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背後からの襲撃

「出してきたな、切り札を」

「こいつに屠られる事を光栄に思うがいい」

斬咲は忍者刀とダガーナイフで、殺芽は手刀で互いの急所を狙う。

正確には解らないが、恐らく殺芽の手刀には人を殺すだけの殺傷力があるのだろう。

斬り合いの内に、もう一発照明弾が上がる。

前に打ち上げた照明弾の効果が切れると判断した本部の作戦だ。


「アニキよ、このまま斬り合いを続けていたら夜にスタミナ含む全ての身体能力が増す俺が有利だとは思わんかね?」

「それはどうかな」

マシンガンの弾丸が殺芽の左脚を掠めた。

「ちっ」

体勢を崩した殺芽に斬咲が一気に畳み掛ける。

首を狙う斬咲の斬撃を殺芽は左腕で防ぐ。

斬咲の刃は殺芽の左手首を切り落とした。


 すると殺芽は照明弾で照らされている範囲から出る様に遠方へと退く。


「まずい!闇に溶け込まれたら我らに勝ち目はない!」

司令官風の男が叫んだ。

次の瞬間、弾丸を張っていたマシンガン部隊の背後から無数のゾンビが現れる。

ゾンビと本部のマシンガン部隊は交戦を開始した。


「くっ…戦況が混戦しすぎている、このままじゃ全滅するぞ!」

場末は斬咲にそう伝えると、「言われなくとも」と言わんばかりの表情でゾンビに斬りかかる。

これまでは薄暗い中でしか見ていなかったので、明るい中でハッキリ戦闘を目視するのは初めてだ。

ゾンビの返り血さえも斬り払う斬咲は矢張り天才だ。


「何ボケっと見てんだ叶海!威嚇でもいいから撃て!」

「は、はい!」


 ーーその頃、主…殺芽は鬼門を開こうとしていた。

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