5話
明るい日差しに、葉花が目を覚ますと、となりには四葉が寝そべっていた。
時計の針は朝の九時をまわっている。
「お腹空いた」
「寝ながら腹が、ぐるぐる鳴っていたぞ」
「それは自分ではどうしようもない」
起き上がって、カーテンを開けようとするとベッドの下には熊のぬいぐるみが落ちていた。
四葉がベッドで一緒に寝ているので、葉花がはしに寄った勢いで、転げ落ちたのだろう。
熊をベッドに戻すと、葉花はふと気になった。
「あれ?もう九時過ぎてるけど、四葉、リムル探しに行かなくていいの?」
「ああ、あれはもう終わった」
「え!?見つけたの!?」
「昨日の男がそうだ」
「あいつが!?」
今更ながら、衝撃の事実に葉花は慌てる。
「健太郎さんと帰すって約束してたんでしょう!?良かったの!?」
「いい。ケンタロウでもああしただろう。前に見た時は、もっとおとなしそうだったのだ。それで健太郎も帰してやるかと言ったのだ。まさかあんな凶暴だとは思わなかった。だからこそまだ消えずに存在していたのだろうがな」
「それって……」
「どこかで、リム持ちの人間か動物を見つけて食っていたのだろよ」
「そういうのって事件として問題にならないの?ニュースで聞いた事がないけど」
「政府がもみ消してるのだ。人間が事実を知ったらパニックになるからだと、ケンタロウが言っていた。そしてそういう事態を減らすために、政府から組織されたのがヴァイラだ」
つまり大事にはなっていないが、少なからずリムルに食われて亡くなっている人が存在しているという事だ。葉花はなんとも言えない気持ちになるが、それを四葉に悟らせないように、少し明るめの声で言う。
「まあ、取り敢えず、健太郎さんとの約束を一つ果たせたって事で良いのかな?」
「そうだな」
「そっか。良かったね」
「ああ。だから、これからは、ヨーカが仕事中もリムが暴走しないように、付いていてやれるぞ」
「それは助かるよ。まあ、今日は休みだけどね。せっかくだから、リムのコントロールの練習でもしてみる」
「そうか。思ったのだがな、多分リムが活性化しているのは、私と契約しているからだと思う。契約者とリムルは共鳴するというか、なんて言えばいいのか分からんが、一緒にいると、リムの量が多くなる。だから、私との契約が終われば、リムもおさまるだろう。だから無理に練習する必要はないのではないか?」
葉花は四葉をちらりと、見た。
豹なのだから、そんなに表情が動かないのは分かっていたが、それでもどんな顔でその言葉を言っているのか気になった。いつもと変わらず、その顔からは表情が読めない。
「そうかもね。でも、できるにこしたことはない気がするし、まあ、ひと月でもやってみるよ」
「そうか」
「取り敢えずご飯にしよう」
休みと言う事もあり、葉花はホットケーキを大量に焼いて、バターと蜂蜜、フルーツにホイップクリームと、甘いもの大食い選手権のように、平らげていった。
「ケンタロウも、リムを使った後はよく食っていたが、お前はケンタロウの比ではないくらい食うな」
「四葉が来てからだからね」
葉花は四葉をじとっと見て、食費を負担して欲しいくらいだと、心の中で愚痴った。
リムのコントロールは中々うまくいかなかった。まず、リムを意識的に身体から外に出す事ができない。それなのに、胃もたれのようなリムの感覚が始まると、身体の中でリムが膨れ上がるようにぐるぐる回りだして、それを超えると湯気のように身体中から溢れ出してしまう。
昨日ほど、冷汗がでたり、気分が悪くなったりはしなかったが、やはり、平行感覚がおかしくなるような、軽い目眩がずっと続くような感じに襲われた。
「リム漏れだな」
「漏れ言うな」
