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神様と倒産寸前の会社の社長さんとの対話

「神様、もうこの会社は倒産です。生き残る道はありません。来週、ついに不渡りがでます。」

「そうだな、いよいよ金策につきてしまったか」

「3億円ですよ、3億円、月曜日には、僕の命運もつきてしまいます」

「しかたがないのう」

「え! 神様、僕を助けてくれないんですか」

「助けているぞ。お前が絶望して、自殺などしないように、必死に励ましておる」

「それだけですか」

「神様は、金を生み出すことはできないんじゃ。まあ。山にマツタケなら生えるようにするくらいはできるかもしれないが。まあ、それもやってみないとわからんが」

「神様、なにをとぼけたことを言っているんですか?宝くじでも、馬券でも、当たらないかなぁ?」

「宝くじとか、馬券は買ってあるかね」

「金策に追われて、そんなもの買っている暇が、どこにあるんです。」

「じゃ、当たらないのう」

「もうダメだ。絶対絶命だ。」

「まあ、そんなに悩むではない。どのくらいの財産があるのか、冷静に考えてみなさい。」

「やっぱり、もう破産なんですね」

「仕方がないじゃろ。お前が、散々考えた末のことが。他に、道はないだろう。」

「そうですよね、あきらめます」

「そうだな。現在の財産を改めてチェックしてみたらどうか、忘れているものもあるかもしれないぞ」

「まあ、落ち着いて調べてみます。いろいろ負債を精算しなければなりませんから」

「頑張りたまえ」

「しかたがありません」

「そうだ。まずは、爆風に耐えることだ。どんなことがあっても、逃げる出ないぞ」

「はい。」

「耐えて、耐えて、先に進むのだ」

「活路を見出すだめに、一歩、一歩前に進むのだ」

「七転び八起きともいいますから、今回は転んだけど、次は起きますよ」

「そういってくれると、神様のやりがいを感じるぞ」


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