び起きてきた
「いいんですか?」
「居候させてもらってるんだから当然だよ!」
そうして僕たちは外へと向かった
外に出る前にトトさんはとある石に興味を示した
「ねぇ、この石って普通の石じゃないよね?」
「よくわかりましたね、この石は自分の魔法適性やスキルなどが可視化される石です、簡単に言うと自分のステータスが表示される石ですね」
「ステータス?よくわかんないけど一回やってみてもいい?」
「いいですよ!この石に触るとわかると思います」
「はーい!」
そう返事をしてトトさんは石に触れた
すると石にトトさんのステータスが表示された
「うわぁ……」
ステータスを見た僕はそう言葉を漏らした
トトさんの魔法適正は風、雷、空、闇の4つであった
魔法適正以外にもどれだけその魔法を極めたかの指標であるレベルというものがある
魔法適性がない属性は0レベルこのレベルは上がることはない
適正があるだけで魔法を全く扱っていなかった僕は全ての属性が1レベルであった
それに比べてトトさんは闇属性が3レベル、空と雷属性が4レベル、風属性に至っては5レベルであった
あまりにも高い魔法のレベルに声を失っていると
「これってどうなの?」
トトさんがそう僕に聞いてきた
「すごいですよ!とてもレベル高いです!」
「そうでしょ!私強いんだよ~」
自慢するようにトトさんはそう誇らしそうに言った
魔法に目を惹かれていたがさらに下に書かれていることに気が付いた
そこにはスキル【賢者】が書かれていた
『トトさんってもしかしてヤバい人だったんじゃないか……』
そう思っていると
「ショータはステータスどんな感じなの?」
そうトトさんに聞かれた
「僕のステータスも見ますか」
そう言い僕も石に触れた
魔法は水、火、風、土、雷、空、創、光、闇全ての属性がレベル1であった
「こんな感じですね、僕なんてまだまだですよ」
そう落ち込みながら言うと
「ショータもスキル持ってたんだ!」
そう言われた
再び石を見ると一番下にスキル【農夫】そう書かれていた
『スキル農夫ってなんかしょぼそうだな……』
そう思い肩を落としていると
「スキルあるのすごいじゃん!」
そうトトさんに言われた
「トトさんみたいに優れたスキルじゃないですよ……」
「そんなことないよ!スキルってあるだけですごいんだよ!あとスキルも進化してより強力なスキルになるから大丈夫だよ!」
「スキルって進化するんですか!?」
「そうだよ!私もスキル【賢者】が教えてくれたんだ!」
そう言われ僕は元気を取り戻し、魔法の鍛錬と同時にスキルの進化にも努力をしようと決意を固めた
少し脱線してしまったが本来の目的である畑作りをするため家を出た
家の横に少しスペースがあったためここに畑を作ることにした
どうやって手入れをしようか悩んでいるとスキル【農夫】に農業に関する能力があったことを思い出した
その一つに土を耕す能力があった
試しにそのスキルを使ってみることにした
『スキル【農夫】』
そのとたん辺りの土から白煙が登った
白煙が登った土はふかふかの土となっていた
この土は前世扱っていた土と似ているため扱いやすく、上等な土だ
隣にいたトトさんもこの土に興味を示していた
『トトさんも農業に興味を持ってくれてそうでよかった……』
僕はそう思った
そんなトトさんに僕は気になっていたことを聞くことにした
「トトさんってこの森について詳しいんですよね?」
「そうだよ!何でも聞いて~!」
「この辺りで人って住んでいないんですか?」
「そうだね、人はこの辺りには住んでいないかな~、なんたってここは魔の森だからね」
「魔の森ですか?」
「うん、魔物が生息している森、そもそもここは人間の領地じゃないし」
「だったらここはもしかして……」
「ここは魔人の領地だよ」
それを聞いた僕は一気に血の気が引いた
そんな僕を見たトトさんは
「大丈夫だよ、魔物は理性がないから見境なく襲ってくるけど魔人は理性があるから対話することができる、ショータがなにかやらかさない限りは襲われることはないよ」
「そ、そうなんですね……」
「ショータがどんなの想像しているかわからないけど魔人はみんな優しいよ!人間と違ってね……」
そう言ったトトさんの表情はどこかさみしそうだった
「ショータは優しい人間だから魔人も友好的に接してくれるよ!」
「ならいいんですけど……」
トトさんはそう言っているが僕はどこか不安が残っていた
「今度魔国に行ってみる?」
「友好的とはいえ人間が行っても大丈夫なんですか?」
「まぁ、なんとかなるでしょ!」
楽観的なトトさんに不安が残りつつも少し魔国に興味が湧いてきた