四葉はしゃがみこむ葉花の腹に頭をくっつける。葉花は四葉の頭をそのまま抱え込むと、流れるまま、リムを四葉に渡した。
しばらくすると、ぐるぐるがおさまって、楽になる。
「おさまってきた」
「そうか」
「なんか、乗り物酔いみたいな感じ」
「じゃあ、リム酔いだな」
「なるほど、そうだね」
「そういえばケンタロウが言っていたな。リムを身体から出すようにするより、身体の外にある何かに流すイメージにするといいとか」
「なるほど。外にある何かか」
「ケンタロウの場合はそれが本だったのだろうな」
「私はなんだろう」
「知らん。自分に馴染みのあるものだろう?何か武術をやっていたりしなかったのか?」
「全然。部活も陸上部だったから走るばっかりだったし」
「なんでもいいから、手あたり次第やってみればいい」
葉花は、とりあえず、手近にあったチョコレートの入っている箱を手にしてみる。チョコレートの箱にいつも四葉に流しているように、リムを流そうとしてみる。まったく手ごたえがなかった。
目を瞑り、チョコレートの箱が四葉の頭だとイメージしてみる。
(これは四葉。お腹が空いてリムをあげないと消えてしまう)
意識を集中すると、箱を掴んでいる手の平がほんのり熱くなってきた。じわりじわりとリムが身体から出ていくのを感じる。
そっと目を開くと、チョコレートの箱に白い靄がかかったようになっていた。
「あ!これできた!?」
「リムは外に出たな。少ないが。だがその箱にリムを付加してしまっているな。この前の酒にリムを混ぜたみたいに、その箱自体にリムが固定している」
「そうなのね。じゃあこの箱で四葉を叩いたら痛い?」
「痛いというのがよくわからないが、衝撃は多少あるかもな」
葉花はチョコレートの箱で、四葉の頭をペコンと叩く。
「どう?」
「叩かれたというのは感じた」
「じゃあ、これが金属バットとかだと、攻撃力は上がるね!」
「まあそうだが、お前はいつも金属バットを持ち歩くつもりなのか?」
「あ!そうか……。それはあっという間に職務質問されるね」
「だからヴァイラの連中も、リム自体で武器を作るんだ。そうすれば、何かを持ち歩かなくても、リムさえあれば武器がすぐに手に入る」
「なるほど……。じゃあこの箱を離して、リムを出してそれを形にするのね。難しそう」
「すぐにはできないだろうな」
「でも練習しなくちゃいつまでもできないしね」
葉花はチョコレートの箱なしで、目を瞑り、さっきと同じように、手が四葉の頭に触れているイメージをする。一度うまくいったせいか、手の平が熱くなって、リムが少しづつ出ていくのを感じた。目を開くと、両手の間に薄いわたあめみたいにリムがたまっている。
「これを武器の形に……」
とりあえず、金属バットを想像する。
(細長くて、えーと、どのくらいの長さだったかな……)
うんうん唸りながら、バットを想像するが、今までの人生で数回しか触ったことのないそれを、想像で形にするのは困難だった。
しばらく唸っているうちに、リムは徐々に薄くなり霧散してしまった。
「難しい。ていうか、金属バットがうまく想像できない」
「だから、自分に馴染みの深い物といっただろう?」
「馴染みのある武器にありそうなもの……。包丁?あんまり料理得意じゃないしなあ。それにリーチが短い気がする。うーん、なんだろう?」
「知らん。まあ、お前には、その菓子の箱でひっぱたくくらいが合っているのかもな」
「なによそれ、失礼ね」
葉花はむっとしたが、確かに、すぐそばに見本があると、上手くできそうな気がした。
再びリムを手のひらに集中させて、今度はチョコレートの箱を作るイメージをする。リムはするすると動きはじめ、テーブルの上にあるそれと同じくらいの、ガラス張りのような透明な箱が葉花の手の中で浮いていた。
