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安堵の時
動けるゾンビも動けないゾンビも等しく朝の日差しに焼かれ消滅する。
残ったのは血の跡と人間の死体、見慣れたつもりだったがそのあまりの凄惨さに思わず噎せ返る。
「無理もねえな、明るい中頭ぶっ潰された血塗れ死体見るのは初めてだもんな」
場末がフォローを入れる。
「あ、あの…大丈夫ですか?」
アリサが俺の元に駆け付けてくる。
「はい…なんとか…アリサさんこそ大丈夫ですか?」
「呼び捨てでいいですよ、叶海さんが守ってくれたお陰で無傷です」
そう言うと彼女は両手を広げその場で左に一回転して見せた。
アリサはパッと見普通の女の子だが、遠方から殺芽の手首をぶち抜く辺りかなりのやり手なのだろう。
「あ、あと、敬語を使わなくていいですよ、恩があるのは此方なのですから」
「そっか、わかった」
別に恩を売ったつもりでは無いが、人に恩義を感じられるのは心地よいものだ。
その心地よさが吐き気を緩和していった。
「時に叶海、お前はピストルくらいしかまともに扱えないが、もっと火力のある武器を使える様になりたいとは思わないか?」
「非常に思います、さっきも火力不足で主を仕留め損ねて…」
「本部の地下に射撃場がある、そこで練習するといい」
場末の助言で俺は射撃場に向かった。




