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幕間 水神の独り言






 …つまらない。


 本当に、つまらない。


 火種は蒔いた。焚き付けもした。思惑などなく勝手に争ったりもした。


 でも、でもだ。

 でも、全然面白くない。


 違う、そうじゃないんだ。

 あくびが出るような猿芝居は望んでいない。

 もっともっと、心躍る喜劇を。


 …これも、人間がセーブをかけているからだ。

 今の己にはそこまでの力はない。

 

「…本当に、面白くない」


 食えないように見せかけているが、カタリナの思考回路は単純だ。

 面白いものを見たい、それだけ。


 滅んだ世界で、映画だけが人の鮮烈な生き方を教えてくれた。

 悲劇に喜劇、恋愛劇に狂劇。


 それは確かに、存在した人の生き方。


 神となって初めて感じた人間の愚かさは、喜劇と呼ぶにふさわしいものだった。


 それをもう一度見たい。ただ、それだけ。


 もう一度文明が滅んでも構わないから。


 カタリナの行動原理は単純明快である。





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