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休日
マンションに帰ると彩香が「おかえり」と言ってくれた。
今日は土曜日、彩香の学校は休日だ。
「遅くなってごめんな、ご飯はちゃんと食べたか?」
「大丈夫!一応女子だし、たまには自分で料理しなきゃね♪」
俺は「そっか」と言い放ちソファに腰掛ける。
彩香は将来いい嫁さんになるだろう、なんて寂しいような誇らしいような複雑な感情を巡らせる。
休日というのは気楽なもので、昨晩の死線が夢のように思える。
いや、この仕事を始めてからは毎日が死線の日々なのだが。
「それよりお兄ちゃん、あの金髪の女の人とは進展あった?」
彩香がニヤニヤしながら聞いてくる。
「何もないよ、第一俺は恋愛なんてする柄じゃないし」
「なーんだ、つまんないのー」
彩香は心底がっかりした顔で返事をする。
何も無かった訳ではないが、それを彩香に話す程ではないだろう。
そして、俺には今何よりも気になる事があった。
親父の仇、フリークの存在だ。場末と斬咲のペアを圧倒する化け物がいると考えるだけで胃が痛くなる。
そんな奴と俺が対峙して果たしてどこまで食らいつけるだろうか。
今の俺は一瞬で殺されてしまうのではないか。
やはり、強くならなくてはいけないのではないか。
そんな事を考えてる内に、睡魔に襲われそのままソファで意識を失った。




