表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/78

メール

 待ち合わせ時間の30分前、俺は既に待ち合わせ場所に到着していた。

早く着きすぎたな…なんて思いながら、自販機で微糖の缶コーヒーを買って飲みながらタバコに火を点ける。

しばらくすると、アリサの姿が見えた。

時刻は11:45分、待ち合わせの15分前だ。


「あっ、叶海さん!待たせてごめんなさい」

アリサは分が悪そうに謝罪の言葉を入れてくる。

「いや、大して待ってないよ。予定までちょっと時間があるね」

「そうですね…予約の時間にはまだ早いですし…」

アリサのその言葉に、店の予約までしてたのかと感心する。

彼女は俺が好きだと言った、その言葉は偽りではないのか?

アリサを見るといつもそう考えてしまう、告白すると相手の意識下に潜り込めるというのは本当のようだ。


 少しの沈黙の後、俺のスマホのバイブが鳴る。

メールを受信、送信者は場末だ。

「失礼」

そう告げてスマホを見る。


『よーっす叶海、俺の意識が戻ったぜ。斬咲から聞いたがお前も怪我したんだってな?平気か?』

と、俺を労わるメールだった。

『平気ですよ、場末さんこそ長い間気絶してたみたいですけど大丈夫ですか?』

と返してスマホを閉じる。


「メールですか?」

アリサが尋ねてくる。

「うん、場末さんから。意識戻ったってさ」

「よかった…今日は休みなので場末さんにはゆっくり休んで貰いたいですね」

「そうだな」

そしてまた少しの沈黙が訪れる。


「「あの(さ)」」

俺とアリサが同時に声を出す。

「あ、なんでしょうか?」

アリサが一歩譲って質問してくる。

「いや、なんでもないよ、呼んだだけ」

俺は確かに何も要件はなかった、ただ沈黙の時間がもどかしかっただけである。

「そうですか、偶然ですね、私もです」

アリサが少し微笑んで答える。

「そっか、そろそろ時間だな、店に行こうか」

「はい!お店はそこの交差点を曲がってすぐです」

「わかった、じゃあ行こう」

そして俺たちは昼食に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