「四葉!これ!見て!」
「ああ、箱だな」
「でもリムで形が作れたよ!」
「そうだな。まだ最初だから簡単な形で練習するのがいいのかもな」
「だね!今日は箱を作るよ!」
「ああ……」
葉花が得意げに箱を見せて、リム箱作りをうきうきと始める様子を、その日四葉はベッドに寝そべりながら、面白そうに眺めていたのだった。
♢
四葉が葉花の元にきてから二週間経った。
健太郎との約束の一つ、リムル探しが終わってからは、四葉はほとんど葉花の側にいるようになった。
朝起きて、おしゃべりをしながら朝食をとり、一緒に職場に出かけ、仕事中は大抵フロアの隅か、ログハウス風に作られた店内の天井に取り付けられた、くるくる回るプロベラ(名前がわからないが)を取りつけられている、丸太でできた梁の上に寝そべっている。天井にいる時は、その丸太から、長い尻尾が垂れ下がり、葉花はくすりと笑ってしまう。
葉花が仕事中に一人で暇そうにしていると、たまに話しかけてくる。たわいもない会話だがそれがまた、少し楽しい。
仕事が終わると、一緒に電車に乗って、最寄り駅に着いたら、買い物をして帰る。そこからは、葉花の至福の時間である。
ビールを飲みながら、美味しいものをたくさん食べて、横に四葉をはべらせながら、リムを流す。そのあとリムのコントロール練習をするのも日課になった。
葉花は酔っ払いながら、四葉にもたれて、右手の親指とひとさし指でLの形を作ると、そこにさっと透明な四角いリムの箱が形成される。
「見て!四葉!作るの早くなったでしょう!?」
「そうだな。上達がはやいな」
「でしょう!」
嬉しさに四葉の頭に抱きついて、ぐりぐりとほおずりする。
「酔っぱらっているのか?」
「酔ってませーん!」
あきらかに酔っ払いのセリフを吐くと、葉花は右手で作ったリムの箱を、小さくしたり、大きくしたりして遊びだす。
「四葉!見て!大きさも変えられるようになった!」
「ほお」
「それにね、見て!」
葉花は、小さい箱を何個も作り出す。
「数もね、いっぱい作れるよ!」
「ほお。それで、武器は作れるようになったのか?」
「うっ」
「箱以外作れんのか?」
「……うん」
「まあ、リムルに襲われたら、せいぜいそれに力を込めてひっぱたくんだな」
葉花は唇を尖らせる。
「だって、箱で練習しろって言ったのは四葉でしょう?」
「まあ、そのうち他のものも作れるようになる……かもしれない。大丈夫だ、リムルが襲ってきたら私が追い払ってやる」
「頼りにしているからね」
葉花はそう言うと、ベッドに四葉を引きずり込んで、抱き枕にした。
クーラーのきいた部屋で、四葉の滑らかな毛並みを抱いて眠るのは、幸せこの上ないのだ。
翌日、葉花がカーテンを開けると、外は厚い雲に覆われ、今にも雨が降り出しそうだった。天気予報は、午前中から降水確率五十パーセントだ。
夏の雨は、じめじめして嫌いだ。葉花はセミロングの髪をひとつにまとめると、折り畳み傘をもって出かけた。
天気が悪いせいで、レストランも空いて暇だった。葉花は天井の梁に寝そべって、ゆらりゆらりと尻尾を揺らしている四葉を見上げた。
隅田川の花火大会まで、もう二週間を切っていた。揺れる尻尾を見つめ、外の天気のように心が重たくなる。最初から一か月の契約だったのだ。決して忘れているわけではないし、これ以上四葉と仲良くなってしまうと、きっと別れがつらい。それは分かっているのに、家に帰って、ビールを飲むと、四葉とおしゃべりして、構って構われて、ベッドに引きずり込んで一緒に眠るのが幸せで、今更距離を置くなんて無理な話だ。後悔してももう遅い。
