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人工竜 試作品
「そうか。で、人工竜とやらは現在完成してるのか?」
斬咲は敢えて騙されたフリをして問いかける。
「人工竜の試作品が既に完成している。どれ、見せてやろう」
スピーカーの音声が途切れると、斬咲達の背後の床を突き破り人工竜が姿を現した。
六本の腕にはそれぞれ刀や斧などの武器を所持している。
「なるほど、俺たちとこのバケモノを戦わせる算段か」
斬咲がそう呟くと、殺芽は「先手必勝!」と突っ込み回し蹴りを繰り出す。
しかし渾身の蹴りは空を切った。
「殺芽!上だ!」
蹴りを避けられターゲットを見失った殺芽に斬咲が声を掛ける。
人工竜は殺芽の頭上から二本の刀で斬撃を繰り出しながら降下する。
殺芽はそれを間一髪で回避し、体制を立て直した。
「兄貴!こいつ思考が読めない!」
殺芽が叫ぶ。
「こいつは殆ど思考をしていない。ただ本能に忠実に、殺戮だけを行う様に出来ているらしい」
斬咲はそう告げると、殺芽の加勢に入る。




