表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/78

バイクの上

「まぁ、とりあえず行こっか」

「はい!」


 アリサが持ってきたフルフェイスのヘルメットを被る。

ヘルメットなんて被るのは高校時代にバイク好きな連れと2ケツした時ぶりだ。


「それじゃ、行きます」


 アリサがセルを捻りエンジンを掛ける。

バイクは「いかにも!」な音を立ててマフラーから煙を吐く。


「叶海さん、私の声聞こえてます?」

「聞こえてるよ、大丈夫」

「あ、叶海さんは大声で話してくださいね、後ろからの声は中々聞こえないので」


 疾走するバイクのエンジン音でやや聞き取り辛くはあるが、アリサと会話する。


「叶海さんって不思議な方ですね」

「なんで?」

「初めて会った時から感じてたんです、前にもどこかでお会いした様な不思議な感じ…国籍も違って初めて会うはずなのに」


 漫画やドラマの世界でよくある展開に俺は驚く。

現実にこんな事を言ってくる相手がいるとは…。

まだまだリアルも捨てたものじゃないな。

なんて考えてると、更に驚きのセリフが出てくる。


「叶海さん、私と付き合ってみませんか?」

「え?付き合うって…?」

「そのままの意味ですよ」


 なん…だと?

この俺に告白?

こんな美人が俺に…しかし…


「…嬉しいよ、でも俺たち知り合って間もないし、そういう事は考えられないかな」


 率直な感想を言葉にする。


「ですよね、振られるのはわかってました」

「じゃあ、なんで?」

「秘密です、でも一回振られたくらいで諦める私じゃありませんから」


 アリサはそう言うと、バイクのスロットルを強く捻りスピードを上げる。

これはライダー流の照れ隠しなのか…?

速度規制にギリギリ引っかからないくらいの速度で疾走する中、エンジン音に混じってアリサの声が聞こえた。


「叶海さん、好きです」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