葉花が、こんな風に思っているなんて知らないのだろうなと、少し悔しくなって、たまたま溢れそうになっていたリムを、手の中で小さく五つほどの箱にすると、それを指先で四葉に向かって弾いてみた。
箱は四葉の背中にこつんと当たった。まるで痛くはなさそうだが、四葉は目を丸くして葉花を見た。
葉花は周りに人がいない事をいいことに、にやりと笑うと、残りのリムの箱も四葉に向かって指ではじく。テッシュをゴミ箱に投げる程度の速度だが、箱はちゃんと四葉に向かって飛んでいった。
葉花はちょっとしたいたずら気分だったのだが、四葉はぺろりと舌なめずりすると、向かってきた箱をパクリと食べて飲み込んだ。まるでフリスビーに向かって飛んでいくような猟犬のように、軌道がそれた箱も見事にキャッチして、飲み込む。
あまりの華麗な動きに、いたずらを仕掛けていたのも忘れて、思わず感心してしまう。
ぼけっと天井を見あげていると、いつの間にか客が店に入ってきている事に気づいた。
「いらっしゃいませ!おひとり様ですか?」
慌てて接客する葉花に、三十代くらいの男は、葉花が見ていた天井に視線を向け、ほんの少しじっと見つめた後、すぐに顔を葉花に向けた。
「ああ、一人だ」
「では、こちらにどうぞ」
葉花は店が空いていることもあり、窓際の四人席に男を通した。
男はコーヒーとサンドイッチを注文し、葉花はそれを厨房に伝え、フロアに戻ると、四葉が窓際のフローリングの上に移動して寝そべっていた。客の男に随分近い場所にいるなと思ったが、店が混んでいるときは、そんな事もよくあるので、葉花は気にせず仕事を再開した。
昼時になり、天気が悪いとはいえ混んできた店内で、立ちまわっている葉花に、いつの間にきたのか足元から四葉が話しかけてきた。
「ちょっと出て来る」
「え、何かあったの?」
「いや。リムルとかではないから安心しろ」
葉花は小声でささやくが、四葉はそう言うと、いつもの表情のまま、するりと店内を出て行った。窓の外は雨が降り始めていた。
昼時の混雑が終わって、葉花が休憩時間になっても、四葉はまだ帰ってこなかった。
出ていく時、四葉はなんて言っていたかなと、葉花は心配になる。確か『ちょっと出て来る』だったはずだ。もうあれから二時間経っている。
(ちょっとじゃないじゃない)
葉花は心配で腹が立っていたが、それよりなにより、いつものごとく猛烈に腹が減っていたので、とにかくがっつりと昼食を食べる。
休憩が終わって、夕方に差し掛かるころ、出て行った時と同じように、するりと四葉が帰ってきた。
ちらほらと午後のお茶をしに来ている客から距離をとり、四葉に話しかける。
「遅かったじゃない!どこに行っていたの?」
「思ったよりも長引いてしまった。それよりも、今晩用事が出来た。今のうちにリムをもらえないか?」
「え?だって仕事中よ?」
「客が減ったら側にいくから、合間合間にでも分けてくれ」
「いいけど……。何をしに行くの?」
「ちょっと野暮用だ」
少し嫌そうな顔で答える四葉を問い詰めようとすると、客から声がかかり、葉花は仕方なく話しを止めて、フロアに走って行った。
客の切れ間ごとに四葉にリムを渡してはいたが、あまり長い時間が取れず、いつも夜に渡している量の三分の一程度しか渡せなかった。それでも四葉は、充分だと言って、葉花の仕事が終わるよりも早くに、店を出て行ってしまった。
微妙に客が出たり入ったりし、話し好きの同僚と同じシフトになってしまったため、結局四葉から詳しい話しを聞けずじまいだった。
(何時くらいに戻るのかさえ聞けなかったな……)
それにしても、と葉花は小さくため息をついた。今までこんな事は一度もなかったのに、野暮用と言っていたが、それはいったいどんなことなのだろうと、心配になってしまう。
