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斬咲からの電話

 彩香が学校に出向き、暇になりリビングのテレビを点ける。

チャンネルではニュース番組が放送されており、連日の如く芸能人のスキャンダルや凶悪犯罪が報道されている。

そこで、俺はふと疑問を感じる事があった。

ゾンビ関連の事件はいつも甚大な被害を被る。

しかし、マスコミがそれを取り上げてるところを俺は目にも耳にもした事がない。

何か隠蔽する理由があるのか…?

などと考えていると、スマートフォンのバイブレーションが鳴る。斬咲からだ。


「はい、もしもし」

「叶海か?場末とアリサにはこれから伝えるが、お前に伝えておかなくてはいけない事がある」

「なんでしょうか?」

「先日のフリークの襲撃は日中だった…それと、お前の妹は日中に殺芽と遭遇したんだろ?」

「そう言ってました、日中も奴らはこの街に潜んでいるというのが話の核ですか?」

「理解が早くて助かる。そこで俺は思ったんだが、奴らが万全でない日中に奴らと交戦出来れば此方としては好都合なんだが、何故か本部は夜の戦闘に拘っていてな」

「ふむふむ…そういえば、マスコミにゾンビ事件が取り上げてられない事とそれって何か関連性がありそうじゃないですか?」

「確かに…本部は何か隠しているな、本部の幹部と俺を対面させないのは俺の読心術を警戒してのものなのか…」

「斬咲さんの読心術に隠し事は通じないですもんね…」

「調べていく必要がありそうだな、話はそれだけだ」

「わかりました、また夜お会いしましょう」

「あぁ」


 本部の隠蔽工作、裏に必ず何かがある。

そこに近付いた時何が俺を待ち受けているかは解らない。

だが、いずれは明らかにしないといけない問題だろう。

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