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夢の続き
ーー助けて。
声が聞こえる。
あの夢だ、以前にも見た夢。
真っ暗闇の中に薄くぼんやりと光を放ちながら銀髪の少女が佇んでいる。
どこかで見かけたような、そんな面影を残しながら。
少女に声を掛けようとするが声は出ない。
目が覚めると自室の天井を眺めて涙を流していた。
あの少女は何なのだろうか。
年齢は恐らく10歳前後、面影はどこかで見た様な…そんな感じ。
記憶を必死に辿ると一人だけ思い当たる節があった。
綺麗な銀髪のロングヘアで、兄のいる少女。
あの夢の少女は斬咲殺芽では…?
しかし殺芽よりは明らかに歳が下である。
だとすると俺は過去の斬咲殺芽を見ていたのだろうか?
謎は深まるばかり、何故俺が斬咲殺芽の夢を見ているのか。
そして、彼女の言葉も不可解だ。
「お兄ちゃん」
これはわかる、兄である斬咲壊斗を呼んでいるのだろう。
「助けて」
この言葉の意味は?
斬咲殺芽がゾンビを引き連れている理由に繋がるのか?
いや、ただの夢だろう。第一俺と斬咲殺芽には繋がりが無さすぎる。
しかし立て続けに夢を見ると何か意味を探ってしまうのは人間の性であろう。
20時を回る時刻の部屋で、彩香が料理をしてる後ろで、俺は思いに更けていた。