思った通り、仕事が終わるまでには、四葉は帰って来ず、雨の中葉花は一人マンションへと帰ったのだった。家についた葉花はシャワーを浴びて、ビールを開ける。四葉を待ちながら食事をするが、なかなか帰って来ず、心配になる。ビールを飲みながら、気を紛らわすために映画でも見ようとDVDをつけるが、気づけば時計をちらちらと見てしまう。
「遅いな……」
時計の針は、深夜零時を過ぎ去って、まもなく一時になろうとしている。
店から出て行ってまもなく半日経つ。
日付をまたいでからじわりじわりと、不安が膨れ上がってきていた。
葉花はまともに見ていなかったテレビを消すと、窓を開ける。
雨が上がって、湿気をたっぷり含んだ熱気が、クーラーで快適な温度に保たれた部屋へと、なだれ込んでくる。
葉花はそのままベランダに出ると、手すりから身を乗りだして、辺りをぐるりと見わたした。
しばらくベランダで、夜の街を見ていたが、じっとりとまとわりつく暑さに耐えられず、小さくため息をついて部屋に戻った。窓を閉めようとしたとき、するりと四葉が滑り込んできた。
「なんだ、まだ起きていたのか」
「起きてたのかじゃないわよ!こんなに遅くまでどこに行っていたのよ!」
「だから野暮用と……」
「野暮用って何よ!」
「どうしたのだ、なぜそんなに怒っているのだ」
やっと帰ってきた四葉に安心しつつも、つい怒りを向けてしまったが、四葉に尋ねられて、ぐっと言葉を飲み込んだ。
なんとなく正直に心配していたと言えなかった。
「もういい。寝る」
葉花はさっと明かりを消すと、ベッドにもぐりこんだ。
いつもなら、葉花が、機嫌が悪そうにしていると、自分からは近づいてこない四葉が、ベッドに乗ってきた。
「おい、ヨーカ」
「なに」
葉花は不機嫌そうな声を出す。
「もしかして、心配をさせてしまったのか?」
図星をつかれて黙り込む。
「悪かった。まさかケンタロウ以外で、私を心配する人間がいるとは思わなかった」
すねた子供みたいに黙りこくった葉花の布団の中に、四葉が頭を突っ込んできた。
意外な行動に、葉花が固まっていると、四葉は頭をぐりぐりと押し付けて、葉花を仰向けにする。
「ちょっと、四葉っ、何!?」
四葉は仰向けの葉花に、覆いかぶさるように立つと、葉花の顔をのぞき込む。部屋の明かりは消してあるが、レース越しのカーテンから入ってくる街の明かりで、四葉の顔はしっかり見えていた。
金色の目が少しだけ細められたと思ったら、頬をぺろりと舐められた。リムでできている四葉が舐めても、ヨダレはつかないが、ざらりとした感触はある。
呆気に取られている葉花をそのままに、四葉は、もう一度頬を舐めると、頭を葉花の首筋に当ててぐりぐりとする。茫然とされるがままになっている葉花に四葉が尋ねる。
「どうだ?機嫌はなおったか?」
「え?」
突拍子もない四葉の行動に、怒っていたことすら忘れていた葉花は、ぽかんとしたままだ。
「機嫌は直らないか?おかしいな……。こうやるとケンタロウは、必ず機嫌が直ったのだが」
真剣な顔で、ぺろりと頬を舐める四葉に葉花は吹き出した。
「ちょっ、なにそれ!ははっ、それって私の機嫌を直そうとしていたの?」
「そうだ」
四葉は再び葉花の首筋を頭でぐりぐりする。
「ははっ、くすぐったいっ!」
「どうだ?」
「うん、うん。直った、直ったから……」
葉花は両手で四葉の頭を抱きしめた。四葉は抵抗しない。葉花はベッドの片側を少しあけて、そこに四葉を押し倒す。
「もういいのか?」
「うん、いいよ。眠るまで、リムをあげる。遅かったからお腹空いたでしょう?」
葉花が、四葉を抱き枕にしながらリムを流しはじめると、四葉は気持ち良さそうに力を抜いた。




